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ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です
ウガンダ・ルワンダを訪れていた日本の大学生2人が、このブログを見てわざわざぼくの任地ムシャセクターまで会いに来てくれました
教育現場を見たいということで、ぼくもよくお世話になっているルシシロ小学校を訪問することに。授業の様子を見学して、生徒たちと交流してきましたよー
「ルワンダの小学校ってどんな授業してるの?」「ルワンダの子どもたちはどんなこと考えてるの?」といった、ルワンダ好きなら誰もが気になって夜も眠れない疑問の答えをお伝えします!
今回のムシャゲスト
鎌田 雄大さん(東洋大学国際地域学部3年)
小口 景さん(東洋大学国際地域学部3年)
事前にリサーチして連絡を取り、こうしてアフリカののどかな地方まで足を運んでくれるという行動力・探究心が素晴らしい!
このふたり、まったく知らない方々だと思っていたら、意外な繋がりが。先日ぼくは「水の防衛隊」(※)の研修でモザンビークに行かせてもらったんですが、そこで水・衛生に関する講義を日本の大学の先生から受けました
※青年海外協力隊の水・衛生分野に関わる隊員によるグループ
先生はその後ウガンダへ。するとウガンダにいる鎌田さんから「○○先生とモザンビークで会ったそうですね!」と連絡が。日本人同士たまたま出会って話したのかと思って「先生に会ったんですね!先生とはモザンビークでウンチの話で盛り上がった仲です(←真面目に)」と返したら「○○先生は、ぼくたちの先生ですよ!笑」と
なんと、鎌田さんと小口さんはその先生のゼミ生でした!
中途半端に知ってるアピールしてなんか恥ずかしい(ウンチて)
とは言え、ふたりから「ルワンダで会いたい」と連絡を受けたのは先生と出会う前だったので、完全なる偶然でした。世界は狭いというか、ご縁があるものですね。
先生、また講義受けたいので、水の防衛隊一同ルワンダでお待ちしています!
当たり前のように遅刻する生徒
鎌田さん&小口さんと合流して、学校にお邪魔したのは12:30。事前に先生と行った打ち合わせでは、12:40~13:20のコマで6年生の授業を見せてもらう予定でした
先生に呼ばれていざ教室に行ってみると、生徒がいつもの3分の1ぐらいしかいません…あれ…来てない生徒はどうしたのかと聞いたら「ランチを食べてる。もうすぐ来るよ」と
でもこの学校午前と午後入れ替え制だよね?と思ったけど、家で食べるお昼ごはんが遅くなっちゃったら、その分学校に来るのも遅くなっちゃいますもんね
家庭の事情とか色々あるから、生徒だけに「遅刻するな」って言って解決する問題じゃないもんなあ…
この時間帯に学校に来たことがなかったため知らなかったんですが、先生や生徒の反応を見ると午後イチの授業はいつもこんな感じなんでしょう。これぞルワンダタイム
英語の授業に潜入!
で、しばらく待って授業開始。いつもお世話になっているエジーデ先生の授業を見学させてもらいました。実は授業を見せてもらうのはぼくも初めて。教室の後ろの方に座って、6年生の子たちと一緒に英語の授業を受けました
内容は「過去形動詞の能動態から受動態への変形」って言ってもわかりづらいですが、
“The cat ate the mouse”(ネコがネズミを食べた)
→”The mouse was eaten by the cat” (ネズミがネコに食べられた)
みたいな感じです
生徒に手を挙げさせ、過去形・能動態の例文を次々と答えさせる先生。ある程度例文が出たら、今度はこれを受身形に変えさせます
生徒たちはとても積極的。“Please teacher!! Please teacher!!”と指をパチパチ鳴らしながら必死にアピールします
ただし手を挙げるときはそんなに威勢が良かったのに、いざ当てられるとめちゃくちゃ声が小さくて何を言っているか全然聞こえません。これは大人のルワンダ人の会議でもよくあること。声が小さくてシャイな人が多いのはルワンダ人の特徴のひとつですね
それから先生が教科書から例題を出題。今度はそれぞれのノートに聞き取った能動態を書き起こして、それを受身形に変えていきます。ぼくらも添削を手伝いました
12:40~13:20のコマのはずだったんですが、結局13時過ぎから1時間ちょっとの授業になりました。時間割どうなってるん
とは言え、ルワンダの教育は詰め込み型と聞いていたんですが、思った以上に生徒に例文を考えさせて発想力を伸ばそうとする先生の意図が見えてなんだか嬉しくなってしまいました。デキる人だとは思っていましたが、想像以上でした。さすがエジーデ
交流タイム
授業後は生徒との交流タイム。生徒からふたりに質問をしてもらいました。「学生なの?」「なんていう大学なの?」「日本のどこから来たの?」「住んでる街はこの村と比べてどう?」などなど
それから逆にふたりから生徒へ質問。「どんなものを食べるのが好き?」「将来の夢は?」。なりたい職業では、医者やナース、パイロット、教師などがあがりました
最後に生徒から「日本の歌やダンスを見たい」というリクエストがありました。ふたりに「何かできる?」と聞いてみたところ、簡単なソーラン節なら別の場所でもやったことがあるとのこと。もってますねー
ということで、生徒と一緒に「ドッコイショードッコイショー、ソーランソーラン」と歌いながらやってもらいました
生徒たちも楽しそうにやってくれました。逆に「お礼にルワンダの歌とダンスを見せてもらえる?」と聞くと、生徒が何人か前に出てきて、他の子たちが歌って、伝統的なダンスを披露してくれました
クオリティ高w きっと歌や踊りが生活と強く結びついているんですね
こんな感じで初めてのゲストとの学校訪問を終えました。以下、参加してくれた鎌田さんと小口さんからの感想です
参加者からのコメント
ルシシロ小学校を訪問して
学校に着いた途端に顔を窓に押しつぶすようにしてくりくりの目でこっちを見てくる子供達。先生の発問に対して、教室のほとんどの生徒が”please teacher”って指を鳴らしながら挙手をする。なんでこれが間違っているのか一生懸命質問する子供達
国や暮らす環境が違っても僕たち人間はみんななんら変わりないんだなぁ。そう思わされるひと時でした
今回のような授業参加というのは私も初めてで、とてもとても貴重な体験をさせていただきました。特に私のような教員志望の方などは、外国の、しかもルワンダの学校の授業に参加できるなんてなかなかない機会だと思います。ルワンダに訪れた際はルシシロ小学校へ!
鎌田 雄大さん 東洋大学国際地域学部3年
テレビで見ていただけのアフリカの学校、テレビで見た通りの光景でした
しかし直接肌で感じた子供たちのムズングへの好奇心はテレビでは決して感じ取ることのできない素晴らしいものでした。彼らの無限の探究心が今後のルワンダをより良くしてくれると信じています
小口 景さん 東洋大学国際地域学部3年
ふたりとも何かしら得るものがあったようで良かった!ルワンダに来ても首都のキガリだけ見て帰るのでは、先進国を旅行するのとそう変わりませんからね
実際に地方まで足を運んで、子どもたちと直接触れ合うことでしか感じることの出来ないものがきっとあるはずです
ふたりの今後の人生にとって、少しでも今回の体験がプラスになってくれればいいなと願っています
ぼく自身にとっても、この学校の授業風景をちゃんと見たことがなかったですし、ふたりから質問を受けて改めて考えさせられることも沢山あったので、とても良い経験になりました
鎌田さん、小口さん、わざわざこんなところまで足を運んで頂いてありがとうございました!
Urugendo rwiza (Have a good journey)!!
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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