おかげさまで新ブログ、怖いぐらい好調です。
昨日(2/28)のアクセスは、2,350PV(ぼくのブログが1日に2,350回開かれたということ)。
旧ブログでは1日平均400PV程度だったので、新装開店効果があるとはいえ約6倍は出来過ぎです。
でも目標の月間15万PVには、まだまだ背伸びしても届かないレベルです。日々どうやったらアクセスが伸びるかと試行錯誤しているなかで、「たった1人のために」という考え方に出会いました。
これはブログだけでなく、仕事やサービスを提供するうえでも共通する考え方だと思うので、紹介しておきます。
たくさんの人に伝えるには
元ニューズウィーク日本版の編集長で、16年1月に亡くなられた竹田圭吾さんの『コメントする力』という本の中に、こんな文章がありました。
ニューズウィーク日本版では、この逆説的な考え方を編集方針に取り入れていたことがあったそうです。
ターゲットを広くとろうとすればするほど企画は陳腐になり、内容は散漫になり、表現が没個性になるからです。ターゲットを絞ったほうが、ターゲットから外れた人にもメッセージが届く可能性がかえって高まるということです
はあちゅうさんの『半径5メートルの野望』にも、四角大輔さんによる同様の言葉が引用されています。
ニュースも音楽も、「たくさんの人に届けたい」と思うからこそ、ターゲットを絞る必要があるんですね。
ぼくが会社を辞めた理由はこれだった
「たった1人の誰かのために」
ぼくが会社を辞めて青年海外協力隊に参加したのも、いま思えばこんな思いがあったんだと思います。
その会社は「世界の子どもたちのために貢献する」というビジョンを掲げた菓子メーカーで、カカオ生産国の子どもたちを支援するなど、社会貢献事業にも力を入れていました。
入社したのはそこに共感し、その動きをもっと拡大していきたいと考えたからです。ただ、当然最初から希望の部署に行けるわけはなく、営業として3年間を過ごしました。
仕事自体は楽しかったのですが、営業としての仕事は社会貢献とは関係のないことがほとんどでした。そのまま努力を続けていれば、希望通り社会貢献事業に携われていたかもしれません。
でも、そこで踏みとどまれなかったのは、先ほど挙げたような「たった1人の誰か」の顔が浮かんでこなかったからです。
これまでのぼくの「社会貢献経験値」は、タイの山岳民族を支援するNGOにボランティアで参加したり、東北で震災支援のNPOをお手伝いさせてもらったりと、普通の人に比べれば多いほうだと思います。
それでも「○○さんの力になりたい」とか「○○ちゃんを助けたい」と、特定の誰かを思い浮かべられるまでの深い関係性を築くことは出来ませんでした。
どうしても「手伝いをしている」という感覚が拭いきれず、自分の問題として捉えることが出来ていなかったんだと思います。
だから仮にこのまま社会貢献事業に携われてたとしても、なんだか薄っぺらいものになっちゃうんじゃないか、自分の納得のいく社会貢献なんか出来ないんじゃないかと思いました。
そこで、出て来た選択肢が青年海外協力隊です。
協力隊なら社会貢献の現場で、現地の人たちと2年間生活をともにすることで、ぼくの欲しかった「手触り感」を得ることが出来ると思ったんです。
たった1人の誰かと出会うために
ルワンダに来てまだ2ヶ月も経っていませんが、その「たった1人の誰か」を見つけられそうな予感がすでにしています。
ルワンダの最初の一ヶ月、ホームステイしていた家の子どもたちです。
いま7歳と11歳。
「パソコンでゲームさせて!スマホでYouTube見させて!」と、勝手に部屋に入ってきたりするので、うるせえこのクソガキちょっと困るなーと思うこともありました。
でもあるとき、一緒にご飯を食べていて「5年後、この子たちはどんな風に変わってるんだろう」と成長した姿を想像したら、なぜか泣きそうになってしまってあわててウガリ(※)をかき込みました。
※ウガリ=ルワンダの主食。キャッサバやトウモロコシをお湯で練ったもの。決して美味しくはない。
裕福な家庭でお母さんも聡明な方なので、余計な心配をするまでもなくこの子たちは立派に育っていくと思います。
ほんの一ヶ月一緒に過ごしただけでこんなにも情が湧いてしまったので、これから2年間このムシャという小さな村で過ごせば「たった1人の誰か」ともきっと出会えると思っています。
顔の見えない誰かのために頑張るのは難しいですが、こうやってたくさんの人たちと出会う機会をもらえました。
あとは、とにかく動きまくって、いろんな人と話して、自分なりの社会貢献とか、ソーシャルビジネスとか、子どもに貢献するってどういうことなのかとか考えていきたいと思います。
そしてその過程を、このブログを読んでくれるみなさんと共有していければと思い、今日も「たった1人の誰か」を思い浮かべてこの記事を書きました。届きますように。
いま立ち上げたいと思っている事業、手にとってもらいたいと思っている商品、読んでもらいたいと思っている文章…。
それを少しでもたくさんの人に届けるには、まずは本当に届けたい「たった1人の誰か」の顔を思い浮かべてみるといいのかもしれませんね。