AFRICA

ルワンダでフライドポテト売ってみた〜はじめての雇用創出 編〜

アフリカ・ルワンダで青年海外協力隊やってます、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。

現在取り組んでいる「フライドポテト販売」。3回目にして、はじめて従業員を雇ってみましたどのくらい売れたのか?給料を渡したときのルワンダ人パートナーの反応は?といったことをお伝えします。

【これまでの流れ】はじめての方はこちらからどうぞ
始めたきっかけ→人のお金でしか社会貢献できない歯がゆさと、稼ぐ力の大切さ
販売1回目→ルワンダの農村でフライドポテトを売ってみた→まさかの即完売!

動画

これまでの販売数は1回目が4袋、2回目12袋。3回目となる今回は21袋(じゃがいも3kg分)用意しました。

果たして全部売り切れるのか?

動画の長さ:1分15秒

動画解説

ルイおじさん

自分自身の「稼ぐ力」を身につけるため、そして住民の収入向上・雇用創出につなげるため取り組んでいるフライドポテト屋さん。

3回目にして人を雇ってみました。それがルイおじさん

左がルイおじさんです(分かると思うけど)

ふだんはウチの隣にあるレストランで夜だけ調理を担当しています(と言ってもヤギをさばいて肉とバナナを焼くだけ)。

そこで給料をいくらもらっているか聞いても「少ない」としか教えてもらえませんでしたが、「働きたい」とのことだったので来てもらいました。

英語はまったく通じないしルワンダ語もクセがあってわかりにくかったけど、ずっとニコニコしてくれてたのでやりやすかったです。ちゃんとしゃべったことなかったけど、もともと顔見知りだしね。

謎にピアノが弾けるそうです(真偽は不明)。

売れ行き

初回は4袋、2回目は12袋とあっという間に売り切れたので、今回の21袋も簡単かなと思ってたんですが、意外と苦戦しました…。

「いま1時間ほど経ちました。あと6個でーす」と言っていたこのシーン↓

開始1時間で猛烈に帰りたかった

めちゃくちゃ日差し強くて暑いし、売れるスピードも落ちてきてたので猛烈に帰りたかったです。

「(あとたった6袋しかないし、残り全部買い取って家で涼もうかな…)」というナイスアイデアが何度頭をよぎったことか。

そんなゆとり世代のぼくを尻目に、ルイおじさんは弱音もいっさい吐かず、楽しそうに笑いながらがんがん売ってくれました。いい人や…。

販売結果

ルイおじさんのがんばりの結果、キレイに21袋売り切れました!仲間と一緒に全部売り終えたときの爽快感!

売上は畑仕事の3日分!

このあたりで畑仕事をすると1日700RWF(100円弱)もらえます。それと同じだけの利益を出すことができました。

売上だけで見たら畑仕事3日分!この村でなら、このくらい稼げれば生きていけます。

ルイおじさんの反応

事前に伝えておいたとおり、ルイおじさんに今日の利益700RWFを渡しました(※)。すると予想外の反応が。

※ほんとはぼくもお金ほしいけど、青年海外協力隊は利益を得てはいけないというルールがあるため、材料費だけもらってます。

お金を渡したときの反応は?

なにやら不満があるような顔つきで拒否されたんです。

「(もしかして『売上2100RWF全部よこせ』ってことかな…)」と一瞬不安になったんですが、よくよく聞くと「全部いらない」と言ってるようでした。

そう、正解は「C. 受け取れないよ!寄付してくれ!」だったんです。

思い返してみれば、調理開始時に「教会にお金をなんたら」と言ってたので、寄付したいってことなのかもしれません。

ぼくのルワンダ語能力が怪しいので50%ぐらいの確信しか持てないんですがw、「受け取れないから寄付してくれ」ってことだったんだと解釈しています(受け取らずに帰ろうとしたことは間違いない)。

とは言え、ルイおじさんに働いてもらった分お金をあげないと気持ち悪いので、説得してきっちり700RWF受け取ってもらいました。

「稼ぐ」とは

死ぬほどではないけども、お金はあまりないはずのルイおじさんが言った(と思われる)「受け取れない」「寄付する」ということば。

ルワンダに来てから何度も感じていることですが、現地の状況は「貧困→お金をもらう→幸せになる」というほど簡単な図式ではありません

お金がなくても幸せに暮らせる人もいるし、もうちょっとお金があれば豊かな暮らしができるのに余分なお金は他にあげちゃう人もいます。人にせびってまでお金を欲する人もいれば、働いてまで稼がなくてもいいって人も。

「社会貢献」と一口に言っても、相手の状況はさまざま。「ほんとうにその人が求めていることは何なのか?」を、「顔の見える誰か」を想像しながらやってかないと、自己満足やありがた迷惑で終わってしまいます。

ルイおじさんはどんな気持ちで一緒にはたらいてくれたんだろう。

BOPビジネスは楽じゃない

BOPビジネスをやるんだ!」と息巻いていた会社員時代。「BOP(ベース/ボトム・オブ・ピラミッド)」とは、「低所得者層向けのビジネス」で、ビジネスの手法で社会問題を解決するソーシャルビジネスの文脈でよく使われることばです。

このフライドポテト屋さんも、村の人たちが無理なく買えて、なおかつ利益もぎりぎり出るように、1個10円ちょっとという値段設定にしているので「BOPビジネス」と言えるかもしれません。

実際やってみて痛感します。難しいですね、BOPビジネス。

ふたりで半日働いて、利益は100円以下。もちろん規模を拡大すれば利益を上げることはできますが、「薄利多売」であることにかわりはありません。めちゃくちゃ効率が悪い。

ということで、今後の可能性は3つ。

  1. 労働集約的に働いて、地道にこつこつ稼ぐ
  2. 農村ビジネスでは「利益」よりも「雇用」を生むことに重点を置き、高所得者向けの別ビジネスで利益をカバーする
  3. 農村ビジネスでも「利益」と「雇用」を生み出せる、労働効率の高いストック型のビジネスモデルにする

1はせっかく起業して楽しく働こうと思ってるのに、「自家ブラック企業」になる可能性大。低所得者層の生活を楽にするっていう目的のはずなのに、利益を出さなきゃいけないがために「いかに従業員から搾り取れるか」とか考えちゃいそう。

2がいちばん現実的ルワンダに住みながら先進国・高所得者向けにビジネスを展開して、そのお金をBOPにまわすっていうハイブリッド型ならできそうです。このブログでさえ収益化すれば月数万円は稼げるはずなので、フライドポテト屋さんと比べればケタ違いに効率が良い。ネットすごい。

3ができれば、BOPビジネスとしてはいちばん理想的。そんな「雇用」も「利益」も生み出せそうなアイデアを思いついたんですが、長くなったのでまた次回。この時点ですでに決定的な欠点が見えてしまってるんですが、面白いので一応紹介しようと思います。

今後のフライドポテト屋さん

商品をつくる→売る→人を雇う、という段階まで来たフライドポテト屋さん。

ルイおじさんには「材料を持って来てくれたら、キッチンだけ貸すから自由に使っていいよ」と言ってみました。

すると「ゆで卵とかほかの商品も売ってみたい」と言っていましたが、どこまで本気か分かりません。金銭的にも思ったほどは困っていないようなので、ぼくが頼まない限りは来ない気がしています。

なので、今のところは新たな展開は見えず、やる必要性もないのでどうしようかなと考え中。

いよいよフィッシュ&チップスに挑戦してみるかな…そしたら単価も上げられるし。

作戦考えます!

タケダノリヒロ
楽しく生きていくために「稼ぐ力」を高めたい!

これまでの細かい経緯はTwitterモーメントにまとめてます。

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