スポンサーリンク
タケダノリヒロ( @NoReHero)更新:2021/03/31
『あなたの知識・経験・情熱をデジタル商品にしてオンラインで売り出す方法』という本を読みました。
タイトルからすでに怪しさ漂う本書ですが、とりあえず読んでみたら、その分の対価は十分に得ることができました。全然買う価値ありです。
特に自分は「やりたいことを突き詰めるために経済的な安定がほしい」「時間や場所に縛られず自由に働きたい」「仕事とプライベートを分けずに、人生自体を仕事にしたい」と思っているので、そのヒントが見つけられました。
「ブログをやっているけど、広告で稼ぐだけでなく自分の商品もつくってみたい」「電子書籍をつくって作家デビューしたい」「得意なことをデジタル商品にして売り出したい」という方におすすめです。
当記事では本書にもとづいて、筆者エベン・ペーガン(Eben Pagan)がどんな人なのか、オンラインビジネスのメリットはなにか、どんな分野を狙うべきか、どうやって得意なことを見つけてそれを人に伝えていくか、を解説しています。
【追記 2021/03/31】
この記事を最初に書いて早3年。私は本書を読んだ直後に起業したのですが、いまあらためてこの記事を読み返してみて「この本の内容、いまの仕事にめっちゃ役立ってるじゃん!」と思いました。特にコロナ禍のいま、オンラインビジネスの需要は高まっています。副収入を得たい、起業したいという方はまずこの記事でピックアップした要点を読んでいただき、もっと詳しく知りたい方は本書を手にとっていただけると参考になると思います!
もくじ
エベン・ペーガン、どん底からの成功体験
まずはこの本の著者エベン・ペーガンとは一体何者なのでしょうか。こんな本を出すくらいの成功を収めてきた彼ですが、最初から順風満帆だったわけではないようです。
- 高校中退、カレッジも中退
- 不動産屋、ギターの講師、マーケティング・コンサルタントなど9年間あらゆる仕事に従事
- 気づいたときには31歳、無職、借金は300万円
- 恋愛に関する電子書籍をリリース
- 電子書籍がぽつぽつと売れ始める
- 1日約4万円(月収120万円)を稼げるようになり、仕事探しから解放
- セミナーの開催、セミナー音源の販売などビジネスを拡大
- 初年度は売上総額1,500万円を達成。2年目は5,000万円、3年目は1億5,000万円、4年目は5億円、5年目は12億円
- 世界一のコーチと呼ばれるアンソニー・ロビンズや、ヴァージン・グループの創業者、リチャード・ブランソンとも対談するようになる
特筆すべきスキルや経験もないまま31歳になったときに「このままではやばい」と思い直し、電子書籍を発売。それがきっかけでビジネスを拡大することができたんですね。
とは言え、私は手放しにこの本をオススメしているわけではありません。上記の売上総額を見ても「そんなにトントン拍子に行かないでしょ(金額を盛ってるんじゃないか)」って疑っちゃいますし、内容には古臭さを感じる部分もあります(例えがブリトニー・スピアーズだとか)。
それでも参考になる部分は多々あったので、「この部分は試しに取り入れる」「この部分は信じない」と割り切って読んでみると良いと思います。
オンラインビジネスのメリット
ではエベンさんは何故デジタル商品を勧めているのでしょうか。彼が販売した電子書籍のようなオンラインビジネスには、以下7つのメリットがあります。
①フレキシブル=自分の都合で働ける
②ローコスト=コストがかからないし、繰り返し商品を売れる
③拡張性=10倍の商品を売るために10倍働く必要がない
④移動が自由=どこでも仕事ができる
⑤収益性が高い=利益率が高く、在庫を抱える必要もない
⑥有意義=人助けになるので充実感を得られる
⑦副業やサイドビジネスとしてスタート可能=本業と組み合わせることも可能
これだけのメリットがあるんですね。私もブログをやっているので、これらのメリットは常に感じています。
先日屋久島に旅行に行ったんですが、その間もグーグルアドセンス(ブログに貼っている広告)だけでちょっとしたご飯を食べられるくらいの収益が発生していたので改めて「ブログってすごい!」と思いました。その旅行も記事にできるので、人生におけるすべての経験が「投資」になって費用を回収できるというわけですね。ほかの収入源もきちんと確保できれば、ブログはやりたいことをやるための心強いバックアップになりえます。
スポンサーリンク
お金を稼ぐことそのものを目標にするのではなく、やりたいことをやるために必要なお金をできるだけ楽しく稼ぎたいですよね。
どんな分野を狙うべきか?
メリットは分かりましたが、「デジタル商品」と一口に言ってもその分野は多岐にわたりますよね。どんなカテゴリーの商品をつくればいいのでしょうか。
エベンさんによれば、現在売られているデジタル商品の大半は3つのカテゴリーに属しているそうです。それが「健康・フィットネス」「人間関係・交際」「お金・ビジネス」。
【健康・フィットネス】
・自然な減量
・筋肉増量
・脂肪減少
・ウェルネス(健康増進)
・ストレス
・負担の少ない運動
・オーガニック食品
【人間関係・交際】
・デート
・結婚
・離婚
・教育
・交際
・性生活
・子育て
【お金・ビジネス】
・不動産
・投資
・起業
・外国為替
・借金
・マーケティング
将来にわたり末永く好調で、しかも数億円規模で商品やサービスが売れていくという分野で、「三大メガ・ニッチ」と呼ばれています(本書では「ニッチ」=「ニーズ」として使用)。健康や恋愛など人間のコンプレックスや欲求を解消する商品、サービスはブログのアフィリエイトでも定番の分野ですね。
商品を売るときに頭を悩ませるのは「値段をいくらにするか」です。ついつい「少しでも儲けたい」と思ってしまうのが人間の性だと思いますが、いきなりよく分からない商品を高値で売りつけてもむしろ信用を失うだけですよね。
そこで大事なのが「もっとも価値あるアイデアを無料で提供する」こと。
自分の持つ最高のアイデアをレポートやビデオ・オーディオ教材にしてオンラインで無料で提供する。そこで「この人の情報には価値がある!」と顧客からの信頼を得て、ほかのビジネスに繋げるということですね。
どうやって得意を見つけるか?
そうは言っても、「人様に教えられることなんて何もない!」という人がほとんどではないでしょうか。
本書ではそんな人でも得意なことを見つけられるコツが紹介されています。
【得意なことを絞込み、アイデアを見つけるためのコツ】
・得意なことであまりに自然におこなっているため報酬がもらえるなんて考えもしなかったこと
・得意なことをどうやって学んだか?失敗を重ねて成功に至るまで、支えてくれた信念は何か?
・あなたの体験で「そうだったのか!」と叫びたくなるような発見の瞬間
ブログをやっていて実感するのは、今の時代、みんなが抱える何らかの悩みの解決方法はオンラインに求められているということ。そして求める情報は、意外と見つからないこともあるということ。
何かの問題で自分が悩んでいる場合、同じような悩みを抱えている人がいるかもしれません。逆に自分が克服したことでいまだに悩んでいる人もいるかもしれません。
そんな人たちに向けて救いの種となるのが、「得意なことであまりに自然におこなっていること」「失敗から成功に至った方法」「『そうだったのか!』と叫びたくなるような発見」だということですね。
売るのは「自分」ではなく「解決策」
この本でもっとも参考になったのは、「自分」や「自分の知識」を売ろうとするのはだめ、ということ。
私は「自分の名前で働く」という目標を持っているので、「自分」をどんどん出していきたいと思っていました。でもお客さんが買いたいのは「自らの問題に対する解決策=結果」なんですよね。
だから、最初にその人の悩みを解決できる方法を提示してあげる→「この人は私の悩みを解決してくれる人だ!」と思ってもらう→結果的に「自分」への信頼が増す、という順序にする必要があるってことですね。
では、どうすれば、顧客の悩みを知ることができるのでしょうか。
お客さんの真のニーズを見つけるには、直接質問することが必要です。
「何にもっとも大きな恐怖やフラストレーションを感じますか?」
「あなたが夢に描いているシナリオや結果はどのようなものですか?」
これらの質問をすることで、「顧客を突き動かしているものは何か?」「顧客が欲しいものは何か?」を理解することができるとエベンさんは語っています。
どうやって商品の価値を伝えるか?
自分の「得意」を見つけ、顧客の「ニーズ」を掘り起こすことができたら、それらをかけ合わせて商品をつくることができます。
商品ができたら、その価値をお客さんに理解してもらわないといけません。そこで便利なのが、商品(サービス)の価値を「お金」「時間」「労力」に置き換えること。
たとえば、私がこの本を買わなければエベンさんと同じくこれからの9年間を売れないフリーランスとして過ごす羽目になっていたかもしれません(まだその可能性を免れたわけではないですが)。
本を読むことの意義は、たったの数百~数千円払って読書に数時間費やすだけで、著者が心血を注いで理解してきた問題解決のエッセンスを学ぶことができることですよね。こんなに効率の良い投資は他にありません。
あなたの商品は、どれだけ顧客のお金と時間と労力を節約することができますか?
まとめ
これまでの内容をまとめます。
・三大メガ・ニッチ(健康・フィットネス、人間関係・交際、お金・ビジネス)を狙う
・得意なことを自身の経験から見つける
・解決策を売る。ニーズは質問から知る
・商品価値を伝えるには、どれだけのお金・時間・労力を節約できるかを提示する
この記事で紹介した内容は本書のほんの一部で、ほかにも「コミュニケーション向上のための原則」や「アイデアを100ページの本にするエクササイズ」「コンバージョンを促す7つのステップ」などを知ることができます。
懸念点としては、注文の際にメールアドレスを登録しなければいけないこと。この本は「ダイレクト出版」というそれこそオンライン専門で書籍を販売している出版社で、登録するとおすすめ書籍などのメールが届くようになります。人によっては煩わしく感じると思いますが、興味がなかったら無視したり解除したりすればいいだけなのでご安心を。
最後に本書の目次を紹介しておきます。
- 私の人生を変えたできごと
- 31歳、無職、借金300万円から人生を逆転させたストーリー
- デジタル商品とは何か?
- 情報トレンドと偉大なチャンス
- デジタル商品がもたらす巨大な利益
- 売れるビッグアイデアの見つけ方
- 失敗しらずのニッチ市場を特定する
- 顧客を理解しヒットの準備を整える
- 最短でデジタル商品を作る方法
- アイデアを際立つコンセプトに変える
- 価値あるコンテンツへと発展させる
- 勝手に売れるデジタル商品を完成させる
- 爆発的に売るマーケティング技術
- 買われるマーケティングの仕組み
- パワフルなコミュニケーション手法
- あなたの商品を世の中に送り出す
- 商品の販売を成功させる究極の秘訣
- 最強のツール「Eメール」の活用
さあ、自分にも何かオリジナルの商品がつくれないか考えるぞー。
3年後の私
【追記:2021/03/31】
「自分にも何かオリジナルの商品がつくれないか考えるぞー」と書いて3年。
私がどうなったかというと……オリジナルの商品を売って、自分なりの仕事をつくることができています!!すごい!えらい!
2016年〜2018年にアフリカのルワンダで青年海外協力隊としてボランティアをして、その後にこの本を読んで記事を書き、2018年9月にルワンダに戻って起業しました。ボランティア経験を活かして、現地の歴史や社会問題を学べるスタディツアーを中心とした事業をつくったんです。
想像以上に上手くいっていたツアーですが、2020年3月にコロナがやってきて出来なくなってしまいました。このままでは売上ゼロになってしまう。。そこでキーワードになったのが「オンライン」でした。これまでオフラインでおこなっていたスタディツアーを、オンラインに置き換えたんです。もちろん現地の風景を直接味わうことはできませんが、ZOOMを使ってリアルタイムで街の様子を伝えたり、セミナー形式でルワンダの貧困問題や歴史を解説したり。
この商品の価値はまさに、本書でも書かれていた「お金・時間・労力」を節約できるという枠組みで説明できます。日本とルワンダを行き来する飛行機代が10万円前後浮き、片道24時間かかっていた時間はゼロになり、さらに自分でルワンダ情報を調べるという労力も省くことができるんです。
フレキシブル、ローコスト、拡張性というデジタル商品のメリットも感じています。もちろんすべての影響をこの本から受けているわけではありませんが、これらの情報を知っていたからこそいまのビジネスモデルをつくることができたのかもしれません。この記事を読んでいる方でアフリカに興味がある人は少ないと思いますが、もしすこしでも気になると思っていただけたらぜひ私の会社サイト「アフリカノオト」をのぞいてみてください。
アフリカノオト〜ルワンダを舞台にスタディツアーやオンラインイベントを開催〜
あなたの挑戦を応援しています。本の購入は下記リンクから。
『あなたの知識・経験・情熱をデジタル商品にしてオンラインで売り出す方法』(エベン・ペーガン)
スポンサーリンク