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【更新 2018/01/19】 タケダノリヒロ( @NoReHero)
ルワンダ青年海外協力隊のタケダです。
ルワンダに来て4ヶ月、任地に配属されて3ヶ月ほど経ちました。
最近現地の人との習慣や価値観の違いにイライラすることが増えたなあと思っていたんですが、同期(27年度3次隊)の様子をFacebookなどで見ていると、みんな苦労してるんですね。
こういった「不適応期」というものは、多かれ少なかれ誰にでもあるようです。
これを乗り越えれば、また新たなステージに進んでいけるはず。
と、この記事は自分に言い聞かせるように書いています。
もし活動がうまく行かなくて悩んでる人がいたら、ひとりじゃないですからね。大丈夫。
もくじ
異文化適応の4段階
同期のマラウイ隊員さっちゃんが、異文化適応の過程について書いていた記事がすごく共感できたので、ぼくも原文を読んで自分なりにまとめてみました。
途上国経験の豊富な近畿医療福井大学の勝田教授は、異文化適応の過程を4段階に分けて説明しています。
- 移住期
着任してすぐ。生活や仕事を整えるためにめまぐるしく過ぎていくため、ストレスの自覚は少ない。- 不適応期(不満期)
着いてから数ヶ月。生活は落ち着いたけれど仕事はまだ軌道に乗っていない時期。それまで見えていなかった、新しい土地の嫌な面が目につきだす。そこに着任以来の疲れがかぶさり、メンタル不調や身体的にも調子を崩しやすい時期。- 諦観期
さらに数ヶ月後。現地の良い面も悪い面も認識出来るようになる。現地と波長が合い始める。- 適応期
現地に溶け込み、生活も軌道に乗ってくる。
ぼくはいま、まさに2の「不適応期」ですね。ここに書いてある「移住期」→「不適応期」の流れは自分のことを書いたんじゃないかと思うぐらいぴったり当てはまってました。
思い当たるふしがある方は、ぜひ原文を読んでみてください。
勝田教授はこんなことも書いています。
重要なことは、誰でも多かれ少なかれ、不適応期という山を経験するということです。あらかじめそれを知って心の準備ができていれば、そしてペースをセーブするように計画が立てられれば、無用な気分の落ち込みを避けてメンタルのリスク軽減が図れるかもしれません。
引用元:海外勤務者のメンタルヘルス対策
「こんなにちょっとしたことでイライラしてしまうなんて、自分は途上国生活やボランティアに向いていないんじゃないか」なんて思ってしまったりもしますが、「自分だけじゃない」「誰にでもあることなんだ」と思えれば少し気が楽になりますね。
そうやって悩むのはみんな一緒です。
モチベーションを高める方法
とは言え、落ち込んでばっかりじゃ嫌ですよね。
ぼくが一番 よしやったるぞ と思えるのは、自分が目指している国際協力・社会起業の分野で活躍している人の本や記事を読んだときです。
同じような志をもつ人のために、ぼくの好きな本をいくつか紹介しておきます。
国際協力・社会起業系のおすすめ本7冊
「社会を変える」を仕事にする: 社会起業家という生き方
病児保育のフローレンスを立ち上げた駒崎弘樹さんの本。ぼくのバイブルです。
前へ!前へ!前へ!-―足立区の落ちこぼれが、バングラディシュでおこした奇跡
アフリカで50社、年商300億以上のビジネスを行う元ニートの金城拓真さん。「はみ出す」ことの大事さを教えてもらえます。
マイクロソフトでは出会えなかった天職
世界を巻き込む。
途上国の最貧層(ラストマイル)にシンプルなテクノロジーを届けるコペルニクの中村俊裕さんの本。これを読んだら、世界は変えられると思えます。
ソーシャルトラベル-旅ときどき社会貢献
夫婦で旅をしながら社会貢献活動をしていた本間夫妻。写真も豊富でワクワクさせられます。素敵な夫婦。
ガンジス河でバタフライ
ふと思い出してさっきKindleで買いました。これから読みます。著者のたかのてるこさんをTVで観て、「この人が書いた本なら絶対面白いだろうな」と気になっていた本。
【追記↓】読了後、感想記事を書きました。
あらすじ・感想『ガンジス河でバタフライ』7つの旅の素晴らしさ
協力隊ブログを読む
他の協力隊のブログを読んでいても刺激をもらえます。
おすすめ18本教えます!参加したくなる青年海外協力隊ブログまとめ
一番のおすすめはもちろん『タケダノリヒロ.com』(このブログ)。
外に出る
たまに、なんてことのない景色を見て、ふるえるほど感動することがあります。
前にも書きましたが そういえば、いま、ルワンダにいるんだ とふと思い出して、貴重な経験出来てるなーと思えるんです。
これも生活が落ち着いてきて、慣れてきた証拠ですね。慌ただしく過ぎていたから気づかなかったけど、なんてことのない風景にも綺麗だと思えるものはたくさんあります。
外に出ると異文化に囲まれてストレスががんがん降りかかってきますが、守られた家の中だけじゃ息を飲むような瞬間にはなかなか出会えません。
息が詰まりそうなときほど、外に出て、顔を上げて、空を見て、深呼吸して、その辺の人に笑顔で挨拶して、ってやるといいのかもと最近思うようになりました。
単純なぼくは、そんなことだけでいつの間にかいい気分になっちゃってたりします。
いまは不適応期にある人も、上手にストレスと向き合って、今しかない時間を楽しみましょう!
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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