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活動も折り返し!ルワンダ青年海外協力隊・三号報告書

time 2017/01/26

ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。

2年間の任期のうち、1年が終わりました。あと半分。

JICAに提出が義務付けられている報告書を書いたので、こちらにも一部アップします。

二号までは「ザ・報告書」っぽい感じで難しい言葉とか使ってましたが、そんなにかっこつけなくていいかと思い直して今回はすこしラフめに書きました(各項目は指定されてますが)。

ご意見・ご感想・ツッコミ・励ましなどいただければありがたいです(励まし多めで)!

報告書要約

本報告書は以下の5点について記述している。
1. 活動の進捗状況

ルシシロ小学校での衛生クラブ組織化、セカンダリースクールでの衛生啓発活動、コミュニティに対する衛生啓発活動、公共水栓の修復・改善、住民の収入向上支援と家庭調査

2. 着任後1年時点の活動結果と課題及び課題に対する解決策

3. 現地支援制度活用計画

4. 社会的格差に関する所見

5. その他特記事項(⑦任地での広報活動)

【活動全般に関して】
ルワンダに来て一年。前回の報告書提出時点では、住民生活に対する理解不足を実感しており、家庭調査に重点を置くことを目標とした。

この目標に対し、この半年で130軒の家庭を訪問し、住民の家族形態や生活の様子を把握することができた。

おもな要請内容は衛生啓発活動や安全な水へのアクセス向上に関することだが、それらの問題の根底には貧困が絡んでいるケースが多い。

そのため、水・衛生に加えて住民の収入向上に対する支援も実施していきたいと考えている。これまで住民との交流は「浅く広く」行ってきたが、今後は「狭く深く」をテーマに地域交流を深めていく。

活動の進捗状況

【活動の進捗状況・活動概要・変更事項】

1. ルシシロ小学校での衛生クラブ組織化

形骸化していた衛生クラブを再組織化。WASH(Water, Sanitation and Hygiene)関連のワークショップを11回実施。

2. セカンダリースクールでの衛生啓発活動

水の防衛隊4名で、ンゴマ・キレへ・ルワマガナ郡の3校に対して、各3回の手洗い啓発ワークショップを実施。当セクターではGSアパジーが対象。

3. コミュニティに対する衛生啓発活動

未実施。コミュニティ・ヘルス・ワーカー(CHW)と連携を深めて、地域の衛生クラブを再組織化をする計画を立案。しかし、CHWとは1度会えたきりでまったく連携できていない。

4. 公共水栓の修復・改善

セクター上司(ES)および給水施設の管理会社とともに、公共水栓の改善に着手。見積もりを作成したが、ESが逮捕され(後任は未着任)、管理会社も変わり計画が途絶える。

5. 住民の収入向上支援と家庭調査

収入向上支援を始める準備段階として家庭調査を実施。住民の生活状況や人となりを把握し、問題を発見することを目的とした。これまでに130軒を訪問。

活動結果と課題、解決策

1. ルシシロ小学校での衛生クラブ組織化

衛生クラブの再組織化に成功。生徒たち自身に問題点と解決策を話し合わせた結果、意識と行動が改善。

衛生クラブがポスターや劇を通じて他生徒に呼びかけた結果、煮沸した水を学校に持参する者が増えた(以前はタンクの雨水を飲んでいた)。英語の堪能な生徒に頼っていた点が課題。向上したルワンダ語力を生かして全体的な底上げを図る。

2. セカンダリースクールでの衛生啓発活動

GSアパジーでは教師の積極的な協力を得られず苦戦。しかし「地域に対して啓発活動をしたい」という声をもらうなど、生徒の意欲を引き出せた。生徒たちと地域に対する衛生啓発を実施していく。

3. コミュニティに対する衛生啓発活動

CHWの積極的な協力を得られていない。まずはセカンダリーの生徒と協力して地域へのアプローチを図る。そこを契機にCHWやセクター同僚を巻き込んでいく。

4. 公共水栓の修復・改善

給水施設の管理会社が大手に変わり、現状目立った問題はなく運営されている。そのためインフラ整備ではなく、住民の維持管理団体の組織化を目指す。

5. 住民の収入向上支援と家庭調査

家庭調査を実施し、セクターの問題点をマクロの視点で把握できた。しかし「だれの」問題を「どうやって」解決するかまでは踏み込めていない。「浅く広く」から「狭く深い」人付き合いへシフトする。

現地支援制度活用計画

今年度から小学校の指導要領が変わり「Creative Arts」の授業が始まるが、近隣の学校では必要な教材が不足している。

そのため「世界の笑顔のために」などの制度を活用して、絵の具や楽器などを寄贈できないかと考えている。

学校が自前で用意することはできないのか、物品を寄贈することが本当に任地のためになるのか、など近日中に精査予定。

社会的格差に関する所見

民族

配属先および任地において、民族に関して格差を感じたことはない。住民と虐殺について話したことはあるが、だれが何族かまではわからないし、普段の生活で実感することもない。

ジェンダー

世界の男女平等ランキングでルワンダは5位になったとおり、ジェンダーの格差は少ないと感じる。配属先であるセクター職員は半分以上が女性であるうえ、活動先であるルシシロ小学校の校長も女性である。以前この校長にジェンダーについて伺ったところ、女性であるがゆえに苦労したことは一度もないし、いまや女性はすべてのことに自信をもっていると答えていた。近年は女性のパイロットも誕生しているようだが、任地では自転車やバイクを運転する女性はほぼ見たことがないため、「運転は男がするもの」という価値観は残っているように感じる。

貧富

任地内で大きな貧富の差を感じることは少ないが、都市部と比べるとセクター全体的に貧しいという印象。ぼろぼろの服を着ている人や、1日1食しか取れない人、トイレに屋根がない家庭など、最低限の衣食住すらままならない住民も多い。

その他特記事項(⑦任地での広報活動)

ブログ

個人ブログにて、ルワンダでの活動や生活の様子を公開しているほか、「Africa Quest.com」というメディアに同様の記事を寄稿している(事務所には報告済)。

それらの情報発信を通じて、興味を持った旅行者およびルワンダ在住者が任地を訪問。これまでの訪問者は6組10名。彼らと協力して小学校で授業を実施したり、住民と交流するなど、日本とルワンダの友好関係構築に少なからず貢献できていると実感している。

ネットラジオ

1月末に水の防衛隊の活動についてNHK国際局によるインタビューを予定。

新聞

出身地の地元紙・熊本日日新聞に、県出身隊員としてこれまでに二度寄稿。

今後もソーシャルメディア運用ポリシーを遵守しつつ、青年海外協力隊の認知度向上のため広報活動を継続していく。

JICAへの要望・提案

訓練所では英語ではなく、フランス語を学習したかった。任地および配属先で英語を話せる人は非常に稀だが、フランス語を話せる人であれば一定数いるため(隊次によってはフランス語学習も可能になっているようだが)。

当地でもっとも役立つ言語はルワンダ語だが、フランス語が少しでもできれば活動が楽になるはず。後任がある程度英語を話せるのであれば、フランス語学習を強く勧めたい。

以上

残り1年も楽しみながらがんばります!

これまでの活動記録はこちら

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タケダノリヒロ

タケダノリヒロ

1989年生まれ。アフリカのルワンダでボランティア(青年海外協力隊)やってます。Africa Quest. comライターとしても執筆中。 音楽×読書×恋愛×生き方・はたらき方→『タケダノリヒロ.com』 ルワンダ情報専門サイト→『ルワンダノオト』 ※当ブログ記載内容はJICAおよび青年海外協力隊の見解ではなく、個人の見解です。 [詳細]