ルシ通信⑥嬉しすぎる!小学校の衛生クラブ本格始動!

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ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。

コミュニティ開発という職種で、水・衛生環境の改善に携わっています。

今日はルシシロ小学校での、二回目の衛生クラブ活動(※)。
※ルワンダの学校では生徒によって構成されている「衛生クラブ」というものがあることが多い。この学校では形骸化していたため、イチから組織し直すことに。

前回はこれでもかってくらい上手くいきませんでした。

「考える力」を鍛えねば!衛生クラブ立ち上げ大苦戦の巻

が、今回はその反省を活かして、上手いことまわすことが出来ました。

前回の経験が結構なショックだったので、今日はそれを乗り越えられてハッピーな気分でこのブログを書いてます。

約一時間のディスカッションを全部ルワンダ語でまわせたのも自信になりました。

こうやって、1個ずつ乗り越えながら子どもたちと一緒に成長していけるといいな。

DSC_5904
子どもたちは不機嫌なわけではなく、シャイなだけです。あしからず。。満面の笑みで撮れるような雰囲気づくりもしていきます。。

ワークショップ概要

◯日時

2016年6月24日15:00~16:00

◯対象

P4〜P6(小学4~6年生)男女12人(※)
※生徒は午前と午後で入れ替え制になっているため、12人中7人が初参加。
今後は25名ほどのメンバーが流動的に参加することになるはず。

◯コンテンツ

  1. はじめに(衛生クラブの目的など)
  2. 自己紹介(2/3の生徒は初参加だったため)
  3. アイスブレイク(日本語のあいさつ、ジェスチャーゲーム)
  4. 前回の復習(良かった点・悪かった点)
  5. ディスカッション

前回からの改善点

前回のワークショップの様子をブログにあげたところ、同じルワンダの学校隊員の方々(※)から現場目線のアドバイスをもらえたので、それを踏まえて改善しました。
※ぼくは学校隊員ではなく、地域を全体的に開発する「コミュニティ開発」というふわっとした職種です。毎日教壇に立っている隊員からの助言はほんと助かります。

こういうとき、協力隊の横の繋がりのありがたさを感じます。親身になってアドバイス頂き、ほんとにありがとうございました!

以下、意識した点。

・全体で話し合う

前回は3~4人のグループで話し合ってもらいました。

しかし、こういったグループワークやワークシートを埋めるという作業に慣れていないようで、あまり上手くいきませんでした。

そこで今回は全員で円になって、ぼくが進行と板書をしながら話し合うことに。

まずはディスカッションを「まわす」作業のお手本をぼくが見せることで、徐々に子どもたちにも出来るようになってもらいたいと思っています。

目的はコミュニティの衛生問題の解決ですが、「自分で考えて、自分で解決する」というアクティブな学習スタイルを身につけてもらうのが裏の目標です。

・英語は使わない

ぼくのルワンダ語はまだまだですし、子どもたちの勉強にもなるかなと思って前回は半分くらい英語で実施。

ところが、そのせいで子どもたちも頑張って英語で答えようとして、意味の分からない回答になったり、「考えること」が疎かになってしまったりしました。

そこで今回はほぼルワンダ語でやることに。

ただし、そうすると子どもたちの回答をぼくが理解出来ないという問題が出てきます。

そこで、事前に予想できる回答をすべて英語からルワンダ語に訳しておき、先生に添削してもらいました。

それを全部覚えることで、生徒の回答も板書したりリアクションしたりすることが出来ました。

ファシリテーションも上手くいって、自分のルワンダ語力もアップしたので一石二鳥。

・簡単な質問に1つずつ答えてもらう

前回は衛生に関してどんな問題があるかを5W(いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ)を使って挙げてもらい、それに対する解決方法(How)を書いてもらいました。

ただ、それを一気にやったために、その作業の意味を理解出来ない生徒が続出。

きっちり問題を捉えて、解決策まで出せた生徒は13人中2~3人でした。

そこで今回は、「家ではどんな時に水を使う?」「学校では?」「その時どんな衛生的な問題がある?」「だれに問題がある?」「どうやったら解決できる?」「もっと具体的な解決方法は?」とみんなで話し合いながら、一歩ずつ進めました。

結果、どんどん意見も出て、いくつか具体的な解決策を出すことが出来ました。

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このルワンダ語を参考にする人いないと思うけど、スペルミスがあるのでお気をつけください。”adatse”→”adatetse(水を煮沸してない)”とか。

生徒から出た解決策は?

話し合いからこんな問題と解決策が出てきました。

  1. 家で、家族が、煮沸せずに水を飲んでいる→煮沸するように説得する
  2. 家で、家族が、トイレの後や遊んだ後に、手を洗っていない→手を洗うように説得する
  3. 学校で、友だちや下級生が、煮沸せずに水を飲んでいる→煮沸した水をボトルに入れて学校に持ってくるように呼びかける
  4. 学校で、友だちや下級生が、トイレの後や遊んだ後に、手を洗っていない→手を洗うように説得する、水を置いておく

主な課題となるのは、家庭や学校における「手洗いの推奨」と「飲用水の煮沸の推奨」です。

今日のところは「家の人や友だちに、病気にならないように、水を煮沸して飲んだり、手を洗ったりするように呼びかけよう!」という意識づけで終わりにしました。

次回の訪問は7月15日。

それまでに自発的なアクションを起こしてくれることを期待していますが、おそらくそれは難しいと思っています。

たぶん「呼びかける/説得するって言ってもどうすればいいの?」っていう疑問を持って来てくれるはず。

なので次回はもう一歩踏み込んで、「どうやったら家の人や友だちを説得できるか?」ということを話し合ってみるつもりです。

個人的には歌やダンス、劇、ポスター作成などアートの要素を取り入れて、やる側も見る側も楽しめるような啓発活動にしていきたいなと。

ただ、根本的には「煮沸するための薪やお金がない」「学校に水道がない(雨水タンクのみ)」というハード面の大きな問題があるので、ここはぼくが配属先と相談しながら解決の方法を探っていきたいと思っています。

でも「意識づけ」でどうにかなる問題は子どもたち自身で解決できるようになってほしい。

それにしても、今日みたいに上手く行かなかったことを乗り越えられたときって、こんなに嬉しいんですね。

子どもたちに成長してもらえるように、ぼくも楽しみながらがんばります。

タケダノリヒロ(@NoReHero

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