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突拍子もないタイトルですが、結局言いたいのは「平和がいちばんだよね」というごくごく当たり前のことです。
夏休み子ども科学電話相談が面白い
夏休みなのでNHKのラジオ番組『夏休み子ども科学電話相談』を聞いてました。これすごく面白い。
子どもたちからの質問に、ものすごく賢いであろう先生方がものすごくやさしい声とやさしい言葉づかいで説明してあげるという、とってもほんわかする番組です。
質問は「パキケファロサウルスの仲間のホマロケファレの頭は平たくて、頭突きには向いていないと思います。あの頭は、どんなことに役に立ってるのですか?」(※1)みたいなマニアックなものから、「なんでお茶碗のご飯よりオニギリの方がおいしく感じるんですか?」(※2)というそれは人それぞれだろって質問までさまざま。
※1. 8月4日放送回, 2. 8月2日放送回
宇宙人はいるの?
その中で特に素敵だなと思ったのが、天文・宇宙の専門家である永田美絵先生の回答(音声はこちら)。
質問は「宇宙人がいそうな星は、みつかっているの?」。
これに対して、生命が住めそうな場所(ハビタブルゾーン)は見つかっているから、もしかしたら宇宙人(知的生命)はいるかもしれない。地球からは電波を送っているけど、39光年も離れてるからもし返事が来たとしてもすごく時間がかかるんだよ、という趣旨の回答をされてました。
グッと来たのはこの後の部分。
先生「宇宙人とコンタクト、宇宙人と会うためにすっごく必要なことがあるんですよ。それはなにかっていうと、(宇宙人から返事が)返ってきたときに地球にいる私たちが平和で暮らしていることなんです」
子ども「あー!」
先生「だってほら、大きな戦争とかあったらせっかく宇宙人から電波が戻ってきても、誰もそれをキャッチできないよね」
子ども「意味がない!」
先生「そう、そうだよね。だから宇宙人を探すっていうことは、同時に地球がこれからも平和で大きな戦いをしないでね、みんなが幸せに暮らせるような星にまず地球をするっていうこと、地球の環境を壊さないようにするっていうこと、そういうことがね、すっごく大切なんだって私は思うんですね」
ほんとその通りですよね。もし戦争してたら宇宙人に構ってる暇なんかありません。
ただ、「平和」というのはなにも「戦争がない」だけの状態ではありません。ぼくらの日常でも、家族とケンカしたり、同僚とぶつかったり、友達と言い争ったり、ちょっとした平和が崩れてしまうことは誰にだってあると思います。
そうなったら、いつもは美味しく感じているご飯も美味しくなくなるかもしれないし、毎週楽しみにしているバラエティ番組も笑えないかもしれません。まあ、さすがに宇宙人が来たら日常的ないざこざはどうでもよくなりそうですけど笑
アフリカのルワンダにて
ぼくはいまアフリカのルワンダに住んでいます。
昨日は大統領選挙の投票日。治安が悪化する可能性があったため、所属しているJICAの通達により終日自宅待機となっていました(幸い大きな事件は起こりませんでした)。
現職のカガメ大統領は圧倒的な支持率を誇っているので、間違いなく再選するでしょう。
でも数年後彼が大統領を辞め、新たな人に代わるとき、ルワンダがいまと同じように平和であるかどうかは分かりません。
現大統領が圧倒的な力を持っているだけに、その交代時には大きな混乱が起きる可能性があります。
街では銃声や爆発音が鳴り響き、どこからか悲鳴や泣き声が聞こえてくるーー大統領選挙の空気感を肌で感じながら、いつかここにも来るかもしれないそんな光景を思い浮かべてしまいました。
ルワンダはいま急成長を遂げていて「アフリカの奇跡」だなんて言われたりもしますが、まわりにはそうではない国もたくさんあります。
なにが違うのかというと、やはり「平和であること」ではないでしょうか。
ひと昔前に大虐殺の起こる原因となった民族対立も薄れ、政治的な混乱もなく、汚職や腐敗も少ない状態です。でも、紛争が起こったり、権力者がその力を悪用したりすれば、どれだけテクノロジーが進歩しても、何の意味もありません。
だから「平和な世の中を未来の子どもたちのために残そう」なんて大それたことは言えませんが、少なくともいまのこの平和な世界の有り難さだけは噛みしめていかなきゃなと思いました。
突然宇宙人が訪ねて来てもお茶ぐらいは出せるように、身のまわりの世界くらいは平和に保てるように、心に余裕を持っておきたいものです。
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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