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【2018/03/07 更新】
堀江貴文、森川亮、朝倉祐介など名だたる若手経営者たちがおすすめの本を紹介する『新世代CEOの本棚』を読みました。
紹介されていた中でも「読みたい!」と思ったものをピックアップ。35冊になりました。もし全部買ったら5万円以上します。たかw
複数巻あるものは1冊目しか含めてないので、後述の『将太の寿司』全巻買ったりしたら恐ろしいことになります。
一気に買うのはキツい(というか怖い)ので、ちょっとずつ読んでいきます。
ピックアップしたのはぼくの趣味ですし、紹介されていたものの既に読んだことのある本は省いたので、読み逃しを避けたい方は引用元の『新世代CEOの本棚』を読んでみてください。個々の経営者の、各本に対するエピソードや選んだ理由も面白いです。
きっと今すぐ本が読みたくなります。
もくじ
『新世代CEOの本棚』からピックアップした37冊
堀江貴文(ライブドア元CEO)
研究に対する情熱も、人をたらしこむ大言壮語も、西洋人に負けない我の強さも、後先考えずに進める実行力も、積もり積もった借金の額も桁違い。立志伝中の人物・野口英世のクズっぷりを余すところなく描き切った代表作。
「野口英世ってそんなにクズな人だったの!?」という驚きが。
日本独自の太陽暦を作成せよ。碁の名門の生まれで算術にも長けた天才・渋川春海は、20年に及ぶ大事業を貫徹し、文化による日本統一を成し遂げた。史実をベースに江戸時代の理系オタクが活躍する熱い物語。本屋大賞受賞作。
映画化もされましたし、本屋大賞も受賞している有名な作品ですね。
暗号技術なしでは金融もネットも無法地帯と化す。情報に鍵をかけたい者とそれを破りたい者との死闘。ロゼッタストーンの解読、ナチスの暗号機エニグマの解読、公開鍵暗号の誕生など、天才数学者たちが織りなす人間ドラマがここにある。
暗号技術は仮想通貨にもつながるのかな?
森川亮(LINE元CEO、C Channel CEO)
主体的考え、ゴールから逆算し、最優先事項から取り組み(個人の成長)、Win-Winを考え、相手の言葉に耳を傾け、シナジーを生み出す(社会的成功)。自己啓発書の世界的ベストセラーで、成功法則本はこれ1冊で十分という声も。
この本をおすすめしている経営者は本当に多いですね。
ITベンチャーの仮説検証プロセスを応用し、自分の身体を実験台に数々のダイエット法を試したバイオハッカーが、どのタイミングで何をどれだけ摂取するのがベストか、最新の研究成果を披露。完全無欠コーヒーで肉体改造にチャレンジ!
これ、読んでみましたが、「完全無欠コーヒー」など日本の一般家庭で用意するのはちょっと大変&面倒くさいです。。
才能あふれるクリエイティブな人材をいかに採用し、評価するか。最高のパフォーマンスを発揮するチームづくりに必要なものは何か。誰もが知りたいグーグルの採用基準、人事制度、評価のしくみを人事トップがはじめて明かす。
グーグルのチームビルディング、人事制度はほかの会社と何が違うのか。
朝倉祐介(ミクシィ元CEO)
「ワンマン経営こそ本当である」。孤独な社長の迷いを吹き飛ばす力強い名言の数々。多くの中小企業経営者から「経営のバイブル」と絶賛される、社長専門コンサルタント一倉定の「社長学シリーズ」のエッセンスが1冊に。
一倉定さんを存じ上げませんでしたが、そんなに絶賛されているのなら読んでみたいですね。
事業の選択と集中でGEを時価総額ナンバーワン企業に押し上げた「20世紀最高の経営者」がビジネスで成功するためのヒントを惜しげもなく披露。新入社員からマネジャー、経営者まで、読めばすぐに役立つ実践的なノウハウが満載。
「20世紀最高の経営者」!あのGEの戦略がこれを読めば分かると。
なぜ戦艦大和は不利を承知で出撃しなければならなかったのか。日本人の行動を縛り、論理的な意思決定を妨げる「空気」の存在を論じた名著。リーダーは時に「水を差す=KY(空気を読まない)な行動をとる」ことが重要だ。
この本もよくおすすめされているのを見かけます。リーダーは空気を読まない行動をとることが重要。その心とは。
大学受験で日本史を選択した人なら避けて通れない『山川日本史』。マーカーを塗りすぎてどこが大事かわからなくなった人もいるはずだ。歴史読み物は数あれど、1冊で通史となると選択肢は限られる。大人の学び直しにピッタリ。
山川日本史、お世話になりました。不思議と大人になると歴史を学び直したくなるものですね。
佐藤航陽(メタップス CEO)
世の中の大半のプロダクトがシェア拡大の過程でどうしても越えられない溝(キャズム)があることを説く。イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティなどのマーケティング用語はこの本から飛び出した。
有名な「イノベーター」「アーリーアダプター」などの言葉はこの本に由来するんですね。
「人生は雪玉(スノーボール)作りに似ている。大切なのは雪玉を作るに適した長い長い坂を見つけることさ」。長期投資の神様バフェット唯一公認の伝記。比喩が巧みな「オマハの賢人」の投資哲学を余すところなく描いた大著。
投資の神様バフェット唯一の公認伝記!投資に携わっている人なら必読ですね。
田中角栄の秘書兼愛人(子どもがいる)にして「越山会の女王」と呼ばれた著者による角栄の思い出。金権政治家と言われながらも、人心掌握術に長け、ブルドーザーのように前進を続けた不世出の政治家の素顔。
アインシュタインの相対性理論を、イラスト図解とポイント解説で10時間で理解しようという欲張りな本。時間は遅れ、空間はゆがみ、質量とエネルギーは交換可能(E=mc²)という不思議な世界を駆け足でめぐる。
これ、読んでみました。文系の自分でも「なるほど!」と思えるくらい分かりやすく相対性理論について解説してくれます。
ルールをつくった人間が一番えらい。誰もやらない事業だからやる。勘違いと先見の明は紙一重。真のヒットは説明できないものから生まれる。ゲーマーの視点から「ニコニコ動画のつくり方」をはじめて明かす。
これも読みました。「ルールをつくった人間が一番えらい」という考え方には納得。ルールに踊らされる側になるより、それをつくる側にまわるほうが楽しいですよね。
出雲充(ユーグレナ社長)
人間が本来持つすぐれた画像処理能力を読書(言語処理)に適用して一世を風靡したフォトリーディング。賛否はあっても、一言一句理解しないと前に進めないと思い込んでいた人には、読み飛ばしを肯定してくれる福音の書だ。
本当に10倍早く本が読めたらものすごく効率よくなりますね。
クロネコヤマトの歴史は市場想像のダイナミズムと頑迷な官僚組織との闘いの歴史である。「経営者として恥ずべきことをやらずにきたことは幸いであった」と語る著者の生き様と経営哲学は、後に続く者に勇気と力を与えてくれる。
読みました。物流に興味がなくても「面白い!」と思える宅急便の仕組みづくりと経営者としての心がまえ。
戦後(冬)は新しいものを生み出す人、高度成長期(春)は作られたものを広げる人、成熟期(夏)はよりよくする人、2000年代以降(秋)は壊す人が求められる。70年サイクル説を世代ごとの役割分担に置き換え、小説仕立てで解説。
小説仕立てなんですね!発展の度合いを季節にたとえていますが、「70年サイクル説」も気になります。発展途上国にも応用できるかな。
やりたいことより、やりたくないことを探す。中身ではなく肩書きから変える。嫌な客はこちらから断る。実践マーケターが年収を10倍にするための8つの習慣を伝授。凡人が一戸建ての家を建て、スポーツカーに乗るまでの最短距離。
これ、読んだのでレビュー記事書きました。
青年海外協力隊だけど、社会貢献は捨ててお金持ちになろうと思う(『非常識な成功法則』レビュー)
『イノベーションのジレンマ』で知られるハーバード・ビジネススクールの人気教授が度重なる闘病生活の末にたどり着いた人生訓。本当の幸せとは何か。経営理論が人生のさまざまな局面で役立つことを示した最後の授業。
この本もよくおすすめされていますよね。私も読みましたが、個人的にはいまいちピンときませんでした。
迫俊亮(ミスターミニット CEO)
ハーバード大学教授による世界で最も売れている経済学の定番教科書。全米500以上の大学で採用され、解説のわかりやすさに定評がある。ミクロ編、マクロ編のほかに入門経済学も出ている。社会人のやりなおし学習にも最適。
全米500以上の大学で採用されている経済学の定番教科書!これは頼りがいがありそうです。
近代経済学の父アダム・スミスはすぐれた道徳哲学者でもあった。利己的な人間の欲望は「神の見えざる手」によって調整されるが、他者への「共感」もまた人間の行動を促す原動力となり、徳のある社会が実現する。
経済学者アダム・スミスが「共感」の重要性を訴えた本。
英国BBCで放送されたパレスチナ出身のサイードによる全6回の講義録。知識人はマイノリティの代弁者であり、権力に抗い、大衆に迎合することなく、アマチュアリズムを徹底すべきとする言葉は彼自身の生き様に重なる。
エドワード・サイード、『オリエンタリズム』の人ですね。「知識人はアマチュアリズムを徹底すべき」ということばの真意とは。
1920年代のジャズ・エイジ真っ只中のニューヨーク郊外で、夜ごとに繰り広げられる絢爛豪華なパーティ。それは謎の大富豪ギャツビーがかつての恋人を取り戻すために仕掛けたものだった。時代の寵児が描く滅びの美学。
有名な小説ですね。翻訳は村上春樹(『ノルウェイの森』にもこの作品が登場するのでよほど好きなんでしょうね)。
短編小説の名手が日常の中にひそむ喪失感を見事に切り取る。カーヴァー人気を決定づけた作品で、訳者の村上春樹には『走ることについて語るときにぼくの語ること』というエッセイ集がある。映画『バードマン』でも取り上げられた。
こちらも村上春樹の翻訳。「日常の中にひそむ喪失感」はまさに村上作品からも感じられること。そんな影響を与えたであろうカーヴァーの作品も読んでみたいですね。
石川康晴(クロスカンパニー CEO)
「経営の神様」が平易な言葉で説く商売の心得。正しいことをしていれば世の中は必ず受け入れてくれる。悩みがあるなら自分のやり方を変えればよい。日頃の迷いを断ち切る滋味あふれる言葉に思わずうなずく読者も多いだろう。
読んでみました。当たり前のことが書いてありますが、経営者になって商売について迷ったとき、この本が救ってくれるのかもしれません。
自分を信用してはいないと語る著者が試行錯誤の末にたどりついた仕事の流儀。戦わない。計画はいらない。情報共有はしない。モチベーションはあげない。差別化は狙わない。一見逆説的に見える言葉に隠された真の意図とは。
元LINEのCEO森川亮さんの本。読んだのでレビュー記事を書いています。
森川亮『シンプルに考える』感想。「すごい人」はどんな場所でも結果を出す。
「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」。脳腫瘍で余命わずかと宣告された僕が、自分の命と引き換えに電話、映画、時計を消していく。LINE初の連載小説。2016年映画化。
読みました。この本が売れたことにうなずけます。
『世界から猫が消えたなら』感想〜マーケット感覚を鍛えるなら〜
仲暁子(ウォンテッドリー CEO)
人を動かす6つのアプローチ「返報性」「コミットメントと一貫性」「社会的証明」「好意」「権威」「希少性」を理解すれば、むやみに他人に丸め込まれなくなるだけでなく、相手を説得し、交渉で優位に立てるようになる。
SNSによって「影響力」が可視化されるようになりましたが、フォロワー数だけではなくいかに人を「動かせるか」が大事ですよね。
やらなきゃいけないとわかっていても先送りしてしまう。将来お金が必要だとわかっていても今使ってしまう。不合理な行動をとる人間のクセがわかれば、ビジネスや投資で成功するのも夢じゃない。目からウロコの行動経済学入門。
読みました。もともと海外の本なので例えがわかりづらいですが、書いてある行動経済学は万国共通のものだと思います。良い意味で世渡り上手になりたければおすすめ。
孫泰蔵(Mistletoe CEO)
日本人らしさの典型として、西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮上人の5人の生き方を英語で紹介。新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』と並ぶ、日本人による「クールジャパン」プレゼンの白眉。
海外に行くと「日本人らしさ」についてよく問われるもの。この5人から学びましょう。
東京の名店・鳳寿司で修行に励む将太の成長を描いた漫画。全27巻。新人寿司職人コンクールをはじめとしたネタ勝負、技勝負、工夫勝負の「寿司バトル」を読めば、いつのまにか寿司通に。続編に全国大会編(全17巻)がある。
私も子どもの頃読んでました。これはめちゃくちゃ面白いです。ただのグルメ漫画ではなく、将太の成長とまわりの人との人間関係から多くを学べます。
佐渡島庸平(コルク CEO)
宣教師フェレイラ棄教の報に接し、キリシタン弾圧下の日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴ。捕らえられた彼が耳にしたのは、拷問に苦しむ日本人信徒の断末魔の叫びだった。2016年マーティン・スコセッシ監督が映画化。
読みました。私はキリスト教徒ではないので、熱心に教会に通ってお祈りをする人たちを見て「なぜそこまでするんだろう」と不思議だったのですが、この小説を読んで少しだけ分かった気がします。レビュー記事も書きました↓
昨日よりは今日。今日よりは明日をよくしようと日々誠実に努めること。たゆまぬ地道な営為にこそ私たちが生きる目的が存在する。京セラとKDDIを創業し、JALを再生したカリスマ経営者によるミリオンセラー人生訓。
カリスマ経営者の人生訓。この本もよくおすすめされてますね。
恋人といるとき、家族でいるとき、職場にいるとき、仲間といるとき、人はそれぞれ別の顔を見せる。それは演じられた偽物の自分ではなく、全部本当の自分である。一人の人間の中に多様な個性が共存すると説く分人主義の本。
読みました。小説家・平野啓一郎さんが書いた「分人主義」にまつわる本。「本当の自分はひとつではない」という主張が目からウロコでした。これは読むべき。レビュー記事↓
「私と仕事、どっちが大事?」問題も解決?平野啓一郎『私とは何か「個人」から「分人」へ』
ここでは触れていませんが、『ワンピース』や『スラムダンク』など漫画を挙げているCEOも多かったのが印象的でした。
子どもの頃好きで読んでいた『将太の寿司』を、孫泰蔵さんが挙げていたのが一番嬉しかったw 最後までは読んでないはずだから読み返してみよう。
本を読むことは人と会うこと
この本では、単におすすめ本の一覧が載っているだけではなく、各経営者の本に対する思い入れや仕事に対する考え方なども語られているのも興味深いところです。
全員に共通しているのが、様々なジャンルの本を読むことで自分や会社、社会の在り方を考え、未来を予測している点。
彼らのことばを読んでいると、このレベルまで這い上がって行きたい、彼らのようになりたいと思わされます。
「本を読むことは人と会うこと」とは、クロスカンパニーCEOの石川康晴さんのことばです。
実際に会うことは出来なくても、本を読むことでその人の話を聞くように学びを得ることが出来る。
青年海外協力隊として守られている今のうちに、出来る限りの引き出しをつくり、完全にフリーになる2年後に備えたいと思います。
みなさんも素敵な読書ライフを!
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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