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【2017/04/16 更新】
星野源の初主演映画『箱入り息子の恋』。
年齢=恋人いない歴だけど、心やさしい青年の不器用な恋愛模様にあったかくなれるラブコメ映画――
と思いきや、終盤はまさかの展開でした。
※この記事は、後半がネタバレになってます。
あらすじ
自宅と職場の市役所をただ行き来する日々を送っている天雫健太郎は、内気で愛想がなく、唯一の趣味はペットのカエルだけ。見かねた両親は親同士が婚活する“代理見合い”に参加し、今井家の美しい一人娘・奈穂子とお見合いするチャンスを掴んでくる。実は彼女の目が全く見えないとは知らずに・・。それでも奈穂子と初めての恋に落ちた健太郎。「好き」という感情を一気に爆発させる彼だったが、思わぬ障害が待ち構えていた―。
引用元:Amazon
キャスト
この映画はキャスティングがすばらしい。
まず、いまや童貞役をやらせたら右に出るものはいないと思われる主演・星野源。彼のすこし屈折した暗さ・儚さ・やわらさがぴったりはまってます
そして相手役の夏帆がかわいい。まあかわいい。天使。しかも目が見えないという難しい設定ですが、素人目にはまったく違和感がありません。天使。
星野源をなんとかして結婚させようと苦心する両親には、平泉成と森山良子。このふたりのやりとりがほほえましい。
それから星野源との交際に大反対する夏帆の父親が大杉漣、ふたりの恋愛を応援する母親に黒木瞳。
黒木瞳ってこんなに綺麗だったっけと思うぐらい綺麗でした。すごい。そして大杉漣の過保護っぷりも見事。
見どころ
この映画の見どころは、なんといっても星野源からにじみ出る不器用なやさしさです
夏帆と手をつないでいいかどうか、いちいち母親の黒木瞳に確認したり――
盲目の夏帆の手を引いて公園を歩いていて、自分の目の前に岩が現れると、夏帆にはなにも言わずに乗り越えたり――
吉野家で夏帆が左利きなのに左手に座ってしまって食べにくいことに気づいて黙って右手に移動したり――
そんな恋愛に不慣れなふたりのようすがものすごくほほえましい。
星野源は自身のエッセイ『そして生活はつづく』のなかで、コンタクトに変えて視力の低さが改善されてしまうのが怖いと言い、その理由についてこう語っています。
それは、私自身が自分の屈折した部分に「食わせて」もらっているからだ。
今まで自分が受けてきた嫌なことや、ストレス、怒り、不満などによって私はいつしか屈折した考え方をするようになった。しかし、そこから生まれたアイディアを原動力にものを作ってお金を稼ぎ、ご飯を食べているという部分もあるにはある。
引用元:そして生活はつづく
エッセイ『そして生活はつづく』で分かる、あなたが星野源にハマる理由
『箱入り息子の恋』の演技でも、星野源のそんな屈折した人間性からにじみ出るやさしさや不器用さが遺憾なく発揮されていました。
夏帆の父親である大杉漣が、見合いの相手に紹介しようとする高収入・高学歴のエリート男とは真逆の主人公・健太郎。そんな彼の姿を通して、「いい男」とは何なのか考えさせられます。
監督は元お笑い芸人
この映画の裏話としておもしろいのは、監督の市井昌秀さん。
元お笑い芸人で、なんと髭男爵のメンバーだったそうです。トリオだったのね、ルネッサンス。
そしてその前は、笑い飯の哲夫さんとコンビを組んでたんだとか。
参考:Wikipedia
そのときの経験がこの映画でも生きてるんでしょうね。基本的にずっと笑ってられる映画でした。
まさかの展開(ネタバレ)
ほっこりあったかい映画だと思って安心して観てたら、後半で見事に裏切られました。ツッコミどころ満載w
以下、ネタバレ注意です。
流れを整理すると、
- 星野源と夏帆がいい感じになる
- 大杉漣にバレる
- 星野源、大杉漣にボコボコにされる
- 星野源、夏帆をかばって車に轢かれる(死んだかと思ったw)
- ふたりはいったん離れる
- 星野源、久しぶりに夏帆を見かけ、ストーキング(怪しすぎる)
- 夏帆、吉野家で牛丼食べながら号泣(ちょっと気持ち悪い)
- 星野源、それを反対側の席からこっそり見ながら号泣(だいぶ気持ち悪い)
- 星野源、夏帆への想いが募り、職場で絶叫(引くほど気持ち悪い)
- 星野源、「アーーー!!」と叫びながら夏帆の家まで全力疾走(もう、なにこれw真っ暗になるし、どんだけの距離走ってるんだよw)
- 星野源、夏帆の家に忍び込み柱をよじ登って二階の部屋に不法侵入(アカンやつwカエルの真似w)
- 夏帆が星野源を引き入れイチャイチャ(ああ、無事に結ばれてよかった)
- 大杉漣と黒木瞳がそれを目撃してしまう(いちばん観たくない展開・・・)
- 星野源、大杉漣にボコボコにされる(二度目)
- 星野源、ベランダから落下(また死んだかと思ったw)
- 星野源、ふたたび入院。しかし夏帆との関係は継続しているようで、点字の手紙を送るところで終了
個人的には前半のおだやかな感じが好きだったなー。
星野源が大杉漣にボコボコにされてから(一回目)、アクション映画を観てるようなハラハラ感に苛まれました。。バイオレンス系は好きじゃないから辛かった……。
まあこれはこれでよかった、かな?
星野源好きなら、ぜひ観てみてください。
タケダノリヒロ(@NoReHero)
アイキャッチ画像出典:Amazon
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