ルワンダノオト

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バスに揺られて考える

time 2016/05/21

首都キガリに向かう、夕暮れ前のバスの中。

「千の丘の国」と呼ばれるルワンダの丘陵風景は今日も綺麗です。

深緑の絵の具をべっとり付けて大きな筆で一気に描いたように、力強くうねっています。

そんな景色を眺めていると、いろんな考えごとが巡ってきました。

 

そういえば

 

いまルワンダにいるんだ

 

すげえな

 

とか。

4ヶ月経っても、いまだにそんなことでびっくり出来て楽しい毎日です。

 

ルワンダてw

 

何してんだおれ

 

みたいな。

我ながら面白い人生を歩ませてもらっています。

 

今日ワークショップで会った18歳の男の子は  医者になりたい  って言ってたな

とか。

穏やかで責任感のある彼なら、きっと良いお医者さんになるだろうな。

 

ルワンダでは、夢を叶えることはおろか、夢を持つことすら簡単ではありません。

生まれた環境によって、そのチャンスは大きく左右されてしまいます。

そんな中、まっすぐな目で夢を教えてくれた彼のことを思い出して、おじさんちょっと泣けてきました。

子どもが夢を持てるって、ほんとにすばらしい。

未来の世界をつくるのは、子どもたちの夢です。

 

バスに乗っていると、停留所で空いている窓の外から手を伸ばして  ギブミーマネーギブミーマネー  と言ってくる人たちがいます。

あまりにしつこいと  お金が欲しいなら働いて稼げよ  雇ってもらえる場所がないなら何かしら稼ぐ方法を考えろよ  と思ってしまいます。

でも

もし、自分がルワンダのものすごく貧しい家庭に生まれていたら。

もし、満足に教育を受けることすら出来なかったら。

もし、夢も希望も持てないような毎日を何十年も送っていたら。

もし、そんな自分を引き上げてくれるような人も周りにいないんだとしたら。

 

働けよ

 

って言われて

 

働けるか?

 

ようし、働くぞ

 

なんて気力をもつことが出来るか?

 

彼らが  物乞いなんかして人に頼ってないで働くぞ  と思えるようになるまでには、想像もつかないほど高い壁があるはず。

裕福な生活しかしたことのない自分が考えるほど、簡単なことじゃないはず。

 

なんでこんなに不公平なの?

 

綺麗な服を着て、美味しいものを食べて、快適な家に住むことだけが幸せじゃない。

 

けど、人生を自分で選ぶ権利ぐらいはあっても良いんじゃないの?

 

窓から見える、丘の上を飛んで行く飛行機。

いつかは飛行機に乗って世界を飛び回って、海外で働いてみたいって思ってました。かっこいいなって。

いつの間にかこんなところまで来てしまいました。

でも

いま思うのは、世界を飛び回る「だけ」なら誰でも出来ます。

けど、いまのぼくには、今日を生き抜くことすら難しい人が貧困を抜け出せるほどのお金をあげることも出来ないし、仕事のない人に職を与えることも出来ないし、水がなくて困ってる地域に水をあげることも出来ません。

もっと大きくなりたい。

もっと高く飛べるようになりたい。

変えることの出来るものごとを変える力が欲しい。

“健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれる”

とは、アドラー心理学を説いた『嫌われる勇気』に出てくる一節です。

あの男の子は医者になりたいって言ってたけど、自分は何者になりたいんだろう。

 

10ヶ月のアイルランド留学も、1ヶ月のタイボランティアも、2ヶ月の訓練所での研修も、期限付きの異世界での生活は、楽しすぎて、一瞬すぎて、終わってみると夢だったような気がしてしまいます。

きっとこの2年間もあっという間に終わってしまって、数年後にいま聴いているこの曲を聴いて、ふと  そういえばあの時のあの景色綺麗だったな  なんて世界のどこかで夢みたいに思い出すんだろうなと思います。

もしかしたらその時いるのはルワンダかもしれませんが、見える景色はきっと違うはずです。

そう考えると、一分一秒でも楽しまないともったいない。

五感を最大限に開いて、あらゆることを吸収して、何者かになれるように足掻かなきゃなと思います。

 

タケダノリヒロ(@NoReHero

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タケダノリヒロ

タケダノリヒロ

1989年生まれ。16年1月より青年海外協力隊としてルワンダで活動中。コミュニティ開発隊員として水問題に取り組みながらブログ更新してます。Africa Quest. comライターとしても執筆中。 ※当ブログ記載内容はJICAおよび青年海外協力隊の見解ではなく、個人の見解です。 [詳細]

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