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音声配信アプリstand.fmからの書き起こし記事です。
今日はお便りを頂いたので、そのご質問にお答えしていきます。
お便りのご紹介
ラジオネーム、ルイージさんからのレターです。
タケダさんこんにちは。ラジオ更新の度に興味深く、そして楽しく拝聴させて頂いています。私はスポーツ観戦が趣味で、特に自転車ロードレースのファンです。近年本場のヨーロッパのレースでルワンダやエリトリアといったアフリカ出身の選手を目にする機会が増えており、「ツール・ド・ルワンダ」では沿道で応援する人たちの熱気がパソコンの画面越しにも伝わってきて、ルワンダでの自転車の注目度の高さを感じました。以上のようなことから、ルワンダではスポーツが人々の生活にどういう風に関わっているのかが気になったので、今回質問させていただきました。もしよろしければ、ルワンダのスポーツ事情について教えていただけないでしょうか?
という質問です。ルイージさんありがとうございます!
ツール・ド・ルワンダと人気スポーツ
まずお便りにあった「ツール・ド・ルワンダ」、これは自転車の大会なんですけど、確かに凄く盛り上がっています。僕もそのレースが開催されているところに出くわしたことがあるんですけど、沿道が住民で埋め尽くされて、自転車が通るたびにワーワーと歓声が上がってすごく盛り上がっていました。この自転車競技はどちらかと言うとプロの人とかアスリートとかが親しんでいるものなんですけど、庶民にもスポーツは親しまれています。例えば人気なのはサッカーですね。特にサッカーが人気で、あとはバスケとバレーボールが人気だと思います。
環境と健康を改善!カーフリーデー
ルワンダでやっている面白い取り組みとして、「カーフリーデー」と呼ばれるものがあります。これは第1・第3日曜の午前中に主要道路で車が通行禁止になるんですね。歩行者天国になります。そこで車に乗る代わりに、ジョギングをしたりサイクリングをしましょう、というのがカーフリーデーです。これによって環境に良い行動をとりつつ、健康を増進しましょうという呼びかけが行われていて、いろんな人たちが第1日曜と第3日曜の午前中には道端に出てスポーツに興じているというわけです。
こういった姿を見ていると、「生活にどういうふうにスポーツが関わっているのか」という質問に対しては、「スポーツは多くの人にとって生活の一部になっている」という風にお答えできると思います。
子どもたちがスポーツに打ち込める機会
ただ懸念点、問題点があるとすれば、子供たちがスポーツに打ち込める機会がまだまだ少ないかなというところです。ひとつ僕の体験談からお話をさせてもらいます。僕は元々青年海外協力隊というボランティア制度でルワンダにやってきました。その時に空手のナショナルチームのコーチをやっている同期隊員がいたんですね。代表選手に空手を教える隊員です。彼が休みの日に全国を回って、子供たちにも空手を教えてくれていたんですね。なので僕が住んでいた村にも来てもらって、一緒に小学校で空手教室を開催しました。
週に1回確か半年間ぐらいやったと思うんですけど、そこで子供たちが本当に楽しそうにから体に打ち込んでくれたんですね。さっきも言ったようにルワンダでは子供たちがスポーツに打ち込める機会がまだまだ多くありません。日本だったら部活とかクラブ活動とかね、クラブチームとかたくさんあって、そこに指導者がいて道具や設備も整っていて、自分がやろうと思えばできる環境が整ってると思います。でもルワンダでは学校でもそんなにちゃんと教えてくれないですし、そもそもその設備がなかったりするので、やりたくてもスポーツがなかなかできないという状況にあるんです。その中で子供たちが本当に楽しそうに空手に熱中してくれていたときに気付いたんですけど、ただ楽しいだけじゃなくて、何かに打ち込むことの大切さとか「努力をすれば自分はどんどん成長していけるんだ」っていうことを学ぶきっかけになるのがスポーツだと思うんですね。なので国際協力的な観点から言っても、スポーツって別になくても生きていけるものですよね。水とか食料とか医療とかとは違って、別になくてもほんとはいいのかもしれません。けどスポーツがあることによって、体が丈夫になるだけではなくて、精神的なトレーニングにもなるのだと思います。今なかなか子供達がスポーツに熱中できるような機会というのは少ないんですけど、これからそういったところがもっともっとルワンダでも増えていけばいいなという風に、今回改めて考えさせられました。
ということで、ルワンダのスポーツについて簡単な解説でした。本当はルワンダのスポーツで語れること、まだまだたくさんあるんですけど、そこはまた何かの機会でお話しさせてもらおうと思っています。
この番組『アフリカから世界を学ぶゴリラジオ』では、ルワンダの事例をもとにちょっとためになるお話をお届けしています。今日の放送を聞いて面白いと思ってもらえたら、ぜひフォロー、いいね、コメントなどお願いします!お便りも募集しているので、レター機能を使ってどしどし送ってください。
ここまでのお相手は、タケダノリヒロでした。じゃあまたねー。
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