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タケダノリヒロ( @NoReHero)
アフリカ・ルワンダで青年海外協力隊として活動しています。2年間の任期を終え、1月に帰国予定。
会社を辞め、ボランティアとして国際協力に携わり、来年からはルワンダに戻って独立というまったく別のキャリアを歩むつもりです。
協力隊同期で、ルワンダの空手ナショナルチームコーチを務めるカズキ師匠をお呼びして、週に1回近所の学校で空手教室を開催しています。
【ルワンダの小学校で空手教室〜青年海外協力隊〜】
私の任地に協力隊同期の空手コーチ・カズキ師匠を招いて、週に1回空手教室を開催しています。
生徒の自主性を重んじて、リーダーを育てている師匠。
今回の動画では、そのリーダーにスポットライトを当ててみました。
空手教室、残り2回です。 pic.twitter.com/exN4JD9RaZ
— タケダノリヒロ@アフリカ・ルワンダ (@NoReHero) 2017年12月12日
初めて会ったときより心なしか背が伸びた気がする子どもたちを見て、ふと「この子たちとはたまたま出会ったけど、来年はどんな出会いがあるんだろう」と思いました。
来年からは部署もない、同僚もいない、配属先もない、完全フリーな働き方になります。だから、どこに行って、だれと会うのかを決めるのは自分。どんな面白い人と出会えるのかも自分次第です。
この2年間を振り返ると、自分が求めていたのは「人との出会い」でした。
ルワンダに来る前はなんとなくソーシャルビジネスや社会貢献にあこがれを持っていましたが、結局「たったひとりの誰か」がいないと何も始まらないんですよね。
日本では東北の復興支援をお手伝いしていました。そのときは「たったひとりの誰か」ではなく活動の対象がふわっとしていたために、自分のなかで「この支援は本当に求められているんだろうか?」という疑問が強くなってしまいました。
そして、その「誰か」と出会うことがこの2年間の課題だったように思います。
同僚、学校の生徒や先生、ヘルスセンターの職員、神父さん、うちのお手伝いさんや警備員、ホストファミリー、フライドポテトを一緒に売ったおじさん、ルワンダ語を教えてもらった高校生ーー
この730日でもっとも印象深かったのは、良くも悪くもこういった現地の人たちとのふれ合いでした。
思ってもみなかった親切やもてなしを受けてうれしかったり、約束を破られてショックを受けたり、文化の違いに悩んだりーー
それでもやっぱり、心を動かされるのは、相手の「ストーリー」を垣間見れたとき。
それぞれが固有の人生を生きて、それぞれに違う物語を持っているのは、価値観が違っても生活習慣が違ってもどこの国でも共通すること。
出会うはずのなかった日本人とルワンダ人がこうやって奇跡的に出会って、そのお話の一部を共有できるというのは、ものすごく「有り難い」ことです。
だから、「ワトソン的な生き方」もありなんじゃないでしょうか。
つまり、「ホームズのように主役となる誰かの魅力を語り手として描いて、より多くの人に届ける」という生き方。
「自分の名前で働く」が直近のテーマである私は、ホームズになろうと頑張ってきました。
でも、この2年間で印象に残っているのは、自分ではなく他人の「ストーリー」に触れたときでした。だったらホームズじゃなくてワトソンになったほうが、もっと楽しく生きられるのかもしれません。
凡人ワトソンがいなければ、天才ホームズは生まれませんでした(「コナンドイルがいなければワトソンは生まれてないじゃないか」とか言わないで)。
来年のテーマは「ホームズを見つけること」になりそうです。
帰国まで残り1ヶ月。
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