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タケダノリヒロ( @NoReHero)
「学校行きたくないな…」「勉強したくないな…」と思ったこと、ありませんか?
日本では当たり前の「学校に行くこと」。これが当たり前ではない人たちが、じつは世界にはまだたくさんいます。
わたしのルワンダの友人、ファニーもそのひとり。
子育てをしながら勉強をしたいと願う彼女が大学に通い続けられるように、寄付金を募集しています。
ポルカで支援をしていただければとてもありがたいのですが、この記事を読んでシェアしていただいたり、こんな人がルワンダにいるんだよ、ということをまわりの方に伝えてもらえたりするだけでもうれしいです。
ポルカ(polca)「ルワンダ人のお母さんが大学に通うお金を支援したい」
ファニーとの出会い&昨年の取り組み
わたしがファニーと出会ったのは、2016年の2月。
青年海外協力隊としてルワンダに派遣され、ムシャ(Musha)という農村部で生活をはじめたばかりのころでした。
ルワンダの協力隊員は、保安上の理由で大きめの家を用意されることが多く、家事が大変になるので、ほとんどの隊員が掃除や洗濯をするお手伝いさんをやとっています。
わたしもお手伝いさんをやといたいと思い、大家さんに相談してみたところ「わたしの家でも長年はたらいてもらっているけれど、ものを盗ったりしたことはいちどもないから大丈夫だよ」と紹介してもらった人がファニーでした。
大家さんのことば通り、ファニーは2年間まじめにはたらいてくれ、そのおかげでわたしも家事に時間をうばわれることなく、協力隊としての活動に集中することができたのです。
その間にファニーには子どもが生まれ、無愛想だった彼女がやさしい笑顔を見せてくれるようにもなりました。
そんな彼女が、働き始めてから1年半ほど経ったときに、神妙な顔をして相談してきました。
「ノリ、わたし、学校に行きたい」
大学に行って勉強したい。けれど、自分と旦那さんの収入をあわせても全然足りない。だから、入学金と学費を支援してほしいと。
わたしはボランティアとしてルワンダに行っていたので、人助けをすることが仕事です。でも、お金をあげることがかならずしも「善いこと」とはかぎりません。
お金をあげてしまうと、相手が援助されることに慣れてしまって自助努力をさまたげることになりかねませんし、「あいつにだけお金をあげるなんて不公平だ」とコミュニティ内の不和をまねくことだってありえます。
さらには、「税金を使って派遣されているんだから、寄付でお金を集められるなら税金を使うのをやめろ」というクレームが来ることも考えられます。
そのため、青年海外協力隊を統括するJICAのルワンダ事務所では、クラウドファンディングなどでお金を集めることは原則禁止とされていました(いまは変わっているかもしれません)。
でも、ファニーのことは応援したい。いままで文句も言わずに黙々とはたらいてきてくれた彼女からの、はじめてのお願い。それが単なる無心ではなく、「大学に行って勉強したい」という内容だったのです。
そこでクラウドファンディングというオープンな形ではなく、LINE@(LINEの企業アカウントのようなもの)を使ってクローズドに、あくまで友人・知人に声をかけて個人的に寄付をする、という体で募集することにしました。
この結果、13,000円を集めることができたので、自分のお金と合わせて40,000円を寄付。これによって、ファニーはぶじに大学に通えるようになったのです。
彼女からは、支援者の方々にむけてこんな手紙をもらいました。
件名:お礼のことば
このような手紙を書けて、大変うれしく思います。ノリを通じて大学で勉強するサポートをしていただき、ほんとうにありがとうございます。
いま大学に通う登録をしていて、9月30日から授業が始まります。ルワマガナという街にあるUNILAKという大学で会計の勉強をしに、ウィークエンドコースに通う予定です。
勉強する意欲にあふれており、幸せです。神様のご加護がありますよう祈り続けます。
Tuyishimire Francais (Fanny)
※ルワンダ語の文章をタケダが訳したもの
大学での勉強がはじまる直前に書かれたものですね。
「勉強する意欲にあふれており、幸せです」
このことばは、恵まれた人生を歩んでこれたわたしにとって衝撃的でした。
学校で勉強できることは当たり前じゃないんだな。本来勉強ってよろこぶべきことなんだな。そんなことを彼女から学ばせてもらいました。
大学でのファニー
それから彼女は、UNILAK(University of Lay Advantists of Kigali)という大学のウィークエンドコースに通い始めました。経済や経営を学んでいます。
本業は地方の銀行での会計業務なので、ここでの知識はきっとこれからのキャリアにも役立つはずです。
友人も増えたようで、キャンパスライフを楽しんでいる様子も写真を通して知ることができました。
ファニーの現状
そんなファニーから、「2年生に進級する」というメッセージがきました。
Morning.how are you? My study of university is very good. In September/2018 I finish level 01.I start level 2. I have a question(※ルワンダではquestion=problemの意味で使う人が多い) of school fees. Thank you. Greet your family and another my friend.
おはよう。元気ですか?大学での勉強は順調です。9月に1年生を終え、2年生に進級します。でも学費の問題があります。ありがとう。家族や友人によろしく。
この後詳しく聞いてみましたが、やはり自分たちで学費をまかなうのはまだ難しいようです。
必要金額の内訳は、学費 364,000RWF 、登録費用 30,000RWF 、寮&食堂利用料 84,000RWF の合計で 478,000RWF(約62,000円)。これを10月頭までに大学におさめなければいけません。
ファニーの銀行での給料は月に37,000RWF(約4,600円)で、農家である旦那さんの収入はほとんど食費で消えてしまうそうです。
このままではファニーは大学での勉強を続けられなくなってしまいます。かと言ってわたしも全額をぽんと出してあげられるほどの余裕はまったくありません(むしろ自分がほしいくらい笑)。
なので、もしファニーの勉強したいという気持ちに共感していただけた方、彼女がこれからどうなっていくのかいっしょに見守っていきたいという方は、力を貸していただけないでしょうか?
支援者の声
すでに10人の方々から10,400円の支援をいただいています。
以下はツイッターでシェアしていただいた方の声。
私は今、あんなに休みがちだった学校だけど、行っておいて良かったと思っている。学校に行かない選択の自由って、学校に行くのが当たり前の環境だから出来ることで、その当たり前な夢を本当に欲しい人に届けたいと思ったんだ。そんな私だからこそ、彼女を応援したい。https://t.co/feXPU9T0uU #polca
— 🐔絵本作家🍄なりさわみずほ🍁パラリンアート作家↩️ (@w8JvwoeCqf2oDVG) 2018年8月31日
教育とか勉強が必要なのって、なにも子どもだけじゃない。
子育てしながら、仕事もしながら、それでも学び続けたいっていう姿勢は素晴らしいと思います。
ファニー、応援します📣! https://t.co/v6gqPprhDx
— 遠藤 暁@ボリビアでサッカーコーチ📪 (@str_se) 2018年8月18日
いっしょに彼女の挑戦をサポートしてくださる方を募集しています!
ポルカ(polca)で寄付する→
「ルワンダ人のお母さんが大学に通うお金を支援したい」
もしクレジットカードを使えないという場合は、銀行振込でも受け付けています。
銀行口座に振り込む→
三菱UFJ銀行
上石神井(カミシャクジイ)支店
4551897 / 普通 / タケダノリヒロ
わたし自身は9月6日にルワンダに再渡航するので、支援金はファニーに直接届けてきます。
ご支援、よろしくお願いいたします。
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