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タケダノリヒロ( @NoReHero)
「おれ、ミスチルが好きなんだよね」
「私も!奇遇だね!」
と、趣味が一致して急速に仲良くなることができた、という経験は誰しもお持ちなのではないでしょうか。友好な人間関係を築く第一歩は、「共通点」を見つけること。
とは言え、会話を重ねないと共通点を探すのはなかなか難しいもの。そこで役立つのが、齋藤孝さんの提唱する『偏愛マップ』。自分の好きなモノを一枚の紙にまとめたものです。
一覧になっているので、これを見ただけでも「タケダはどういう人か」という情報がある程度伝わるのではないでしょうか(伝われー)。
この記事では、「偏愛マップの作り方」と「なぜ人は共通点があると仲良くなれるのか」、ということを社会心理学の研究を例に解説しています。
【こんな人におすすめ】
・ブログでファンを増やしたい
・ワークショップでチームのアイスブレイクをしたい
・論理的メソッドを用いて真剣に合コンを盛り上げたい
偏愛マップの作り方
作り方はいたって簡単。自分の好きなモノを一枚の紙にまとめるだけです。
もともとのアイデアは齋藤孝さんの『偏愛マップ』という書籍で紹介されています。ただ、私は本が手元にないのでネットで概念だけ把握して、ほかの人が作成したものを参考にオリジナルのものをつくってみました。
使うもの
A4用紙に書いたり、ポストイットを使ったりしてもいいと思いますが、私はいつも使っているkeynoteで作成しました。デジタルでやった方が並べ替えたり、大きさを変えたりするのは簡単ですね。
カテゴリー
カテゴリーはなんでもいいと思うのですが、私が書き出したのはこちら↓
・学問分野(Webデザイン、心理学など)
・お笑い(ラーメンズ、東京03など)
・ラジオ(オードリー、バナナマンなど)
・音楽(Mr.Children、フレンズなど)
・文学(村上春樹、谷川俊太郎など)
・場所(熊本、アイルランドなど)
・モットー(セレンディピティなど)
・マンガ(宇宙兄弟、ジャイアントキリングなど)
・休日にやること(旅行、昼寝など)
・映画(BIG FISH、ドラえもんなど)
・アート(ジャクソン・ポロックなど)
・書くこと(ブログ、Twitterなど)
・食べもの&飲みもの(炭酸水、白湯など)
このほかに、好きな俳優・女優さんや、影響を受けた人物、好きなお店などを書いても面白そうですね。
ほんとに意味あるの?
「こんなことをやって、ほんとに意味あるの?」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、昨日私がTwitterでアップしたところ「面白い!」「私もやってみよう!」という上々の反応をいただきました。
モットーのところにセレンディピティがあるのに、行動派な感じがしてキュンとくる^ ^
ぜひドリンクのところにも!(スコッチ好きより)
— ミヤ (@miya_si2) 2017年11月30日
へー!面白い! https://t.co/1ltdoW7TCC
— デザインメモ (@designmemo_jp) 2017年11月29日
おもしろいなー!自分のも作ってみたい https://t.co/KlOp7Q8ZIx
— よん (@17182330yeong) 2017年11月30日
おもしろーい! https://t.co/Po2XGvZLBT
— Chika Kietzmann (@ChikaCaputh) 2017年11月29日
この「偏愛マップ」は素敵!初対面や付き合い歴の短い人とは特に共通点を無意識に探そうとする傾向にあるからか、【これが好きです!!】って相手から提示してくれると一気に親近感湧きます。今でこそ認知されてきたスラックライン、手書きノートとか目を引きます。 https://t.co/v4BB2rzVUB
— happycycle (@HappyCycle_JP) 2017年11月29日
この「偏愛マップ」をつくるメリットは、学術的にも「類似性の法則」や「自己開示(self-disclosure)」といった言葉で説明することができます。
類似性の法則
「類似性の法則」は、アメリカの心理学者フェスティンガーが提唱した「社会的比較理論」から、生活に役立つ部分を取り出したもの。
1950年、フェスティンガーは寮に住む学生たちに対して実験をおこないました。
当初生徒たちは近くに住んでいる者同士が仲良くなる傾向にあったものの、時間が経つにつれ、態度(attitude)や価値観(value)が似ている生徒同士が仲良くなったという実験結果が得られたのです(Festinger, 1950)。
また、シュプレッヒャーは、人は音楽の趣味や余暇の行動を共有できる相手とマッチする(合う)傾向にあると述べました(Sprecher, 1998)。
自己開示(Self-disclosure)
「私はこんなものが好きなんです」「私はこんな人間なんです」と、自分のことをさらけ出すことを「自己開示(self-disclosure)」と言いますが、自己開示も友好な人間関係を築くうえで重要だとされています。
1994年、コリンズとミラーは、人は相手が自身のことや考えを開示してくれると好きになりやすいと述べました(Collins and Miller, 1994)。
Cvetkovich と Lofstedt(←読めない笑)は、人は自己開示してくれる人を好きになりやすいし、信頼しやすい。自己開示は安心感を与えて人間関係において信頼を築くために重要であると提唱しています(Cvetkovich and Lofstedt, 1999)。
自分自身をさらけ出すことでお互いを信頼し合い、安心して交流できる関係(ラポール rapport)を形成することができるんですね。
どんな場面で使えるの?
「偏愛マップ」による自己開示で人と仲良くなりやすいということがわかったところで、実際にどうやって活かせるのか考えてみましょう。
たとえば、こんな使い方ができるのではないでしょうか?
①ブログのプロフィールに掲載して、読者に親近感をもってもらう
②ワークショップでアイスブレイクとして使い、チームメンバーが打ち解けやすい空気をつくる
③合コンで自己紹介代わりに使い、健全に盛り上げる
③の使い方も論理的に考えれば悪くないと思いますが、「よし、じゃあお互いの理解を深めるために、まずはこの紙に好きなものを書き出そうか!」とかハツラツと言われてもガチ過ぎて引きますよね。まじ卍です。なしよりのなしです(←使い方不明)。
とは言え「偏愛マップ」がコミュニケーションに役立つことは間違いないので、みなさんもぜひ試してみてください!
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