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アフリカのルワンダでスタディツアーの運営や情報発信を仕事にしています、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。
2018年9月に起業して、1年半ほど経ちました。
起業前にはもちろん不安もありましたが、実際に始めてみるとルワンダという日本からは縁遠い国にもかかわらず、これまで130名ほどの方々がうちのサービスを利用してこの国を訪れてくださったんです。
また、自由に使える時間やお金も、会社員時代と比べて格段に増えました。
まだまだ「成功した」なんて言えるレベルではないですが、実際にサービスを運営するうえで気づいたことがいくつかあるので、その学びを記録しておこうと思います。
「どデカく成功したいわけではないけど、こじんまり起業して自分の好きな仕事で目の前の人の役に立ちながら自由に暮らしたい」と思っている方には参考にしてもらえるはず。
今回は「商売の成功確率を上げる4原則」について。
もくじ
商売の成功確率を上げる4原則
「商売の成功確率を上げる4原則」とは、ホリエモンこと堀江貴文さんがよく話しているビジネスの4原則のこと。
【商売の成功確率を上げる4原則】
1. 利益率の高いビジネス
2. 在庫をできるだけ持たない
3. 毎月の定額収入が得られる
4. 少ない資本で始められる
出典:バカは最強の法則~まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」負けない働き方
ぼくが起業をするときにも、この4つのことを意識してビジネスモデルを考えました。
これらを踏まえると、商売の成功確率を上げることができますよ、というものですね。
利益率の高いビジネス
ひとつめの原則は「利益率の高いビジネス」。
利益率が高ければ利益が上がって儲かる。当たり前のことですね。では、どうすれば利益率を高めることができるのでしょうか。
薄利多売を避ける
まずは「薄利多売」を避けること。
ぼくはもともとソーシャルビジネス(社会的な課題をビジネスの力で解決する仕事)をやりたいと思っていました。
なので青年海外協力隊として派遣されたルワンダでできるソーシャルビジネスを考えていたのですが、案が浮かんでは「いや、無理だな」「厳しいな……」と諦めていたんです。
なぜか。それはどうしても薄利多売になってしまうから。
ルワンダ人の平均月収は3,000〜8,000円くらいだと言われています(統計によってばらつきがあります)。さらに農村部では自給自足や物々交換で生きている人たちも多いので、現金をもっている人が少ないんです。
そうなるとなにかモノやサービスをつくったとしても、価格設定はかなり安くしないと買ってもらえないですよね。たとえばフライドポテトを1袋10円で売るとか(青年海外協力隊時代に実際にトライしました)。
参考:ルワンダの農村でフライドポテトを売ってみた→まさかの即完売!
安い値段で売って自分で食っていけるだけの利益を残そうと思ったら、大量に売りさばかなければいけません。たとえばフライドポテト1,000袋とか。それはもう個人では無理ですよね。そんなに芋ばっかり揚げたくない。
こういった貧困層向けのビジネスは「BOP(Base Of the Piramid)ビジネス」と言われたりもしますが、世界中の社会起業家が悪戦苦闘しているように、商売として成立させるのは並大抵のことではないんですね。
それが社会課題を解決するようなビジネスであればなおのこと。いくら世の中のためになることだとしても、継続できなければ大きな価値を提供することはできないですからね。
日本人向けのビジネス
利益率を高めたいけれど、現地の人向けにビジネスをすると薄利多売にせざるを得ない。ではどうするか。
ぼくは日本人向けのサービスをつくることにしました。そうすることで顧客ひとりあたりの売上と利益を上げることができたんです。
たとえば、スタディツアー「START」というサービスでは、現在1週間のツアーで学生800USD, 社会人1,000USDという値段にしています。
顧客をひとり獲得すると、10万円程度の売上です。フライドポテト何万本分だろう。。
もちろんそこからサービスを運営するためのさまざまな経費が引かれるので、手元に残る利益はもっともっと少ないです。
とは言え、社員を雇っていないから人件費もかからないし、オフィスワークは家でやっているので会社としての家賃もかかっていません。「固定費をいかに少なくするか」も、利益を最大化するうえで非常に大きなポイントですね。
800USDという値段はかなり良心的だという自負はありますが、それでもひとりお客さんに来てもらえるだけでも得られる利益が大きいので、「利益率の高いビジネスをせよ」という言葉の重みを痛感しているところです。
同様に単価を上げるだけであれば、日本人以外の外国人や、ルワンダ人の富裕層を狙うという方法もありですね。
在庫をできるだけ持たない
起業の成功確率を上げる2つ目のポイントは「在庫をできるだけ持たない」こと。
ぼくの本業であるツアー業は「サービス」を提供することが価値なので、「モノ(在庫)」を抱えることがありません。
では逆に在庫を抱えていると、どんな問題があるのでしょうか?
ぼくは新卒から3年間、お菓子メーカーの営業として働いていました。当然モノを作って売る仕事なので、在庫管理はとっても大事。
ある商品がテレビで取り上げられた直後に爆売れしてしまって、在庫が切れ、得意先のスーパーから「早く流してくれよ!」と怒られるなんてこともありました。スーパーにとっては売れる機会を逃しちゃってますからね。
反対に、よく売れると思って大量製造したのに、全然売れなくなって在庫がたんまり残ってしまうことも。そうなると製造費だけがかかってしまって、売上は立たないのでその商品だけ見たら赤字になってしまいます。
ただモノを作って売る商売がすべて難しいかというと、そうではありません。たとえばデジタル商材(電子書籍、映像、音声など)だったら複製にかかるお金は実質ゼロなので、在庫リスクはなくなりますよね。
毎月の定額収入が得られる
3つ目のポイントは「毎月の定額収入が得られる」こと。最近では「サブスク(サブスクリプションSubscription = 月額課金制)」という言葉もだいぶ浸透してきましたよね。
毎月定額収入のメリットは、①収入が安定すること、②売上の見込みを立てやすいこと、③長期的・継続的な売上につながりやすいこと、などが考えられます。
ぼくは今ツアー業では定額収入を得られる仕組みを持っていませんが、ブログによって”準”定額収入を得ることができています。
起業してからはブログがおろそかになり一時期より売上が落ちましたが、それでも入ってくるお金は毎月万単位。
そのおかげで安心して本業に取り組むことができています。毎月かならずいくらかのお金が入ってくるという安心感はハンパないのでおすすめです。
少ない資本で始められる
最後、4つ目は「少ない資本で始められる」こと。
ぼくの本業であるツアー業も、少ない資本で始められました。
ところが、たとえば前職のようにお菓子の製造・販売会社を作ろうと思ったら、まず工場が必要なんですよね。そうすると設備投資にまとまったお金がかかります。
でも、もしそれで失敗したら。工場を建てるために誰かにお金を借りていた場合は、そのお金を返せなくなってしまいます。
最初にある程度の資本が必要なビジネスは、それだけリスクも大きいということです。
一方で少ない資本で始められるビジネスは、仮に失敗したとしてもゼロに戻るだけなのでマイナスになることはありません。だからはじめの一歩を踏み出すには最適なんですね。
やりがいを感じられるか
これまで、①利益率の高いビジネス、②在庫をできるだけ持たない、③毎月の定額収入が得られる、④少ない資本で始められる、という「起業の成功確率を高める4原則」を見てきました。
ぼくもこれに沿ってビジネスを考えていたので、この1年半順調に成果を出すことができました。
でも、世の中には在庫が必要なビジネスも、定額収入じゃないビジネスもたくさんありますよね。決してこの4原則だけを突き詰めればいいわけではありません。
ぼくはブログでもお金を稼いでいると書きましたが、ブログビジネス(アフィリエイトなど)はまさにこの原則にぴったりです。
とは言え、個人的にはブログで稼いでもあんまり「うれしくない」んですよね。なぜなら「やりがい」を感じづらいから。
人が特にやりがいを感じるのは、「誰かの役に立っている」という貢献の感覚を実感できたときです。
でもブログビジネスで得られる収入はほとんどが広告収入なので、いまいち誰の役に立っているかわかりづらいんですよね。
だから成功確率だけを追い求めてしまったら、どれだけ稼いでもなんだかむなしい、なんて気持ちにもなりかねません。
本当に大切なのは、そのビジネスを通して誰にどんな価値を提供できるか。その上でより持続的で大きな価値を届けるために、今回紹介した4原則が役に立つということですね。
これから起業したい、独立したい、と思っている方はぜひ参考にしてみてください!
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