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アフリカ・ルワンダで青年海外協力隊やってます、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。
今回は手作りフライドポテトの販売に初挑戦!
この村は決して所得が高くはないので売れるかどうか心配だったんですが、あっという間に売り切れてしまいました。
その様子を動画にまとめてます。経緯や今後については文章にしてあるので、お時間のある方はご覧ください。
もくじ
動画『農村でフライドポテトを売ってみた』
動画の長さ:3分18秒
動画解説
これまでの流れ
まず、このフライドポテトを売るまでの経緯。ざっくりこんな感じです。
- 独立する前に「稼ぐ力」を身につけたい(ブログなどはマネタイズできそうなので、オフラインがメインのビジネスで)
- でも協力隊は利益を得てはいけない
- ルワンダ人の仲間を見つけて、その人をサポートする形でやればいいのでは?
- でもその仲間がいない!
- まずは自分が売ってれば、勝手に仕事がほしい人が集まって来るのでは?
- はじめは自分ひとりで売ってみよう!(ひとりのときは利益を寄付。仲間ができたらその人にあげる)
- 商品は自分が好きでニーズがありそうなフィッシュ&チップスにしよう!
- フィッシュ&チップスはいろいろ面倒くさい…
- このままじゃスタートする前に飽きて止めちゃいそう!
- とりあえずフライドポテトだけでもいいから売ってみよう!
という流れです。詳しくはこちら↓
フィッシュ&チップスを試行錯誤してつくっているときに、気分転換にティラピア(白身魚)をフライではなくムニエル風にして焼いてみました。
そしたら気づいてしまったんです。
焼いた方が美味いと。
しかしTwitterでその状況をつぶやくと、想像以上にたくさんの方がこの「フィッシュアンドチップス屋さんになりたい」プロジェクトを気にかけてくれていることがわかりました。
https://twitter.com/miya_si2/status/896817066329595904
ワロタw いいっすね!!
— CJ社長@不動産で人生逆転 (@CaptainJacksan) August 13, 2017
https://twitter.com/7irobi/status/897038203210711040
maiさんなんてハッシュタグまで笑
こんなに見てくれてる人がいるなら止めるわけにはいかないなと思い、ひとまずフライドポテトだけでもやってみようと決意しました。
みなさんのおかげで飽きずに続けられてます。いつも感謝です。魚の使い方ももうちょっと研究します。
ルワンダ人の収入向上
動画でもご覧いただいた通り、幸先よくフライドポテトを売り切ることができました。
しかも「この店で売ったら?」という提案までしてもらったので、まず明日そのお店に納品してきます。
「稼ぐ力を身につけること」がいちばんの目標ですが、協力隊として活動している以上、そしてルワンダでビジネスをする以上、現地の方々にもメリットがある形で進めなければダメだと思ってます。
なので、もしお店に納品できて、そのお店の売上が上がれば、「ルワンダ人の収入向上を助ける」という目標もクリアできます。
ルワンダ人の雇用創出
あとは「雇用創出」。この村には仕事がない人がたくさんいます。そんな人たちに「フライドポテトをつくる」工程を任せられたらと思ってます。
そうなるとつぎの課題は、「熱心に取り組んでくれる、現在無職の人を見つける」こと。お店に張り紙をしたり、知り合いのツテを頼ったりして探すつもりです(うちの警備員曰く「いっぱいいる」とのことなので、探すのはそんなに難しくなさそう)。
やってくれる人が見つからないとぼくが毎日フライドポテトを揚げ続けることになるので、がんばって探します。そんなことするためにルワンダに来たんじゃない笑
なぜいままでフライドポテトがなかったのか?
新しいビジネスを立ち上げるときに大事なのは「なぜいままでそのビジネスがなかったのか(ほかにやる人がいなかったのか)?」ということ。
フィッシュ&チップスがない理由はまだ分かります。そもそもメニューとしてルワンダでは定着していないし、魚の処理も面倒だから。
でも、フライドポテトは?
メニューとしてはルワンダ料理の定番で、ビュッフェにはほぼ確実に並んでいます。
テイクアウトができる軽食としては、アマンダ―ジ(揚げドーナツ)やサモサ、チャパティ(ナンみたいなやつ)などがあります。
このラインナップならフライドポテトがあってもおかしくないですよね?
でも、こういう形でフライドポテトを売っているのは見たことがありません。
ということは、なにか売らない理由があるはず。だから、今回は「フライドポテト売れないかもしれないな…」と思ってたんですが、見事に完売できました。
お店の人に「なんでフライドポテトは売ってないの?」と聞くと、「ほかの商品は業者から仕入れてるんだけど、フライドポテトはないんだよ」と。
こんなにルワンダ人に人気なのに、なんでその業者はフライドポテトをつくらないのか。
- つくるのが大変→サモサのほうがよっぽど大変
- 冷めたらおいしくない→サモサも温かいほうがおいしいけど売ってる
- 採算が採れない→100RWFで売れるならサモサより利益率は高い(はず)
それっぽい理由は全部クリアできちゃいます。
最初に買ってくれたおじさんは「ナイロビ(ケニア)でもこうやって売ってたよ」と言っていました。ならルワンダでもできるはず。
ってことは、ただ単に売られてなかっただけ?
ならいいんですが…。衛生管理もほかの商品と変わりないよね?肉も魚も入ってないし。
いままで売られていなかったことが気にかかりますが、とりあえず売りながら考えていきます。
売るよろこび
それにしても、自分でつくった商品が売れたよろこびは格別でした。
「モノを売る」という行為自体は、前職の菓子メーカー営業で経験済み。一回の商談で決まる金額は数万~数百万円と、今日売れたフライドポテトとは比べ物になりません。
でも、その金額はただの「数字」でしかありませんでした。見積書に打ち込んだ数字を相手に提示して、「買う」ということばをもらって、商品が届けばパソコンのスクリーンにその分だけ数字が増えていく――
上司から「昔は集金も営業の仕事だったんだ。いまではシステム化されて便利になったけど、その分『モノを売る』っていう感覚は薄れちゃったんだよな」と聞いて、「商売」に手触り感のあったその時代がすこしうらやましくも思いました。
今回、自分で何をつくるか考えて、材料を仕入れて、つくって、売って、お金を頂いたことで、ようやく実感できた「売るよろこび」。
これからカタチあるものもないものも、たくさんの「なにか」を売ってお金を稼いでいくつもりですが、きょうのこの感覚だけはいつまでも覚えておきたいなと、そう思います。
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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