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【2018/02/12 更新】
ラーメンズのコント、観たことありますか?
美大出身の2人が、手品やパントマイム、歌、ダンス(?)を交えながら繰り広げる練りに練られたコントはもはやアートです。
文学作品をモチーフにしたものや、日本語を巧みに使ったものも多く、「笑い」だけでなく「驚き」や「感動」まで与えてくれます。
そんなラーメンズのコントが、2017年元日に100本、YouTubeへ「ラーメンズ公式」からアップされました。
これらの動画の中から、ぼくが個人的に本当にすきなものだけを厳選!!
ラーメンズのコントは長尺のものが多いので、時間がない方はタイトル後の再生時間(○○:○○)を参考にしてみてください。
もくじ
ラーメンズ感動のおすすめ14ネタ
小林&片桐の表現力が光るコント
バースデー(17:01)/第9回公演「鯨」(2001年)
爆笑。ラーメンズ観たことない方にはまずはこれを観て欲しい。
誕生日を祝ってくれる素振りを見せない友だちに対して、「サプライズかな?」「なにくれるのかな?」とワクワク妄想を繰り広げる男の話。
イモムシ(14:36)/第15回公演「ALICE」(2005年)
コバケンさんのイモムシが本当に女の子に見えて来る。
コントの設定は、イモムシと人間がペアを組んでパフォーマンスを披露するという架空の競技。
どうやったら思いつくの?っていうコント
条例(15:21)/第16回公演「TEXT」(2007年)
いろんな種類の変な条例が出て、それに翻弄されるふたり。「ハリウッド条例」「ミュージカル条例」が最高。
コント『不透明な会話』と合わせて観るとより楽しめる。
不透明な会話(13:48)/第16回公演「TEXT」(2007年)
前述の「条例」とのつながりがおもしろい。
信号の赤を「進め」という意味にする、透明人間の存在を証明する、などまるで論理の授業を観てるよう。言葉と概念で遊ぶ、これぞラーメンズ。
不思議の国のニポン(23:34)/第15回公演「ALICE」(2005年)
そう来るかという巧みな言葉遊び。終始ニヤニヤしてしまう。
絵かき歌(10:09)/第9回公演「鯨」(2001年)
どんな設定なんだ?と思っていたら途中からまさかの展開に。
採集(25:57)/第12回公演「ATOM」(2002年)
ゾッとするコントNo.1。夜中には観ないほうがいいかも。
都会から久しぶりに地元に戻った男(小林)と、その地元の友人である教師(片桐)。友人が彼を学校に呼び出した訳とは・・・
泣ける・深イイコント
無用途人間(3:45)/第5回公演「home」(2000年)
「しなきゃいけないこと」がないのは不幸せなのか?
キック・ザ・カン・クルー(KREVA)にも影響を与え、このコントでライブにも登場している。
アトム(20:58)/第12回公演「ATOM」(2002年)
せつな面白い。発想が見事。二千円札!いらねーー!
アトムより(12:46)/第12回公演「ATOM」(2002年)
びっくりと切なさのオチ。『アトム』と合わせて観るとより面白い。
器用で不器用な男と不器用で器用な男(14:40)/第9回公演「鯨」(2001年)
笑えるのに泣ける。大好き。
若くして豪華なマンションに住む気弱で不器用な男と、芸術家志望の風変わりな男の友情。
やめさせないと(20:25)/第17回公演「TOWER」(2009年)
唯一の友だちであるルームメイトがほかの友だちと遊びに行くことに嫉妬した男は、彼に変装して仲良くなるのを防ごうとしますが…。
ふたりの友情に切なくなる。
銀河鉄道の夜のような夜(20:30)/第16回公演「TEXT」(2007年)
一番好きな作品。もはや芸術。もちろんモチーフは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。コントにも作中に登場する名前や言葉が引用されている。
その他おすすめネタ
「ラーメンズ公式」には動画が上がっていないものの、おすすめな作品。
小さな会社/特別公演「零の箱式」(2001年)
コバケンさんの表現力が見事。笑えるのにちょっと切ない。
作中に登場する”good design company”は、2人と同じ多摩美術大学出身の水野学(くまモンの生みの親)が設立した実在する会社(Wikipediaより)。
ラーメンズのコントを観ると、「やっちゃいけないわけじゃないのに、誰もやっていないことをやる」、「非日常の中の日常を描く」といった新たな視点を得られて、なんとなくクリエイティブになった気がしますね(気のせい)。
小林賢太郎からのメッセージ
これらの動画アップに合わせて、コバケンさんの公式サイトにこんなメッセージが掲載されています。
謹賀新年
さてさて、ラーメンズ全17公演のうち、100本のコントが映像ソフト化されているのですが、本日2017年1月1日、全部YouTubeにアップしました。
なお、これによる広告収入は、日本赤十字社を通じ、各地での災害の復興に役立てていただきます。
この計画を実現させるにあたって、たくさんの方々にご理解とご協力をいただきました。関係者のみなさま、本当にありがとうございました。
時間はかかりましたが、やっと実現にこぎつけました。よかったら再生してくださいね。
本年も、どうぞよろしくお願いします。
小林賢太郎
引用元:小林賢太郎からのメッセージ
「時間はかかりましたが、やっと実現にこぎつけました。」と、シンプルに語られてますが、YouTubeに無料で公開するのはいろいろ大変なんでしょうね。。「DVDが売れなくなるからダメだよ!」とか言われるんだろうな。。
でも、動画が公開されたらファンが喜ぶだけでなく、それによって広告収入が得られて、災害復興に役立てられるなんて良いことづくしじゃないですか。
コバケンさんありがとう!
ラーメンズDVD
本記事で紹介したネタが含まれている公演DVDの一覧です。
第5回公演『home』
『無用途人間』
第9回公演『鯨』
『バースデー』『絵描き歌』『器用で不器用な男と不器用で器用な男』
第12回公演『ATOM』
『採集』『アトム』『アトムより』
第15回公演『アリス』
『イモムシ』『不思議の国のニポン』
第16回公演『TEXT』
『条例』『不透明な会話』『銀河鉄道の夜のような夜』
特別公演『零の箱式』
『小さな会社』
タケダノリヒロ (@NoReHero)
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