JICA・JOCV

ようやくパートナー発見?先生の単独授業を初見学!~ルワンダ小学校衛生クラブ~

[:ja]青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。

アフリカ・ルワンダで水・衛生環境の改善に携わっています。

メインとしている活動は、「小学校における衛生クラブの組織化」。

今日は、この活動について進展がありました!

頼りになるパートナーができて、自分の理想とする組織の形が実現しつつあります。

衛生クラブとは

ルワンダでは、学校に「衛生クラブ」という委員会のようなものを設置して、自分たちで衛生啓発活動などをおこなっていくことが推奨されています。

しかし、現状ではそれが機能している学校は決して多くありません。

クラブは一応あるものの、形骸化しているところがほとんど。私の住む地域の学校でも、衛生クラブは動いていませんでした。

衛生クラブ立ち上げ

そこで、昨年からその学校にクラブをつくって、ワークショップや発表会を開催してきました。
ルシシロ小学校衛生クラブ~立ち上げから自立まで~

一応「衛生クラブ」という形をつくることはできたんですが、また新たな懸念が。

このまま私が指導しているだけでは、私の帰国後にはクラブはなくなってしまうのではないか、と。

そこで活動に継続性をもたせるために、自分で指導するのではなく、学校の先生にクラブを指導してもらうことにしました。

学校側から「この人が衛生クラブ担当の先生だよ」と言われたのが、こちらのアデルフィーヌ先生。

先学期は休んでいて別の先生が担当してくれていたんですが、今学期になって戻ってきてくれました。

英語がしゃべれない先生も多いなか、きちんと英語でコミュニケーションが取れて、考えもしっかりしてる先生です。

小学校で教えながら大学に通って勉強しているがんばり屋さんでもあります。

先生の衛生授業

そんなアデルフィーヌに、ただ単に「衛生クラブよろしくね!」と言っても難しいので、ガイドラインになるよう渡したのがこちら。

2009年にJICAのプロジェクトが作成したという、学校向けの衛生テキスト(ルワンダ語)。

水・衛生に関する情報が20章ほどに分かれていて、一単元ごとに好きな章をピックアップして教えられるようになっています。

すこし古いかなと思ったんですが、内容はいまでも十分使えそうだったので「もし使えたら参考までに使ってね」と言って渡しておきました。

そして金曜日の午前10時。アデルフィーヌがこの時間に衛生クラブを開いてくれるとのことで、学校に行ってみました。

ルワンダではこういう約束事は時間通りに始まらないことが多いんですが、10時前には「この教室でやるわよ」と案内してくれ、生徒たちも続々と集まってきました。すばらしい!

そして授業スタート。

テキスト使ってくれてるーーー!!!

アデルフィーーーーーヌ!!!(ミキティーーーー!!!的なノリ)

ありがたやありがたや。

しかし期待を裏切られるのがこわい私は、「(そうは言っても、どうせ『とりあえず渡されたから使っとくか』的な感じで、最初のページから教えちゃうんでしょ。どうせこの授業も1回きりのパフォーマンスなんでしょ)」と半信半疑。

ところがアデルフィーヌが教え始めた内容は「身体と衣服の衛生」、第2章の2つ目のトピックでした。

おおおおお!!

きっと彼女なりにどのトピックを教えるのが良いか、考えて選んでくれたんだなあ…。

そして授業内容もすばらしかったです。

テキストを読んで一方的に教えるだけではなく、実際にたらいと水、服を使って生徒に洗濯させてみたり。

黒板に書いてある重要な項目を、生徒に見ないで答えさせたり。

ちょくちょく笑いも取っていて、とにかく非の打ち所がない授業。

いやあ、すごい。

これからの衛生クラブ

ということで、今日の授業は大成功でした。

ここから課題となるのが、「定期的に衛生クラブを開催できるかどうか」。

ちょっと悪い言い方になりますが、ルワンダ人は「外面がいい」んです。

なにかお願い事をしても体裁だけ繕って中身が伴っていない、ということが往々にしてあります。

なので、今回も「よく分からんヨソモノのアジア人をとりあえず満足させるために1回だけ授業やっとくか」という、単発のパフォーマンスとしてやってくれたんじゃないかという心配があったんです(ルワンダに来てだいぶ疑い深くなったw)。

それに加えて、「自分がお願いしたために、ほかの大事な授業を削ってしまってるんじゃないか」という不安もありました。

昨年まではほかの先生から「金曜の午後3時はクラブ活動の時間になってるから大丈夫だよ」と言われていたのでいつもその時間を利用していたんですが、今日授業をしたのは午前10時

アデルフィーヌは毎週金曜の午後に大学に行って勉強しているので、午前中しか空いてないんです。

ってことは、午前中ほかの授業やらなきゃいけないのに、それを割いてまで衛生クラブをやってくれてるんじゃ…。

衛生も大事だけど、英語とか算数とかの時間を奪ってまでやるのは違うよな…。

と思って、アデルフィーヌと話してみました。

タケダ「今日はありがとう。すごくよかったよ」

アデル「こちらこそありがとう。次はいつ来てくれるの?

タケダ「(来たー!)いつでも来れるよ。アデルフィーヌはどのくらいの頻度でできる?」

アデル「毎週できるわよ。金曜日のこの時間に

なんと!自ら毎週やると言ってくれました。

もしそうなれば、「学校が自主的かつ定期的に衛生啓発活動をおこなう」という、自分の描く衛生クラブの最高の形になります。

衛生クラブの組織化を三段階で表すとしたら、いまここです。


「受動的・単発的」から「自主的・継続的」な活動へ

衛生クラブは私のクラブだから」と言ってくれていたのも嬉しかったです。メインの授業は私がやるから、ノリはより良くするためにアドバイスをくれ、と。

彼女なら自覚と責任をもってやってくれそう。

心配していた「ほかの科目を削ってるんじゃないか」という点についても、ほかの先生いわく金曜日は「調整日」のようになっているから融通が効くんだとか。

たしかに授業時間のはずなのに、職員室でミーティングしてる先生もいたし、校庭で遊んでる生徒もいました。

それなら安心して衛生クラブの活動をやってもらえます。

ということで、来週もアデルフィーヌの授業を見に行ってきます!

マタアイマショウ

衛生についての講義がひと通り終わったところで、突然アデルフィーヌから「なにか教えて」と言われました(雑w)

特にネタもないので、よく学校でやっている「こんにちは」「ありがとう」などの基本的な日本語のあいさつを教えることに。

途中で「そういえばこんな歌あったな」と思い出して教えたのがこちら。

キンモクセイの『さらば』。アニメ『あたしンち』のテーマソングだった歌ですね。

生徒がそれぞれの教室に戻って、アデルフィーヌとこれからのことについて話しました。

そして帰り際、「サヨナラ、マタアイマショウ」と覚えたての日本語で言ってくれたアデルフィーヌ。

ルワンダに協力隊としてやって来て、ひとりでもいいから同じ方向を向いてなにかに取り組める人に出会いたいと思ってました。

でも、どうしても頼られすぎてしまったり、理解し合えなかったりで、1年半経ったいまでもそんな人は見つかりません。

むしろ最近はルワンダ人と関係が深まると嫌な気持ちになることも多いので、深い関わりあいは避けるようにすらなってました

そんななか、このアデルフィーヌなら「向き合う」のではなく「同じ方向を向いて」がんばっていけるような気がしてます。

彼女がその「ひとり」になるといいなあ。

これからが楽しみです!

タケダノリヒロ(@NoReHero

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