「余計な親切、大きなお世話」をアフリカで見直した話

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アフリカ・ルワンダ在住のタケダノリヒロです。いまは妻とアフリカ南部を旅行しています。

今回は、ルワンダからタンザニアに移動するバスの中で感じたこと。

余計な親切、大きなお世話?

ルワンダに住んでいると、「お節介だなあ」と思うことがよくあります。

スーパーで品物を選んでいると「カゴを持ちますよ」と言われたり、何も言わずに着いて来られたり、「何かお探しですか?」と聞かれたり。

でも、正直放っておいてほしいんです。
いわゆる「余計な親切、大きなお世話」。

カゴぐらい自分で持てるし、もし必要ならこっちから声をかけるし、自分のペースで買物がしたい。

でも今回タンザニアに向かう長距離バスに乗ったことで、そんな声かけも「大きなお世話」ではなくありがたく「親切」だと受け止めなきゃな、と心改めました。

優しいお兄さん

ムスリムのお兄さんは、バスの休憩時間になるたびに声をかけてくれました。

「トイレはあっちだよ」「ご飯食べないの?」「暑いね」

「気軽に接すると騙されるかもしれない」と思って最初は警戒していたんですが、結局最後まで親切なお兄さんのままでした。お兄さん、ごめんなさい。ありがとう。

話を聞いてみたら、彼はコンゴ民主共和国の出身だということでした。ぼくらにとってはルワンダ人とコンゴ民人を見分けるのは難しいですが、彼もこの国では「外国人」。

バスの中で唯一の「ムズング(※)」だったぼくらのことを、同じマイノリティとして気にかけてくれていたのかもしれません。
※ルワンダ語で白人の意。アジア人も含む

アオイさん

別の人にも親切にしてもらいました。

休憩中、道の駅的なところで同じテーブルに座っていたルワンダ人女性が、ぼくら夫婦に話しかけてきたんです。

女「名前はなに?」
妻「あすかです。でもルワンダネーム(※)は『マホロ』」
と言うと手を叩いて爆笑。

ノリ「僕はノリです」
女「ルワンダネームは……?」
ノリ「ルクンド」

今度は笑いながらハイタッチ。

日本人がルワンダネームを持っていることを面白がって喜んでくれるルワンダ人は多いんです。
※日本人の名前は発音が難しいので、ルワンダ人風の名前を使うことがあります。ぼくらは青年海外協力隊時代からお世話になっているルワンダ人のママに命名してもらいました。

女「じゃあ私にはジャパニーズネームをくれる?」
ノリ「……『アオイ』で!青い服を着ているから」

彼女はダークブルーのワンピースがよく似合っていたので、それにちなんで「アオイ」と命名。意味を説明すると喜んでくれました。

その後、近くで売っていたみかんを「これ美味しいから!」と言ってぼくらに買ってくれました。

仕事をたずねたら、いまは無職で求職中だというアオイさん。

決してお金に余裕があるとは言えない状況だと思いますが、それでも「食べて!」と言われたのでありがたく受け取りました。

これも正直なところ最初は「別にみかんいらないな……荷物になるし……」と思ってました(性格悪)。

でも40時間かけてタンザニアに着いて、宿でみかんを食べてみたらほんとに美味しかったんです。長旅の疲れを吹き飛ばすような甘酸っぱさとともに、「アオイさん」の親切心を改めて感じました。

「余計な親切、大きなお世話」と感じることが多々あった、これまでの人生。

でも、ムスリムのお兄さんやアオイさんを見習わないといけませんね。

もうすこしオープンになって、人のやさしさを受け止められる人間になり、そのやさしさを「ペイフォワード」していかないとな、と思ったのでした。

この旅の様子は「#タケダ夫婦のアフリカ旅」というハッシュタグを付けて、Twitterでほぼリアルタイムに発信しています。

夫婦ともども(夫 @NoReHero, 妻@asukanyaaa )フォロー&リアクションいただけるとうれしいです!

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