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アフリカ・ルワンダ在住者の【音楽×読書×遠距離恋愛】ブログ

小学校で衛生クラブ組織化!…のはずがノープラン授業

time 2016/05/13

ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。

「水の防衛隊」としてコミュニティの水・衛生環境の改善に取り組んでいます。

中でも最近頻繁に訪れているのが、ルシシロ小学校。

ここではこれまでに生徒へのインタビュー保護者向けの説明会飛び入り授業などを行ってきました。

今日は衛生クラブの組織化…の予定だったんですが、予想外の展開に。

#Africa #rwanda #jocv #children

NoReHeroさん(@norehero415)が投稿した写真 –

衛生クラブとは

いつもお世話になっているエジーデ先生と前回打ち合わせて、衛生クラブを作ろうということになりました。

ルワンダの学校では、各学年(クラス)から数名ずつ選ばれた生徒によって組織される「衛生クラブ」というものがあるそうです。彼らが校内の衛生環境の保全や他の生徒への指導を行っているとか。

このルシシロ小学校にも衛生クラブがあるらしいんですが、上手く機能していないため、新しく作って運営を助けて欲しいというのがエジーデ先生の依頼。

金曜日の午後がクラブ活動の時間になってるとのことで、さっそく行ってきました。

無茶振り授業

今日も元気いっぱいです。低学年の子どもたち。

#children #Africa #rwanda #jocv #smile

NoReHeroさん(@norehero415)が投稿した動画 –

エジーデ先生と合流すると、6年生のうち1クラスがまだテスト中だから、それまでフリーになってるクラスにいてくれとのこと。

一昨日みたいな感じになるのかなと思いきや、「20分ぐらいしたら戻ってくるから。子どもたち少しは英語分かるから、よろしくね!」と言って、放置されてしまいました。

いやいやいやいや!

全然状況が分からん…。今日は衛生クラブをつくろうと思って来たけど、この子たちはそれに入ってくれる子たちなのか?

一昨日は適当に日本語教えて、質問に答えて、歌ってってやってたけど、それはエジーデ先生がいたから出来たことだし…。

って言う間もなく、行ってしまうエジーデ先生。

自己紹介

仕方ないから、とりあえず自己紹介。

「ムシャセクターで働いてます。コミュニティ開発っていう仕事です。このコミュニティの水とか衛生環境を良くする仕事です。この学校でも下痢とか回虫とかの水に関わる病気があるので、それを減らすために衛生クラブを作りたいです。みんながもしそれに興味があれば入ってもらえると嬉しいです」

「はーい」

(……ここからどうしよ)

日本語のあいさつ

困ったときの日本語作戦。

「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」を教えました。

何回か繰り返すと、もうみんな完璧です。

エジーデ先生まだ戻って来ず…。

水関連の病気

「…じゃあこの学校で衛生的にどんな問題があるか教えてもらえる?」

「……」

英語でもルワンダ語でも誰も答えてくれません。これは難しいか…。

「トイレに行った後は手を洗ってる?」

「洗ってる!」

「じゃあ他にどんなときに手を洗ってる?」

「…」

「ご飯の前は?」

「洗ってる!」

オープンクエスチョンにすると途端に答えが出なくなります。

クローズドの質問だと答えてくれるんですが…。

ある程度例を示さないと、想像力が必要な質問は高学年の子たちでも難しそうです。

「水を飲む前は煮沸してる?」

「してる!」

「煮沸しなかったらどうなる?」

「病気になる!」

手洗いもしてるし、煮沸しなきゃいけないことも分かってます。

(…もう教えることないじゃん…)

「じゃあ、今までにどんな病気になったことがある?」

「Dysentery(赤痢)! Cholera(コレラ)! Malaria(マラリア)! Diarrhea(下痢)! Typhoid(腸チフス)!」

こいつらすげえ!上記の病名は全部英語で出てきました。よく知ってるわ。

「じゃあこの病気を防ぐにはどうすればいいかな?たとえば…マラリアは?」

「蚊帳を使う!茂みを手入れする!」

これだけ答えられれば充分です。ほんとはハマダラカのこととか、気をつけるべき時間帯とか教えたかったんですが、そこまではルワンダ語で説明出来ませんでした。ちゃんと準備しとかなきゃ…。

こういったやりとりを一通り終えました。

エジーデ先生、まだ戻って来ず…。

衛生マップ

ここで、衛生クラブが出来たらやろうと思っていた「校内衛生マップづくり」をやることに。

「この学校にはトイレがいくつある?」

「26個!」

「雨水タンクは?」

「4個!」

「他には何か衛生に関するものってある?」

「…」

「おっけー!じゃあ(黒板に大きな四角を書いて)これが学校の敷地だとします。ぼくはトイレや雨水タンクがどこにあるか分からないから、ここにマップを描いてどこに何があるのか教えてください。誰か手伝ってくれる人いる?」

「…」

(やばい…。伝わってない…)

「たとえばこれが正門でしょ?で、これが校舎だとすると、トイレはどこにあるかな?」

とやっていると、1番身体が大きくて賢そうな女の子が手を挙げて描きに来てくれました。

そこからちらほらと手が挙がり、なんとかマップ完成。

IMG_9618

雨水タンクの水を飲んだら体に悪いというのはみんな分かっているようで、教室の掃除や、手洗い用に使っているとのことでした。

教室やトイレの掃除も自分たちでやっていると。

せっかくマップ描いてもらったのに、それしか話すことがない…。

ほんとはこれを使って「ここにこんな問題があるから、こんなことに気をつけなきゃいけないよね」みたいなディスカッションをしたかったんですが、そこまで持っていける語学力がないし、校内だけで見るとそもそもそんなに衛生的な問題がない…。

なんだか描かせただけになってしまって、ほんとにノープランで申し訳なくなりました。

日本語ゲーム

ここまできて、飽きてきてる子たちも見え始めてきたので、体を動かす作戦に。

マップ上のトイレに生徒が「Boys, Girls, Teachers」と書いてくれたので、「おとこ、おんな、せんせい、せいと」という日本語を教えて、「おとこ!」って言われたら男だけ立つゲームをやりました(トランスジェンダーの子とかいたらどうしようという不安もありましたが間が持たず…)。

これはそこそこ盛り上がるものの、そんなに間が持つわけでもなく一瞬で終了…。「せんせい!」というひっかけにも誰も惑わされず…。

ここから一方的に話すのはまずいなと思って、「あなたのなまえはなんですか?」「わたしのなまえは○○です」というフレーズを教えて、隣同士で会話をさせることに。

しかしこれも一瞬で終了。

質問タイム

とうとうやることが尽きてきたので、質問タイムに。

「日本の首都は?」

「日本の大統領は?」(ルワンダではカガメ大統領へのリスペクトが半端ないため、他国であっても国家元首は彼らにとっても重要なんだと思われます)

「日本の服は?」(この質問が出たために上記写真の黒板に「kimono」って書いてあります)

「日本の独立記念日は?」(おそらく多くの国にとっては「独立記念日」があるのが当たり前なんだと思います。日本はずっと「日本」だっていうのはすごいことですよね)

生徒からの質問にも国民性というか、国による違いが出て面白いですね。

質問が尽きてもエジーデ先生は帰ってこず…。

「何の授業が好き?」とか「何のスポーツが好き?」とかって一人ずつ質問していたら、ようやく帰ってきました、エジーデ先生。

助かった…。

結局ノープランで1時間ぐらい授業してました。よく保ったわ。

青空教室

そこからエジーデ先生と隣のクラスと一緒に外に出て、改めて衛生クラブの説明(ぼくもよく分かってないのに)。

「この学校にはどんな衛生的な問題があると思いますか?」とエジーデ先生を通じて聞いても、やはり想定内の答えしか帰ってきません。

そこで話すことも教室内でやったことと被ってるし、正直にエジーデ先生に打ち明けました。

「エジーデ、今日は組織化するだけだと思ってたから、何にも用意してきてないよ。これから毎週金曜日に集まれるんなら、今日はもう大丈夫だよ」と正直に言いました。

「クラブ」って言うから20人ぐらい来て、今日はその子たちの名前聞いて、世間話して終わりにしようと思ってたら、これですよ。もう何人いるか分かりません。

Rwandan song praising mom #Africa #Rwanda #children #JOCV #sing #song

NoReHeroさん(@norehero415)が投稿した動画 –

結局今日もまた前回同様『上を向いて歩こう』を歌い、このルワンダの歌を歌ってもらい、終わりにしました。

次回、衛生クラブ

授業後、エジーデ先生に聞いてみました。

「これから毎週金曜日に衛生クラブとして集まってもらえるんだよね?何人ぐらい来るのかな?」

「4年生から6年生までだから、600人ぐらいかな」

「そんなに!?」

「全校生徒が2,500人いるから、高学年だけでもそれぐらいになるね」

「お、おーけい…」

「……」

「……」

「その人数で毎週やるのは大変だから、月に一回でもいいかな…」

「ナチバゾ(No problem)!」

高学年の少数精鋭を集めて、その子たちを通じて学校全体を指導するという目論見は早くも崩れ去りました。

600人てw

どうやってマネージしよ…。

ちょっと作戦考えます…。

タケダノリヒロ(@NoReHero

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タケダノリヒロ

1989年生まれ。アフリカのルワンダでボランティア(青年海外協力隊)やってます。Africa Quest. comライターとしても執筆中。 音楽×読書×恋愛×生き方・はたらき方→『タケダノリヒロ.com』 ルワンダ情報専門サイト→『ルワンダノオト』 ※当ブログ記載内容はJICAおよび青年海外協力隊の見解ではなく、個人の見解です。 [詳細]