LIFE

辞めた会社のニュースを見てめちゃくちゃショックだった話

今朝、経済系のニュースサイトを見ていると、青年海外協力隊になるために辞めてきた前の会社の記事が出ていました

有望な社員をベンチャー企業に「留学」させる制度をスタートし、その第一号がウガンダのスタートアップから帰ってきたという話

記事にはその制度の発起人であるマネジャーと、その第一号社員が登場してました

これを読んで、ぶっちゃけめちゃくちゃショックでした

彼の「3年間の地方営業からのアフリカ」というキャリアがぼくと同じだったこと

彼の年齢が、ぼくとひとつしか違わなかったこと

その記事に出てきているマネジャーさんにも、わざわざ会わせてもらったことがあること

入社前から、よく知りもせず「BOPビジネスをやりたい」と意識だけは高かった内定者の自分に、人事の方が、当時社会貢献事業に取り組んでいたこのマネジャーさんを紹介してくださったんです

1年ウガンダに行って、いま帰ってきてるということは、出発したのはおそらくぼくの辞めた直後〜半年後

あとすこし我慢してれば、会社を辞めなくてもアフリカに行けてたんじゃないか

「もう少し待て」という上司の話を聞いていれば、誇らしげな顔して写真が載ってたのは自分だったんじゃないか

本当にこの道で良かったんだろうかーー

いくつもの「たられば」で頭がいっぱいになりました

ちょうどオフィスで「この日本人は何しにきたの?」と住民に問いかけられて、同僚が答えに窮しているところだったので余計に堪えました

自分は何しにきたんだろう

給水施設を修理できるわけじゃないし、病気を治せるわけでもないし、いまだにルワンダ語だって満足に喋れない

おれ、いらなくね?

と泣きそうになりながら、とりあえず外に出ました

そしたら、みんなあったかいんですよね、ルワンダ人

子どもは「ノリ!」と言って手を振ってくれるし、すれ違う知らないおじさんも挨拶するとにこっと笑って返してくれるし、玉ねぎ売ってるおばちゃんは「いつ家に来てくれるの?」と言ってくれるし、ときどき行く学校の生徒は教えた日本語を覚えてて唐突に「アリガト」って言ってくれる

むしろこっちの方がアリガトだよ

どの道を選ぶのが正解かなんてわかんないけど、ルワンダに来なければ出会えなかった人たちが沢山いる

いまはまだ何もできてないけど、この人たちのために何かしたいとは思う

考えてみれば、会社にいたときの自分は調子に乗ってました

大した実績も上げてないのに大事な得意先を任されて勘違いして、会社の看板で商売してるだけなのに自分は有能だと思いこんで、自分の売上だけ考えて得意先のこともちゃんと考えられてませんでした

だから会社に残ってたとしても、「有望な人材」としてウガンダに派遣されることもなかったかもしれない

3年の間にたくさんの人がたくさんのチャンスをくれていたのに、それを活かさなかったのは完全に自分のせいです

会社を辞めてなかったら、それにも気づけなかったはず。それだけでもいまの道を選んだ甲斐がある

『この世界の片隅に』にこんなセリフがあります

過ぎた事 選ばんかった道 みな覚めた夢と変わりやせんな

もし会社に残っていたらーー、もしウガンダに留学できていたらーー

そんなことを考えたところで、昨日見ていた夢と変わりありません

それにいままでの人生で捨ててきた選択肢はこれだけじゃない

役者を目指してたら今頃ガッキーと一緒に変なダンス踊ってたかもしれないし、芸人を目指してたら今頃リンゴとパイナップルにペンを刺すだけの歌がジャスティン・ビーバーにRTされて紅白に出ることになってたかもしれない

まあ、それはあり得ないけど

とにかく、無数の選択肢の中からいまの道を選んできたのは他でもない自分です

だから責任を取れるのも自分だけ

変えられるのはいまと未来の自分だけ

この道を選んでよかったと数年後の自分が思えるように、「いま」を大事にしていきます

負け惜しみのようになりますが、「ニュースを見てめちゃくちゃショックだった」と言っても20%ぐらいは嬉しい気持ちもありました

ぼくはいまでもあの会社が好きです

ぼくが辞める少し前に社長が変わって、社内の雰囲気もずいぶん変わりました。保守的と言われていた会社がどんどん挑戦するようになったし、実際に業績も好調のようで株価が急激に伸びてることがニュースになってたぐらいです

だから、業界で初めてのこの試みに取り組んでいることや、若手にこんなチャンスを与えていることは素晴らしいと思います

いずれ元社員として「何か一緒に面白いことやらない?」と声をかけてもらえるくらい、自分も頑張んなきゃな

タケダノリヒロ(@NoReHero)

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