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タケダノリヒロ( @NoReHero)
青年海外協力隊として活動していたアフリカから帰ってきて、はや1か月が経とうとしています。
実家の熊本に滞在しているのですが、ただただニート生活を送っているわけではなく、これからに向けてちゃんと動いてます!
その一環が協力隊の「出前講座」。依頼のあった学校を訪問してルワンダという国の紹介や、協力隊の活動についてお話しています。
今回おじゃましたのは、熊本県八代(やつしろ)市にある鏡小学校。明治大、九州学院、黒髪小学校に続いて4校目。6年生40名と一緒に「国際協力ってなんで大切なの?」ということを考えてみました。
もくじ
はじめての八代へ!
私が住んでいる熊本市内から講演先の学校までは、電車で30分くらい。
熊本で在来線に乗った記憶がないぐらいまったく使わない電車ですが、車両の綺麗さにびっくり。
小学校での講演会のため八代市(やつしろ、八代亜紀さんの出身地)へ。
熊本で電車一切使わないから、在来線乗るの初めてかも。電車めっちゃ綺麗。
今日の小学校は比較的JICAや協力隊について知ってるようなので、ルワンダの紹介+「国際協力はなんで大切なの?」ってテーマで話してきます。 pic.twitter.com/xQntI1Aibz
— タケダノリヒロ@ルワンダから一時帰国中 (@NoReHero) 2018年2月6日
ツイートにも書いている通り、八代は演歌歌手・八代亜紀さんの出身地。水前寺清子さん、石川さゆりさん、島津亜矢さんなど、熊本はなぜか演歌歌手を多く輩出してるんですね。
そんな八代の鏡町に到着!駅から歩いて学校に向かいました。
久々に見た立派な田園風景!ルワンダにいたときは当たり前だったけど、日本でこんな景色が見れるのはなんか新鮮。
学校到着!
駅から歩くこと約15分。目的地の鏡小学校に到着!正面玄関から入っていくとこんなウェルカムボードが……!
なんてステキな心づかい……! 指先が痛くなるほどの寒さも忘れる温かさです。これはがんばって価値のある話をしなければ。
校長室で先生方とJICA熊本デスクの職員、八代市の職員の方々とあいさつをして、会場の音楽室へ。
今回の対象は6年生の40名。昨年までは41名いて2クラスだったのが、1人転出して今年から1クラスになったそうです。先生大変だ……。
講座スタート!
いよいよ講座スタート。
私が小学校でこうやって話すのは今回で2回目。前回の学校では「生徒たちが協力隊やJICAのことなどをあまり知らないから、視野を広げられるような話をしてほしい」という要望があったので、活動の話はほとんどせずにルワンダという国の紹介を通じて、新しい世界に触れることの面白さを伝えました。
しかしこの鏡小学校では、「協力隊がどんなものかはある程度学習しているので、活動している人の思いや願い、苦労、活動の実態を聞いて国際協力の大切さに気づくことを目的としたい」という依頼を受けました。
この要望をかんがみて、「国際協力ってなんで大切なの?」というテーマでお話することに。
ルワンダの場所や気候、マウンテンゴリラなどの動物、食事などを写真と動画中心に紹介した後、なぜ国際協力が大事なのかを「3つのギモン」を挙げて説明しました。
【国際協力に対する3つのギモン】
①なぜ日本じゃなくて、外国を助けるの?
②青年海外協力隊って、意味あるの?
③どんな思い・目的で支援をしてるの?
これらの疑問は協力隊あるあるですよね。人から言われることもあれば、自分で悩むこともあるはずです。
①「なぜ日本じゃなくて、外国を助けるの?」
「日本人なら日本のために働けよ」という意見を聞くこともあります。
これについては「日本も戦後ほかの国に助けてもらったんだから、今度は日本が外国に恩返しする番だよね」で説明できます。
もちろんこの考え方には賛成ですが、個人的にはもうちょっと違う気持ちをもってます。
それは「国」よりも「縁」を大事にしたい、ということ。
「日本人なんだから日本のために働くべき」っていう理屈なら、「地球人なんだから地球のために働いてる。だから日本も外国も一緒」っていう考え方もありですよね。
「国」という抽象的な概念にこだわるよりも、「なんとなく発展途上国に関心がある」とか「なんか分かんないけど社会貢献に携わりたい」とかっていう偶然の出会いのようなものの方が大事なんじゃないかなと思ってます。
詳しくはこちらの記事に書いているので、よかったらご覧ください。
②青年海外協力隊って、意味あるの?
「青年海外協力隊って、意味あるの?」これはよくある批判ですし、隊員自身も悩むところですよね。
「協力隊は『国際協力』ではなく『国際交流』」なんて言われることもあるくらいです。
でも、私は仮に「国際交流」でも良いし、その取組みにはその取組みの価値があると思ってます。
それを実感したのが、私の任地にも来て空手教室で教えてくれていた同期の空手隊員・由地(ゆうじ)師匠のことば。
空手なんてなくても別に死ぬことはありません。でも、新たなことに挑戦したり、何かに打ち込んだりする機会の少ないアフリカの農村部の子どもたちにとって、この空手教室が開いてくれる可能性には計り知れないものがあるはずです。
それは空手じゃなくても同じ。現地の人たちだけでは体験できなかったこと、知ることのできなかったもの、そういうものごとを協力隊は提供できると思っています。
このお話も詳しくはこちらの記事で。
教育は種蒔き。人を育てる成果など、いますぐ分かるわけがない。
③どんな思い・目的で支援をしてるの?
最後の疑問は「どんな思いで支援をしてるのか」。
私が国際協力にかかわりたいと思うのは、「自力ではどうしようもない状況にある人たちを、スタートラインに立たせたい」からです。
これについては、石鹸づくりをしているパスカルさんとのエピソードを話しました。
手作り石けんプロジェクト第一部終了!〜社会貢献とはスタートラインに立たせること〜
お金がなくて石鹸を作れなくなってしまったおじさんをほんの少し金銭的に支援したことで、自力で生計を立てられるようになったという話です。
パスカルさんだけではなく、貧困や環境が原因で暮らしを豊かにするためのスタートラインにすら立てていない人はたくさんいます。
そんな人たちの手助けができれば、人生の選択肢が広がり、この世界自体ももっと良くなると思っています。
それが私が国際協力にかかわりたいと思う理由です。
後半の話は小学生にはすこし難しいかなと思いましたが、プリントの裏まで使ってびっしりメモを書いてくれる子もたくさんいて、一緒に聞いていた先生方にもよろこんでいただけました。
生徒たちに青年海外協力隊に参加してほしいとまでは思いませんが、これが新しい世界に興味をもつきっかけになればいいなと思います。
講座終了後
講座の最初に「ルワンダ語のあいさつ」をみんなでやって、「ルワンダではあいさつのときに握手もするんだよ」と伝えたら、先生が「握手していきなっせ」と言ってくれて全員が握手に来てくれました。
握手し終わった後、なんか女子生徒がキャッキャしてるなと思ったらーー
生徒A「バレーボールの柳田選手に似てますね!」
タケダ「だれ……?」(バレー選手全然知らない)
生徒B「この子、柳田選手のこと好きなんですよ!」
生徒たち「きゃー!」「ひゅー!」
タケダ「(……ってことは?)」
みたいな可愛らしいやりとりがありました。
でも検索してみたら、全然似てなかった(写真左が柳田選手)。。
けどイケメンだったので、これからは「柳田選手に似てるって言われます」と言いふらしていこうと思います。
柳田選手ファンのみなさまごめんなさい。
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高校でも講演会に参加しました
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