スポンサーリンク
ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。
コミュニティ開発という職種で、水・衛生環境の改善に携わっています。
以前お伝えした、湧水改善プロジェクトの続報。
見積もりを出してくれた会社の社長と商談成立して、次の段階に進めることになりました。
交渉の結果、金額は当初の三分の一に。
上司からも評価してもらえて一歩前進です!
「明日」が「明日」に来ない世界
知り合いの水供給会社の社長に依頼していた見積もり。
彼が「見積もり、明日には出すよ」と言っていたのは先週の火曜日でしたが、案の定「明日」は「明日」にならず。
それでも三営業日の遅れに止まり、今日(翌週の月曜日)には見積もりを出してもらえて、上司から言われていた納期には1日余裕を持って提出することが出来ました。
初めて任せてもらえた仕事で納期に遅れることだけは絶対に避けたかったので、一安心。
全然お金足りない…どうする?
しかし上がってきた見積もりは、完全に予算をオーバーしていました。
無理やん、これ。桁が違う。
我々が使えるのは郡からの補助金と、住民から1,000RWF(約150円)ずつ集めるお金だけ。
その村の正確な人口は分からないんですが、全員から1,000RWFずつ集めても明らかに足りない金額でした。
「どこか削れるところないの?」と聞いてみると、12個ある工程のうち2つは削れるとのこと。
それでもまだ全然足りない…。
「相場は知らないけど、どうせこいつには分かんないと思って盛ってるんだろうな」と思いながらも一旦持ち帰ることに。
フランス語・紙ベースでもらった見積もりをとりあえず英語でエクセルに打ち直して、12個の工程を再チェック。
内容はようやく分かりましたが、かと言ってその値段が妥当かどうかまでは素人のぼくには分かりません。
「これ以上安く出来ないなら、住民から徴収する額を増やすしかないかな…」と思っていたら、上司が帰還。
ちょうど社長もいたので、3人で話すことに。
いざ商談
値段の高さに驚く上司。そして「この金額でやってくれ」と社長におよそ三分の一の金額を提示。
確かにその値段なら、補助金と住民からの徴収金額で十分賄えます。
忙しかった上司は一旦そこで席を外し、社長はぼくのパソコンを使って見積もり修正の作業に。
ぼくは隣に座ってパソコンの使い方を教えてただけですが、商談前にエクセルに打ち直しといて良かったーと思いました。
これを紙ベースでいちいち計算してやってたらマジで時間のムダ…。
社長がうんうん唸りながら直してくれて、なんとか上司が提示した金額に収めてくれました。
やっぱこんだけ安く出来るんじゃん!
知り合いで言葉分かんないうえに素人だからって足元見やがって…と思いましたが、逆の立場だったらぼくも同じ事やるはずなので、まあそういうもんですね。
工程から省いた分はウムガンダ(※)で住民を働かせることで合意して、大幅にコストカットに成功。
※ウムガンダ…ルワンダで毎月最終土曜に行われる地域の奉仕活動。住民は原則全員参加。詳細はこちらの記事に。
ウムガンダもそうやって使えるんだね-。
上司からも「ノリ、グッジョブ」と言ってもらえて、ひとまず第一段階クリアです。よっしゃー。
実質的に交渉したのは上司でしたが、サラリーマン時代に営業やってなかったらここまでスムーズに事を運べてなかったと思うので、前職で経験積ませてくれた上司や先輩に感謝しなきゃ。
1年ぶりのお金のかかった話し合い、しかもぼくはルワンダ語ちょっとしか喋れなくて、相手も英語をちょっとしか喋れないというシチュエーションで、知り合いとは言え騙されちゃいけないと思って気を張ってたのでめちゃくちゃ疲れました…。
明日はこの見積もりを持って、上司と一緒に住民との打ち合わせに行ってきます。
飲みたかった…
ただひとつ残念だったのは、話し合いが終わって社長が「今日の分のサラリーとして一杯おごってくれよ」と誘ってくれたのに、近所のバーが閉まっていたこと(まあ平日の昼だから仕方ないけど)。
前回一緒に飲んだ時は社長がおごってくれたので、次はぼくがおごる約束にしてたんです。
せっかく仲良くなったのにお金の話して気まずくなったら嫌だなと思ってたんですが、そんな心配はいらなかったみたいです。だからこそ今日は一緒に飲みたかった…。
いずれにせよ、今月末のウムガンダが楽しみです。
タケダノリヒロ(@NoReHero)
スポンサーリンク