私の本棚40冊!2017上半期に読んだ小説・ビジネス書・マンガを紹介

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【更新2018/01/09】 タケダノリヒロ( @NoReHero

友だちの家に遊びに行ったときにその人の本棚を見るのって楽しいですよね。「真面目そうなのに意外とくだらない本読んでるんだな」とか「イメージ通り難しそうな本ばっかりだな」とか「自分は読まない系統だけど面白いかも」とか。

本棚を通して相手を知り、自分を広げることができる。ということで「私の本棚」と題して、この半年で読んだ本をすべてリストアップしてみました。みなさんもよかったら「#私の本棚」とハッシュタグをつけて、ブログやSNSで公開してみてください!

小説(11冊)

小説は教養を身につけるために「名作」「古典」と言われるものを極力読むようにしてます。あとは世間で話題になっているものやAmazonで目についたものもポチポチと。

1984年

「ビッグブラザー」の支配する独裁政権下の監視社会を描いたディストピア小説。「ニュースピーク」「二重思考」「二分間憎悪」「101号室」などいままで考えたこともなかったような概念を提示して、思考の幅を広げてくれます。終始暗いトーンで話が進んでいきますが、個人的には「人間らしさとはなにか」「生きるとはなにか」という人間賛歌の物語だと思っています。名作すぎて、著者オーウェルの出身地であるイギリスでは、もっとも多くの人が「読んだことがあるふり」をする作品なんだとか。

リア王

シェイクスピア四大悲劇のひとつ。主人公のリア王は、「あ、こういう人のことを”耄碌(もうろく)”っていうのか」ってぐらいどうしようもないちょいワルジジイなんですが、物語が進むに連れてだんだんかわいそうになってきます。王様の長女と次女を同時に手玉に取ってしまうエドマンドのモテる悪役っぷりと、その不遇な運命が見どころ。

マクベス

シェイクスピア四大悲劇のひとつ。ほかの3作品におけるヒロインはみんな純粋で良い子なんですが、マクベス夫人は夫を悪の道に駆り立てる女帝のようなキャラクターです。「女の股から生まれた者には殺されない」という魔女の予言に対するオチにトンチが効いてて、思わず「一休さんかよ」と言いたくなること間違いなし。

オセロ

シェイクスピア四大悲劇のひとつ。四作品のうちでもっとも読みやすいので、シェイクスピアを読んだことがない方は『オセロ』から読むのがオススメ。登場人物の描写が細かく、それぞれのキャラが立っていて、現代人でも感情移入しやすいです。勇敢な英雄だったオセロが嫉妬に狂ってどんどんヤバいやつになっていくさまと、それでも純愛を貫く妻・デズデモーナの描き方が見事。イケメン設定なのに随所でポンコツっぷりを発揮するキャシオも好きです。

ハムレット

主人公ハムレットは王子で、敵対するのが叔父であるクローディアス。先代の王だったハムレットの父(クローディアスの兄)を殺して自分が新たな王となり、兄の妻まで手に入れてしまうという昼ドラもびっくりのドロドロっぷりです。「どのように生きるべきか」という人生観を問われる作品でもあります。

星を継ぐもの

SFの金字塔と言われる作品。いままでSFなんてまったく興味がなかったんですが、各所で複数の著名人がおすすめしていたので読んでみました。めちゃくちゃ面白い。月面でとある遺体が発見されたものの、どう検査してもそれは5万年以上前に死んでいるという結果が。「そんな大昔に人間が存在してるわけないし、月に行けるわけもないよね…?」と疑いながらもあらゆる分野の最高頭脳が集結して、世界の成り立ちを解き明かしていくというストーリー。有名な起業家にはSF好きが多いというのも納得。「まったく新しいモノを生み出す力」はこういった空想力を刺激する名作によって養われるのかもしれません。

夜は短し歩けよ乙女

アニメ映画が公開されるというネットニュースを見たのと、アジカンでおなじみの中村佑介さんのデザインが気になっていたので読んでみました。とにかく独特な世界観と古風な言葉づかいがクセになるファンタジー恋愛小説。好き嫌いは別れるかもしれませんが、ぼくは好きなテイストだったのでサクサク読めました。京都の路地に迷い込んで偽電気ブラン飲んでおともだちパンチされたい!なむなむ。

沈黙

キリシタン禁制の時代に、日本にやってきて布教活動をおこなったポルトガル人司祭の物語。立場の異なる人と分かり合うことはできないのか、宗教はなんのために存在するのか、人生でもっとも大切なことはなにか、など考えさせられます。ぼくはいまキリスト教国家のルワンダに住んでいます。いままでは「キリスト教ってよくわかんない。なんでみんなそんなに一生懸命信仰するの?」と思ってましたが、この本を読んで、ひとつ自分なりの答えを見つけることができました。日本人には馴染みの薄い宗教に対する理解を深めたい方におすすめです。

※このペースで書いてたら終わらないことに気付いたので、ここから書評が適当になります

明智小五郎事件簿1「D坂の殺人事件」ほか

明智小五郎の事件を時系列で並べたという画期的なシリーズ。江戸川乱歩の魅力はトリックよりも、人間の抱える闇や変態性の描写にありますね。

永い言い訳

「腐れ外道」とまで呼ばれた男・津村が、ある家族との交流を通じて徐々に人間らしい心を取り戻していく物語。愛すべき人をきちんと愛することの難しさを実感します。

世界の童話全集

『世界の童話全集・41作品⇒1冊』

グリム童話とか有名な話が多いけど、原作は意外とエグいんですよね。『ラプンツェル』『ブレーメンの音楽隊』『白雪姫』について書いてます。

ビジネス書・教養書(18冊)

たった一人の熱狂

見城徹さんの本。最近話題の編集者・箕輪厚介さんの担当ということで読んでみましたが、見城さんの生き方はマッチョすぎてぼくはちょっと…。「感想を伝える」ことなどは共感できました。

リクルートのすごい構”創”力

じゃらん、SUUMO、ホットペッパーなど名だたるサービスを立ち上げたリクルートの方法論について。ひとつめのメソッドである「不の発見」だけでも勉強になります。

多動力

これも箕輪さんの編集。売れまくっててすごい。内容的には堀江さんがこれまでの著書やネットで語ってきたことのまとめのようになっていて、目新しさはありませんでした。「自分の生き方はこれでいいんだな」と確認できて、襟を正されるような本。

モバイルボヘミアン

「ノマドワーカー」の進化系、「モバイルボヘミアン」本田直之さんと四角大輔さんの共著。旅するように働き、生きるための方法や考え方が書かれています。彼らが20年かかって準備してきたことを、現代なら10年未満でもできるとのこと。時代の変化に伴って生き方も変えていきたいですね。

逆説のスタートアップ思考

「スタートアップのアイデアは「考え出す」のではなく「気付く」もの」「いいアイディアは誰もがいいとは思わないもの」など逆説的な教えが書かれた、スタートアップを立ち上げる前にぜひとも読んでおきたい一冊。

サピエンス全史(上)(下)

人生でいちばん面白かった本。「認知革命」「農業革命」「科学革命」という社会の流れを変えた3つの革命を軸に、人類史が解説されています。過去の歴史だけでなく、これからの社会はどうなるのか、人間はどう生きるべきかということも考えさせられます。

ヒットの崩壊

科学的に元気になる方法集めました

「背筋を伸ばす」「手浴をする」などものすごく簡単に元気になれる方法がまとめられています。落ち込んだりしやすい人は読むべき。

ナリワイをつくる

”「ビジネス」でも「ワーク」でもなく、「趣味」でもない。DIY・複業・お裾分けを駆使した「ナリワイ」をつくり、現代社会を痛快に生きる方法論”が書かれています。スモールビジネスに挑戦したい方はぜひ読みましょう。

小商いのはじめかた

『ナリワイをつくる』とおなじ著者。「小商い」(スモールビジネス)をしている方々18人の実例が紹介されています。

日本3.0

Newspicks編集長の佐々木紀彦さんの著書。2020年ごろに「第3のガラガラポン」と呼ばれる大きな社会変革が起こるだろうと予測されています。それに備えて我々はどう生きるべきか、そのうえで必要なのが教養を高めること。ということで、100冊以上の教養書が紹介されています。ぼくが読んでいる本はけっこうこのリストを参考にしています。

AI時代の人生戦略

これからは「STEAM」を身につけることが重要だという本。「STEAM」とは「SCIENCE(科学)」「TECHNOLOGY(技術)」「ENGINEERING(工学)」「MATHEMATICS(数学)」+「ART」のこと。「自分は文系だから…」と思っていた自分は、これを読んで理数系知識の重要性に気づき、読書の方向性にものすごく影響を受けました

2人が「最高のチーム」になる――ワーキングカップルの人生戦略

共働き夫婦が円満な結婚生活を送るために必要な考え方や実践的な小ワザが紹介されています。「将来Excel」とか「家事ポイント表」とか作ってみようと思いました。

「言葉にできる」は武器になる。

「言葉の土台となるのは思考であり、その思考を深める方法を教えてくれる本」です。いま2年間限定でアフリカのルワンダに来ていて、これからどうやって生きていくかということをいつも考えているので、思考を深める方法を教えてくれるこの本はほんとにためになりました。

直撃 本田圭佑

本田圭佑本人にはまだ著書はないんですが、スポーツライターの木崎伸也さんが丹念に密着取材をおこなって、本田哲学をまとめています。イメージする力や、マネージメント力、諦めない力など、自分やまわりを変えていくための力を教えてくれる本。

自助論

前述の『直撃 本田圭佑』のなかで本田が絶賛している自己啓発書。「よくここまで集めたな!」と思うぐらい世界の偉人たちの名言が、著者スマイルズの手によってまとめられています。貫かれているのは「天は自ら助くる者を助く」という「自助」の精神。

『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ

マンガ『キングダム』をもとにしたリーダーシップ論。いまいちピンと来ませんでした。『キングダム』をしっかり読み込めば十分かな。

アグリゲーター

「aggregate」とは「集める、集団とする」という意味。他者を巻き込みながら、新しい価値を生み出していく人のことを「アグリゲーター」と呼びます。こんなはたらき方がしたいので、近々ブログにまとめます。

マンガ(11冊)

HUNTERXHUNTER

最新巻読んだんですが、意味のわからないことばと文字が多すぎて辛かったwもうちょっと巻き戻って読み返してみなければ。

宇宙兄弟

ムッタやヒビトの成長に毎回胸がアツくなりますね。ヤーマン!

キングダム

回を追うごとに面白くなるし、一回もダレない。キャラクター、テンポの良さ、ストーリー展開、どれをとっても最高のマンガです。

弱虫ペダル

いちばん好きなキャラクターは、2代目キャプテン手嶋。身体能力を頭とコンビネーションでカバーするクレバーさがいい。そしていつの間にかイケメンになってたのもいい(初期と顔ちがうw)

進撃の巨人

徐々にこの世界のからくりが明らかになってきましたね。でもまだまだ驚きの展開がありそうな気が。

BLUE GIANT

全10巻+続編の『BLUE GIANT SUPREME』1巻まで一気に読んだんですが、1巻の途中から涙が止まらなくてティッシュが手放せませんでした。挫折を重ねながら夢を追う大、雪祈、玉田のトリオ最高です。

GIANT KILLING

監督が主人公という異色のサッカー漫画。チームの選手だけでなく、そのサポーターや地域の人たち、ライバル選手たちの心情や関係性も描かれていて、スポーツというより人間ドラマとして楽しめます。マネジメントの勉強にも。

サトラレ

昔ドラマや映画にもなっていたものの原作。考えていることが周囲に聞こえてしまう「サトラレ」という奇病を抱えた人たちと、それを支える人たちとの物語です。ウソをつくことの是非、人の心の愚かさ、相手の気持ちを理解することの難しさなど、生き方についても考えさせられます。

ONE PIECE

気づけばもう85巻!いったいどの段階からネタを仕込んでたんだろうという伏線の回収具合に驚かされます。最新数巻でどんどんサンジが好きになる。

服を着るならこんなふうに

メンズファッションをファストファッションを中心に解説したマンガ。ルワンダに来てから服装に無頓着になってしまってたんですが、これを読んでからシンプルでもサマになる格好を意識するようになりました。めちゃくちゃわかりやすいし、高級ブランドなどは使わないのですぐに実践できます。

インベスターZ

世界一勉強になる投資がテーマのマンガ。ただ、16巻まで読んだあとに、1巻=1円、2巻=2円みたいな投げ売りセールをされたので、続きを買うのが怖くて読むの停止中wとは言え、読んで損することはない(むしろ得する)素晴らしいマンガです。

以上!私の本棚でした。

まだ最長半年しか経ってないのに、どんな本だったか思い出せないのもけっこうありました。こういうときブログにレビュー書いてるとほんと便利。でも、それも二度手間なので時間が経っても忘れないような読み方をしないといけませんね。

みなさんの本棚も教えてください!

タケダノリヒロ(@NoReHero

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