学生時代の夢を思い出した話~デザインの勉強はじめます~

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アフリカ・ルワンダで青年海外協力隊やってます、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。

ふと思い出した学生時代の夢の話と、これからやっていきたいことについて。

そう言えば「デザイン」好きだった

ここ最近ブログで「デザイン」を褒められることが何度かありました。図が分かりやすいとか、ブログの構成がいいとか。

ふだん「デザイン」なんてことば使わないのですっかり忘れてたんですが、思い出しました。そういえば好きだったなデザイン、と。

「デザイン」にはふたつの意味があるそうです。

デザインの2つの意味 出典:【やっぱりよくわからない】デザイン思考ってなに?よりタケダ作成

設計したり、色を塗ったりというクリエイティブな行為――かっこいい日本語で言うと「意匠」と、「新しい機会を見つける為の問題解決プロセス」という意味。

ぼくが「デザイン」に惹かれていたのは、一般的にイメージしがちな前者の意味だけでなく、後者の意味を知っていたからでした。

それを教えてくれたのがこの本、『ソーシャルデザイン』(2012年)。

ソーシャルデザイン ideaink 〈アイデアインク〉

社会的な課題をデザインやアイデアの力で解決するという事例を集めた本です。まちのお母さんがシェフになって地域を温かくする「タウンキッチン」とか、途上国の電力不足を解決する「自家発電型サッカーボール」とか。

大学4年のときにこれを読んで、ものすごくワクワクしました。「なんだこれ、めちゃくちゃかっこいいじゃん!」と。

ちょうどこの前年に東日本大震災が起こってソーシャルな活動に注目が集まっている時期でしたし、就活中だったので「社会に対して自分はなにができるんだろう」と生まれて初めてマジメに考えている時期でもありました。

それ以来「デザイン」と名のつく本をあれこれ読んだり、絵を描く練習をしてみたり、プログラミングを勉強してみたりしてみたんですが、「ソーシャルデザイン」というワードが流行のピークを過ぎて耳に入らなくなるとともに、自分の意識のなかでも薄れていきました。

ソーシャルデザインは生きていた

「ソーシャルデザイン」ということばを耳にする機会は減りましたが、その動き自体が失われたわけではありませんでした。

そして、そんなことばすら忘れていた自分が「これいいな」と思っていた取り組みは、やっぱり「ソーシャルデザイン」だったんです。

注文をまちがえる料理店

たとえば6月に話題となった「注文をまちがえる料理店」。

「注文をまちがえる料理店」一般にも! 間違えても笑顔絶えない空間 – withnews(ウィズニュース)

ホールスタッフ全員が認知症でしょっちゅう注文をまちがえる。それでもお客さんもスタッフもみんなが笑顔になれるという素敵なお店です。

発起人であるテレビ局ディレクター・小国士朗さんのことば。

社会課題は、社会受容の問題であることも多い。僕たちがほんのちょっと寛容であるだけで解決する問題もある

ふつうお店で注文をまちがえられたらイラッとしてしまいますよね。店員さんは怒られてしまうし、認知症などなんらかの事情がある方はそもそも雇ってもらえないかもしれません。

そこで「注文をまちがえる料理店」というコンセプトを掲げて、まちがっても「ま、いいか」と思える空間・空気感をつくりだしたのはまさに「デザイン」の力です。

soar(ソア)

それからいつも素敵だなと思って読んでいるのが『soar(ソア)』。「人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていくメディア」です。

soar(ソア)

軸になっているのはこんなビジョン。

世の中には様々な要因から、その可能性にふたをされてきた人たちがいます。

一方で、世の中にはこうしたふたを開けようと、 デザインやビジネス、アート、テクノロジーなど、様々な手法を用いて活動している人たちがいます。
ネガティブだったものをポジティブに転換し、 これまでとは異なった新しい関係性を構築しようとする動きが、 世界中の至るところで生まれているのです。

「soar」は、こうした事例をリサーチし、様々なかたちで発信していくことで、 
同じ願いを持つ人たちが集う場を生み出し、 誰もが自分の持つ可能性を活かして生きていける未来を創ります。

「可能性のふたを開ける」という表現がいいですよね。ここでもその手段となっているのは、 デザインやビジネス、アート、テクノロジーなど。

これも「ソーシャルデザイン」と言えますね。

自分に足りないもの

こういった取り組みを知って、「かっこいい!」という純粋な憧れとワクワク感を抱くとともに、嫉妬もおぼえました。「なぜ自分にはこれが出来ていないんだろう」と。

いま取り組んでいる青年海外協力隊としての活動で、地域を巻き込んで問題を解決するっていうソーシャルデザインに近いことはできていると思います。

でもここまで独自の世界観をつくって、人の心を動かすことはできません。

じゃあどうすればいいのかと考えて、デザインを本気で勉強してみることにしました。

ビジョンと能力とキャリア

先日ブログにもまとめた『アグリゲーター』という本に、「ビジョンと能力とキャリア」の関係性が書いてありました。

能力はビジョン達成のための手段であり、キャリアは能力を手に入れるための手段だと。そこで自分の「ビジョンと能力とキャリア」について考えてみました。

キャリアと能力とビジョン

これまでのキャリアは「営業」「コミュニティ開発」「ブロガー」。

最終的に「自分はこうありたい」というビジョンが、「デザインの力で社会の課題を解決する人(ソーシャルデザイナー)」。

そのビジョンを達成するための能力(創造力、デザイン思考力など)を「Web/グラフィックデザイナー」というキャリアで補えるんじゃないかと考えています。

(あとフィッシュアンドチップス屋さんで「稼ぐ力」も。)

ということで、Webデザインを体系的に学べるオンライン講座で勉強はじめました。

自分以外の何かに、なろうとしなくていい

ソーシャルデザインについて調べていて見つけたこんなことば。『スラムダンク』や『リアル』の作者で、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる井上雄彦さんのものです。

漫画家・井上雄彦さんのことば 出典:電通報 よりタケダ作成

これは努力して変わらなくてもいいということではありません。

無理に社会に良いことをしようとするのではなく、自分のやりたいことを突き詰めた上で、そこに社会と重なることが見いだせたなら、それに取り組んでいけばいい、というメッセージ

ぼくもデザインを学んだからと言って、すぐに立派なクリエイターになれるとは思っていません。

オンライン講座でデザインを学んだところで、できるのはせいぜいWebサイトを自力で立ち上げたり、ロゴやバナーをつくったりって程度だと思います。

でもいまものすごく「デザイン」をやりたい。

このブログもカスタマイズしようと思って諦めてる部分はいっぱいあるし、インフォグラフィック的なものもきちんとつくれるようになりたい。

なにより、自分の思いや考えをもっとダイレクトに人に伝えられるようになりたい

デザインを学ぶことでどれだけ自分が変われるかも分かりませんが、少なくとも想いを形にして、人の心を動かす能力は伸ばすことができるはず。

理想像

目標にできる人たちも見つかりました。

発信×デザインで地方の企業やイベントのPR/ブランディングなどをおこなっているさがやんさん。まさにソーシャルデザイン!

それからデザインは完全独学(!)にもかかわらず、タワーレコードやヴィレッジヴァンガードとコラボしたり、ドイツ在住の有名フリーランスwasabiさんのWebデザインを担当している新井リオさん

おふたりとも、相談に乗っていただきありがとうございました!(そしてつながりをつくってくれたTwitterにも感謝)

おふたりを見て、「デザインスキルがあればこんなはたらき方ができるのか!」とワクワクしています。

あと5ヶ月で協力隊も終わりとなり、「これからどうすればいいんだろう」と若干不安もあったんですが、「デザイン」ということばを思い出してやりたいこと・やるべきことが見えてきました。

憧れてた人たちに自分がなって、忘れてた夢かなえます!

タケダノリヒロ(@NoReHero)

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