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アフリカ・ルワンダ在住のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。現在は妻とアフリカ南部を1ヶ月ほどかけてバックパッカー旅行中!(2019年4月に執筆したものです)
今回はガタガタ道を小さなバスで揺られながら考えたことについて。
旅は若者を成長させるよね、というお話。10年前に初めて海外でひとり旅をしたときのことを振り返り、いまにどうつながっているのか考えてみました。
飛行機じゃ見れない景色がある
現在、妻と旅をしている真っ最中です。ルワンダを出発して、ほぼ陸路移動でアフリカ南部を8カ国まわります。
いま通ってるモザンビーク〜マラウイ間の道は超ガタガタ。あまりにひどい道なので、ハリウッド・ザコシショウがモノマネをするときの体幹の使い方で5時間以上揺られています。ハンマカンマですね。
妻はこんなバックパッカー旅をするのがずっと夢だったそうです。
ぼくが「あえてちょっと大変な陸路移動とかしたほうが『旅感』があるよね」と言うと、「飛行機じゃ見れない景色があるからね」という妻。
飛行機じゃ見れない景色がある。
なんて良いことを言うんだ、妻。
ほんとそうですよね。通り道から聴こえてくる子どもたちの歌声や、窓越しにお菓子やジュースを売りつけてくる人たちの熱気、畑に育つ野菜の緑の濃さーー
こういったことは時間をかけて地続きで移動するからこそ、その存在や変化を感じることができるんです。
そんな大切なことを教えてくれた妻は眠りに落ち、バスの壮絶な揺れに合わせて、ぼくの左肩と右側の窓へ交互に強烈な頭突きを繰り返しています。大丈夫か、妻。
車内では旅気分を盛り上げてくれるご機嫌な洋楽ロックが流れていて、「そう言えば、こんな旅、したことあったな」と思い出しました。10年前、アイルランドでのことです。
ハタチのバックパッカー旅
ぼくにとって、初めてのバックパッカー旅。20歳から21歳にかけて約10ヶ月、アイルランドのダブリンに留学しており、その休暇を利用して旅に出たんです。
バスに乗って遺跡や妖精の伝説が残る町に行き、宿でクロスバイクを借りました。
当時は海外の農村部に行くのもほぼ初めてだったので、牛や馬がいるのを見ただけでも「牛だ!」「馬だ!」と興奮していたのを覚えています(語彙力)。
オアシスの”Morning Glory” を聴きながら草原地帯を自転車で駆け抜けている自分はいま世界一カッコいいし、この世界はいま自分のためにある、と思えるほどの全能感を与えてくれた旅でした。本当に気持ちが良かった。
あの時あのこぢんまりしたレストランで食べたアイリッシュシチューの素朴なあたたかさも、ギネスビールのコクのある苦味も、「グッドラック!」と手を振ってくれた道端のおじさんの笑顔も。
あれから10年経って、思い出すだけでこんな幸せな気持ちにさせてくれるあの旅は、自分にとってかけがえのない時間だったんですね。
「自分はひとりでこんなところにも来れるんだ!」という自信を与えてくれて、「世界には知らない景色、知らないものごとがたくさんあるんだ!」という気づきを与えてくれました。
だからこそ「会社を辞めて青年海外協力隊としてアフリカでボランティアをする」という挑戦に踏み出すことができましたし、「アフリカで起業する」という次のステップに進むこともできました。
旅する理由なんていらない
いま20歳くらいの人たちは、なんとなく旅をしているかもしれません。なんとなく楽しそうだから、なんとなく惹かれるから、なんとなくオシャレだからーー
その「曖昧な直感」が意外と大事なんですよね。自分の内面を理解するのは難しいものです。だから、旅に出る理由を聞かれてもうまく答えられないかもしれないし、だいたい100個ぐらいあって困ってしまうかもしれません。
でも、言語化できないその「なにか」こそ、自分にとってすごく大事なものだったりするんですよね。
だから、明確な理由なんかなくてもいいから、旅したいと思ったら旅すればいい。
10年後の自分を知らない世界に連れて行ってくれるのは、いまの自分です。いま踏み出そうとしているその一歩が、10年後には思いもかけない未来につながることだってありますからね。20歳のときはまさか自分がアフリカで起業してるなんて思ってもみませんでした、ほんとに。
さて、もうすぐマラウイに到着します。10年後の自分はどうなってるかな。
この旅の様子は「#タケダ夫婦のアフリカ旅」というハッシュタグを付けて、Twitterでもリアルタイムに発信してました(ブログはだいぶ時間差)。
夫婦ともども(夫 @NoReHero, 妻@asukanyaaa )フォロー&リアクションいただけるとうれしいです!
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