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タケダノリヒロ( @NoReHero)
あなたは、夢や目標を叶えたことがありますか?
まだ叶っていないけど、ただいま絶賛追いかけ中、という人もいるかもしれませんね。
わたしはここ最近、「やるべきことはあるんだが、なんだかやる気が出てこない」という状態におちいっています。こまった。
モチベーション迷子になってしまった理由は、おそらく「夢を叶えてしまったから」。
夢を叶えられたら幸せなはずなのに、じつは追いかけてるときのほうが、人間幸せなのかもしれません。
楽しみにしていたドラマが終わってしまって虚無感を感じる「〇〇ロス」(「あまロス」「逃げ恥ロス」「おっさんずロス」とか)のように、人生にも「夢ロス」なるものがあるのかもしれません。
ということで、そもそも自分にとっての夢がなんだったのか、なぜ意志を燃やすことができていないのか、これからどんな道に進んでいくべきなのか、考えてみました。
すべての「やりたいこと」を追い求める人へ。
夢はなんだった?
わたしにとって、直近の目標は「自分だからこそできる仕事で、世の中に新たな価値を生み出す」ことでした。
大学卒業後、国内の大手菓子メーカーに就職。会社員時代には、有名な会社と商品の名前を借りて営業をしていただけ。自分の力で生み出した価値なんてほとんどありませんでした。
3年働いたら退職して、青年海外協力隊としてアフリカのルワンダという国に行きました。ここでの2年間は充実した活動こそできたものの、それが地域の人たちに与えた影響なんて微々たるものだったと思います。
「自分にはなにができるんだ?」
会社も組織も関係なく、「タケダノリヒロ」個人としてこの世の中にどんな価値を生み出せるのか。
サラリーマンや海外ボランティアという経験を経たことで、「自分にしかできないことを仕事にして、世の中に価値を生み出す=だれかによろこんでもらう」ということが目標になったのです。
夢を叶えたら意外とうれしくなかった
で、いざルワンダにカムバックです。今年9月に戻ってきて会社「Africa Note Ltd.(アフリカノオト)」をつくりました。社長です。えっへん。
「できることからひとつずつやっていこう」という方針のもと、これまでに培った情報発信力とホームステイ仲介などの経験を生かして、日本人向けにスタディツアー「START」とオーダーメイド旅行をコーディネートする「ルワ旅コーデ」というサービスを展開しはじめました。
これがね、想像以上にうまくいってしまったんです。
「こんなルワンダなんてマイナーな国だから、月にひとりでもお客さんが来てくれればいいほうかな」と思っていたんですが、9~11月の3ヶ月で15人の方が「START」と「ルワ旅コーデ」を利用して楽しんでくださいました。
もちろんここに至るまではめちゃくちゃ大変でしたが。
全然うまく仕事をこなせなくて、不甲斐なさに悔し泣きしてしまうこともあったし、アテンドなどの無理がたたって心身のバランスを崩してしまうこともありました。
ボロボロになりながら、最初の強敵であるピッコロ大魔王を倒したんです。
で、「フリーザでもセルでも魔人ブウでも出てこいや!オラ、ワクワクすっぞ!」と身構えていたんですが、もう世界に平和が訪れてしまったんですよね。もっと強い敵にそなえて修行するつもりだったんだけど……。
「自分にしか出来ない仕事で、だれかによろこんでもらう」という目標は達成できました。そして、お客さんに「おかげで最高にルワンダ旅行を楽しめました!」と言ってもらえたときは、心からうれしいとも思えました。
それでもなにかが物足りない。この先の展開にあんまりワクワクしていない。いったいなにが足りないんだろう。
燃え尽き気味な理由
夢を叶えたはずなのに、ワクワクしていない。もしかしてこれが燃え尽き症候群というやつなのかもしれません。
そうなってしまった原因を考えてみると、「行き着く先が見えたから」「必死になる理由がないから」といった理由が思い当たります。
改善の余地はもちろんたくさんあるけど、基本的にはこの3ヶ月やってきたことの繰り返し。あとはブラッシュアップしていくだけ。拡大するにも限度がある、とか。
前は「起業のタネを見つけなきゃまた会社員生活に逆戻りだ」「稼げるようにならないと、奥さんにも辛い思いをさせてしまう」という切迫感があったけど、その段階を乗り越えたからいまはそこまでのハングリーさがない、とか。
考えうる次のステップは?
このビジネスを続けるうえで、次に取るべき選択肢はいくつかあります。
たとえば
① お客さんを日本人限定にしていたが、英語圏にもターゲットを広げる(規模の拡大)
② より多くの人をルワンダに呼んで、この国の観光業活性化に貢献する(社会的意義の追求)
③ 【情報発信×旅行業】のビジネスモデルで他国でも展開する。「ウガンダノオト」「ザンジバルノオト」など(複数国展開)
④ 自分がいなくてもまわる仕組みをつくる(雇用創出と自動化)
などなど。
いまのところ③や④などは、ちょっとやってみたいなと思っていますが、「会社を辞めて青年海外協力隊に行きたい!」と思っていたときほどの突き動かされるようなエネルギーまでは感じられていないのが正直なところ。
結局どうする?
そんな悩みを妻に相談してみたところ、「大きな目標はなかなか見つからないから、ちっちゃなやりたいことをひとつずつやっていこうよ」と言ってくれました。そうだよね。ベストアンサー。
夢が叶った時の”虚無感”について
夢や目標が大きいほどこの気持ちはなりえる。と思う。夢が叶った時、諦めた時、その先に今までよりも大きな夢や目標が持てないとそれまで夢に費やしてたエネルギーのやりどころがなくなるからだと思う。
そんな時こそ目の前の小さな夢を叶えていくぞ!夫よ! https://t.co/elG0qzrE5y
— あすかーにゃ🇷🇼ルワンダで新妻ライフ (@asukanyaaa) 2018年11月21日
↑最近妻もツイッターはじめました。
たしかに人生を捧げたいと思えるほどの目標なんてそう簡単には見つかりませんが、ちっちゃなやりたいことだったらたくさんあります。
ひとりでも多くのお客さんによろこんでもらう、ブログやSNSでの影響力を高める、いろんな国を旅する、筋トレして良い体をつくる、料理上手になる、もっとお金を稼ぐ、世界の歴史と成り立ちを知るーー
そんなささやかな願望を一個ずつ叶えていくことで、ほんとうに自分がやりたいこともちょっとずつ見えてくるはず。
これを書いている最中にも、来年夏のツアー相談が1件入りました。自分のサービスを利用してもらえるのはやっぱりうれしい……!
どんなときにうれしいと感じるのか、どんなときに満足感を得られるのか、どんなときに気分が高まるのか。そういった心のうごきを丁寧にながめて、自分の本心とじっくり向き合っていきたいと思います。
「夢ロス」を乗り越えるために、まずはやりたいことをひたすら書き出す!そこからもっと大きな目標につなげていこうじゃないですか。オラ、ワクワクすっぞ!
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