アフリカで39度の熱。手足がしびれて動けなくなった話

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アフリカのルワンダでスタディツアーや情報発信をしながら、国際協力機関でも働いています、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。

いやあ、びっくりしました。。タイトルどおりなんですが、「39度超えの熱+手足のしびれで動けなくなり、同僚に担がれて病院搬送」というルワンダ歴7年でいちばんの体調悪化を経験しました。しかもそれが日本への一時帰国のフライト当日。だからこそ「なんとか帰りたい」と粘ってしまったために症状が悪化してしまったのですが。

結局病院にいっても原因はわからず。マラリアでもコロナでもないということなので、自分としては疲れ+ストレス+食あたりじゃないかと睨んでおります。

【追記 2023/11/28】再検査の結果、胃腸炎&ピロリ菌でした!

当日のできごと〜自宅にて〜

11月23日。朝からなんか体だるいなと思いつつ、「いやいや、きょう日本に帰るんだからそんなこと言ってられん」と言い聞かせていました。ところが昼前におみやげを買いに近所のスーパーへ行ったら、あきらかに体調が悪化。帰宅してすぐ布団にもぐりこみました。

昼過ぎに起きたら高熱の気配と悪寒が。しかし熱は計れません。一時帰国でいったん家を解約するので、体温計をふくむ家財道具は前日に知人宅にあずけてしまっていたのです。そしてなぜか手足がしびれている。特に手のしびれがひどく、指がほとんど動かせない状態でした。

そんな状況でも徐々にせまる出発の時間。夕方6時頃には家を出るつもりでした。最後の荷物の整理がちょっと残っていたものの、やっぱり熱のつらさと手足のしびれでパッキングすら思うようにできません。あきらめて直前まで寝ようと思って再度起きたのが夕方5時。

回復を期待していましたが、起きたらなんならさっきよりきつくなってる。。ゼーハー言いながらフラフラと荷物をまとめようとするものの、さっきまですこしは動いていた指がガチガチに固まってまったく動かず。そして熱のせいか体も重たくなり、ついにソファに倒れ込んでしまいました。

これはフライトどころではないと観念して、副業でお世話になっているJICAの健康管理員さん(学校でいう保健室の先生のような方)に電話。指がまったくうごかないのでただ電話をかけるだけなのに、SASUKEの3rdステージ、クリフハンガーに挑んだとき並の鬼の形相だったと思います。

やっとの思いで電話をかけると、健康管理員さんがすぐに来てくれるとのことでとりあえずひと安心。体調は悪化する一方だったので、這いつくばって部屋の鍵だけは開けておいてソファに横になって待っていました。

数分すると門の外でチャイムの音が。よかったー来てくれた、と思ったもののそこからが長かった。。門をあけるには敷地内にいるお手伝いさんが中から鍵をあける必要があり、その1〜2分が自分には10倍以上に感じられました。息の乱れもピークに達して、そろそろ意識とぶんじゃないかと思っていたところに、ついに同僚たちが来てくれました。

もう歩くこともできなかったので、ルワンダ人のドライバーさんにおんぶしてもらって車に倒れ込み、病院についたら車いすで診察室へ、という流れでした。

ちなみにSASUKEに出たことはありません。

当日の流れ〜病院編〜

病院で熱を計ると39.1℃。これはマラリアかもしれないといわれました。そこからベッドで横になって点滴と血液検査。

まだ悪寒がしていたのでなにかかけるものが欲しかったのですが、ルワンダ人の看護師さんがかたくなにブランケットはダメだといって渡してくれませんでした。え〜こんなに寒気するのにその処置あってる??と疑いながらも休んでいたら、みるみる熱が下がって楽になっていきました。高熱のときは悪寒があるからといって、ふとんをかけたりしないほうがいいんですね。看護師さん、うたがってごめんなさい。

このときいちばん辛かったのは腕のしびれ。両腕とも肘から先がビリビリしびれていて、にぶい痛みを感じるほどでした。おそらく家で寝てるときに寒かったから横向きに丸まって、両膝の間に両腕を挟んで寝ていたせいで手首が圧迫されて、血流が悪くなってしまったんじゃないかと(自己分析)。だとしたらこれは超凡ミス。。

3〜4時間ほど経っていろいろ結果が出たものの、どうやらマラリアやコロナではなかったようです。結局はっきりした原因はわからず。帰るころには手足のしびれはまだ残っていたものの、ゆっくりなら自力で歩けるようになっていました。

すべての行程が3〜4時間で終わったのでルワンダの病院としてはかなりスムーズに対応してもらえたと思います。が、その間JICAの健康管理員さんとドライバーさんにはずっと待ってもらっていたので、申し訳なかったですがありがたかったし心強かったです。本当に助かりました。

飛行機のほうは休んでいるあいだにJICAの別の同僚に連絡をとってもらい、便の変更をしてもらいました。なんと変更可能リミットの3分前だったそうです。。もし迅速に対応してもらえてなかったら約18万円のチケットを再度買う羽目になっていました。数万円の変更料だけですんだので、忙しいなか対応してもらいほんとに感謝です。。

翌日〜4日目

翌日、いちばんひどい症状だった手足のしびれはかなり軽くなっていました。しかし下痢と嘔吐という新たな症状が。

夜から翌朝にかけて、2〜3時間ごとに起きては下痢と嘔吐を繰り返していました。これがほんとにつらかった。。自分は大きく体調を崩すことがほとんどないので、「下痢なんておなかがゆるくなるだけでしょ」くらいに思っていた気がします。これですこしは人の痛みがわかるやさしい人間になれたでしょうか。

2日目の午後には吐き気もおさまり下痢だけに。徐々にトイレの頻度もすくなくなり、4日目のきょうは外に出歩けるくらいには回復しました。しかし近所のお店に買い出しに行っただけなのに、やっぱりまだしんどかった。。油断は禁物ですね。

とりあえず消化によくて栄養あるものを食べようということで、お米と鶏肉を買ってきて鶏がゆをつくりました。この数日あんまり食べられてなかったからほんとに美味しかった。。

下記ふたつのレシピを参考にして、病み上がり前でも簡単に良い感じにできたので、具合悪くなった方はぜひ。

ほっと温まる「鶏がゆ」のレシピ。中華風でうまみたっぷり

手羽先の中華粥 (クックパッド)

反省

原因は結局よくわかりませんでしたが、おそらく疲れ+ストレス+食あたりが複合的に絡んでたんじゃないかと思っています。

反省点としてはいろいろ詰め込みすぎたこと。一時帰国の準備(家の解約と荷物の整理・搬出)と仕事、新規事業のためのクラウドファンディングも立ち上げたところでした。

仕事では日本人のお客様に返事をしなきゃいけないのに、現地の仕事相手からなかなか返事がなくてもどかしいみたいな焦りもストレスになっていたと思います。

家事も地味に大変でした。この服とこのブランケットとこのシーツはルワンダに置いてくからしまうまえに全部洗わなきゃとか、食材は余らず使い切るためにこれとこれ作って何日で食べようとか。そういう細かい「詰めの作業」は妻がいつもやってくれていたので、いままでは気にしなくて済んでいたんですね。いまさらですがほんとありがとう。いま妻は妊娠中で日本にいるので、単身赴任の大変さと妻の素晴らしさが身にしみました。

そしてその計画にもとづいてがんばってつくってがんばって食べたなんらかの残り物が悪くなっていて(?)、疲れとストレスで免疫力の低下した体に追い打ちをかけたのではないかと。。

フライト当日だからといってギリギリまで粘ってしまったのもよくなかったですね。朝に体調悪いなと思った時点で病院に行っていれば、もしかしたら元気になって飛行機に乗れていたかもしれません。粘ったがために体調が悪化していろんな人にご迷惑をおかけしてしまいました。反省しております。

教訓

学びになったのは、体調が悪い人への接し方。わたしは180cm, 55kgとかなりやせ型(テイラー・スイフトとおなじ体型)なのになぜか体調を崩すことが少ないので、体調不良の人への接し方がわかってなかったなあと痛感しました。

病院で車いすに載せられて体温測ってるときに、健康管理員さんに肩をたたかれながら「大丈夫大丈夫」と言ってもらえたときは心底安心しましたし、別の同僚がこちらの欲しい物も伝えていないのに、欲していたレトルトのごはんとみそ汁とポカリを持ってきてくれたときは感動しました。おなじ敷地内に住んでいる現地の大家さんも「何だったら食べれる?」と聞いて、やわらかく煮たオートミールやフルーツをもってきてくれましたし、「なにかあったらいつでも呼んで」と言ってくれて心強かったです。

こういったまわりの方々のやさしさに触れて、病気の人に対して自分はけっこう冷たい対応してただろうなと思い返りました。。これからは自分がやってもらってうれしかったことを、まわりの人たちにも自然とできる素敵な人間になっていけたらと思います。

再帰国チャレンジ

この4日間は久しぶりにほぼ仕事のことを考えず、ひたすら休むことができました。まずは1週間後に延期になった一時帰国に向けて、全力で体調を回復させます。そして年明けにせまった第一子の出産準備と、目の前の仕事、未来の仕事に尽力してまいります。

年の瀬、みなさまもお体にお気をつけて。

【追記 2023/11/28】

再検査の結果、胃腸炎&ピロリ菌でした。

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