【要約】ちきりん『自分の時間を取り戻そう』を、の○太が読んだら

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ちきりんさんの新刊『自分の時間を取り戻そう』を読みました

get back your time

「今後の社会を生きていくために、そして人生を楽しむために、私たち全員が身につけるべき根幹の能力とはなになのか」というテーマを扱ったシリーズの3作目

すばらしかった!首がもげるほど頷きながら読みました

今回のテーマは「生産性

これからの社会を生き抜くためになぜ生産性が必要なのか、またそれを高めるにはどうすればいいのか、ということを死ぬほど分かりやすく解説してくれています

ここでは、その要点をまとめようと思ったんですが、普通にまとめても面白くないので、生産性が日本一低い男にたとえて説明します

そう、の◯太くんです

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ご挨拶

タケダ
こんにちは、の◯太くん!
のり太
こんにちは、でもぼくはの◯太じゃなくて、「のり太」だよ?
タケダ
あれ、どう見てもの◯太くんなんだけどな…
のり太
大人の事情ってやつさ!そんなことより、宿題が全然終わらないんだー。助けてのりえもん
タケダ
(…誰がのりえもんじゃ)しょうがないなー…てれててっててー\『自分の時間を取り戻そー』
のり太
タケダ
これを読めば、きみも宿題なんてぱぱっと終わらせられるデキる小学生になれるよ!
のり太
わー!そしたらしずちゃんもぼくにメロメロだね!むふふ。最近M1で負けて落ち込んでるから慰めてあげなきゃ
タケダ
そっちのしずちゃんかい

デキる人と残念な人の違い

タケダ
じゃあ早速だけど、「デキる人」と「残念な人」の違いってなんだと思う?
のり太
んー、……血筋
タケダ
ごめんな、のり太くん…出◯杉家が羨ましいよね。でもそうじゃないんだ。この本を書いたちきりんさんはこう言っているよ

私はこれまでたくさんの「デキる人」と「残念な人」を見てきました。その違いは専門性の有無でも、稼いでいる額の差でも、成し遂げたことの大きさの差でもありません。それはまさに生産性の差なんです。 言い換えれば、デキル人とは圧倒的に生産性の高い人であり、残念な人とは自分と周囲の人の時間を平気で無駄にする、生産性の低い人のことなのです。

のり太
「生産性」ってそんなに大事なんだね!生産性が高いとどんな良いことがあるの?
タケダ
生産性が高いと、時間やお金など人生で大切なものを有効に使って、自分が欲しいモノを手に入れる生活が送れるようになるんだよ!

生産性が高い生活とは、「時間やお金など人生の希少資源を最大限有効に活用し、自分が欲しいモノを手に入れる生活」です。

のり太
そっか!宿題が早く終わればあやとりもできるし、昼寝もできるし、しずちゃん家にも遊びに行けるもんね!ぼくも生産性高いマンになりたい!
タケダ
じゃあ、その具体的な方法を教えよう!

生産性とは

のり太
そもそも「生産性」って何?
タケダ
ちきりんさんは「生産性」を「得られた成果/投入した希少資源」、言い換えると「アウトプット/インプット」だとしているよ
のり太
じゃあぼくの場合、同じ0点を取るんなら、1時間勉強したときよりまったく勉強しない方が生産性が高いってことだよね!
タケダ
…まあその方向性は正しいんだけど、アウトプット0なら生産性は皆無だね…生産性が上下するのには5つのパターンがあるんだ

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タケダ
いちばんシンプルなのが、インプットを変えずにアウトプットを上げるパターンAだね
のり太
パターンBも良さそうだけど
タケダ
パターンBは、より少ないインプットで今と同じ成果を出して生産性を高める方法だね。いわゆる「コスト削減」ってやつ
のり太
この前はママに叱られて、嫌々ながら3時間も勉強したんだけど、結局5点しか取れなかったんだ
タケダ
それはパターンDだねー。点数が伸びたのは良いことだけど、インプットの量にアウトプットが見合ってない状態だ
のり太
点数だけじゃなくて、生産性も考えなきゃダメなんだね
タケダ
うん、じゃあ生産性を上げる具体的な方法を見ていこう

インプット(投入時間)を制限する具体的な方法

のり太
さっき見たパターンAだと、勉強時間はそのままで点数だけ上げるってことでしょ?そんなの無理だよ!
タケダ
そうだね。それは難しい。だから生産性を上げるいちばん手っ取り早い方法は、パターンBのように「インプットを減らすこと」なんだ
のり太
えっ!?勉強時間を減らすってこと?ただでさえ宿題が終わらないのに大丈夫…??
タケダ
大丈夫!生産性を上げるコツは「投入する時間を制限する」ことなんだ!生産性が上がってくれば、少ない時間でも宿題を終わらせられるようになるよ!
のり太
その方法教えて!

その1 1日の総労働時間を制限する

タケダ
まずは1日に勉強する時間を決めよう。ママに「宿題しなさい!」って言われた時は何時間かかってる?
のり太
いつも途中でマンガ読んだりボーっとしたりしちゃうから6時間くらいかかってるかも
タケダ
じゃあ「今日は3時間で終わらせる!」とか全部の勉強時間を決めちゃおう
のり太
3時間じゃ終わらないよー
タケダ
終わるように工夫するんだよ!終わらせるにはどうすればいいか、どんなスキルを身につけなければいけないか、そうやって考えて試していくことで成長していくんだよ

その2 業務ごとの投入時間を決める

タケダ
いままで宿題に6時間かけてたときは、それぞれ何を何時間やってたの?
のり太
作文に3時間、算数に3時間かなー
タケダ
じゃあ作文を1時間、算数を1時間で終わらせよう
のり太
えー!そんなの無理だよ!
タケダ
ありえないと思えるくらい時間の足りない予定表を作ることが大事なんだ。そうしないと生産性は上がらないよ

ただし、スケジュールをめいっぱい使って予定を立てちゃうと必ず失敗するから、予備の時間を確保しておくんだ

のり太
じゃあ、作文1時間、算数1時間と予備の1時間、全部で3時間にしてみる!

その3 忙しくなる前に休暇の予定をたてる

タケダ
宿題でいっぱいいっぱいになる前に遊びの予定を入れちゃうのもおすすめだよ
のり太
でも、日曜日にしずちゃんと遊ぼうって約束しても、金曜日に宿題がどっさり出ちゃうかも…
タケダ
そしたら「どうすればこの短い時間で宿題を終わらせられるか」って考えなきゃいけなくなるだろ?

「インプットが増やせないから生産性を上げるしかない!」って追い込まれて初めて、真剣に「生産性を高めなきゃ!」って思えるんだ

のり太
確かにしずちゃんとの約束は守りたいからがんばれる気がする!

その4 余裕時間をたくさん確保しておく

タケダ
さっきも言ったけど、スケジュールには「余裕時間」を残しておくことが大事だよ
のり太
どうして?
タケダ
理由はふたつあって、ひとつは、いきなり何かが起こっても対処できるようにするためだよ。ママのおつかいとかしずちゃんからのお誘いは断れないだろ?
のり太
…うん
タケダ
もうひとつは、直前に飛び込んでくるおもしろいイベントにも参加できるようにするため。時間に余裕があればス◯夫に突然「別荘行こうぜ」って誘われてもいけるでしょ?
のり太
もしスケジュールに余裕がなかったら、「寝る時間を削ってでも宿題やんなきゃ!」って新たにインプットを増やさなきゃいけないもんね…

その5 仕事以外のこともスケジュール表に書き込む

タケダ
のり太くんはスケジュール表使ってる?
のり太
うん、忘れちゃうから宿題の提出日はちゃんと書いてるよ!
タケダ
えらいね!でもそういう「やらなければならないこと」だけじゃなくて「やりたいこと」も書くともっと良いよ!
むしろ、「やりたいこと」の予定を先にカレンダーに入れて、その後で「やらなければならないこと」に割り当てる時間を決めるんだ
のり太
そうすれば「やりたいこと」をやるために、「やらなければならないこと」を終わらせる方法を一生懸命考えるようになるもんね!

無駄な時間を減らすための具体的な方法

タケダ
次は無駄な時間を減らすための具体的な方法について見ていこう

その1 「すべてをやる必要はない!」と自分に断言する

タケダ
まずは「なにもかもカンペキにする必要はない!」と思うこと
のり太
えーどういうこと?
タケダ
たとえば、夏休みの宿題で絵日記があっただろ?
のり太
うん。絵を描くのは簡単だし好きだから、ついついめんどくさい算数の宿題が後回しになっちゃったんだよねー…
タケダ
それだよ!確かに絵をしっかり描くのも大事なことだけど、細かい色まできっちり塗って、その代わりに算数の宿題が終わらなかったら本末転倒でしょ?
「どうしてもやらないといけないこと以外はやらない」と決めることで、優先順位をつけるんだ

「すべての仕事をやる必要はない」「どうしてもやらないといけないこと以外はやらない」と決めることで、「それはどれか?」という優先順位を考える発想が強制的に生み出せ、かつ、「最初に、もっとも重要な仕事に時間を使う」という生産性の高い時間の使い方が実現します。

その2 まず「やめる」

タケダ
無駄なことをやめるのもひとつの方法だね。大人なら絶対に使わない名刺を綺麗に整理するとか、掃除はルンバに任せるとか、気乗りしない人付き合いを止めるとか

「みんながやっていることは自分も全部やる、たとえ効率が悪くても全部自分でやる」と考えていては、貴重な時間が生産性の低い仕事に奪われてしまいます。その結果、外注サービスを利用するための経済的な余裕が得られなくなってしまうのです。

のり太
◯ャイアンのリサイタルに行かなくてもすむ方法があるなら、やめたいなあ
タケダ
それじゃいい方法はなかなか見つからないよ。まず「やらないと決めてから、やらなくてすむ方法を考える」んだ
のり太
でもみんな行ってるし…
タケダ
「みんなと一緒」である必要なんてないんだよ。それに人付き合いをすべて止めろって言ってるわけじゃないんだ
「リサイタルには行けないけど、こんど店番を手伝ってあげるよ」とかそういう工夫をしないと、「忙しくなるか、嫌われるか」っていう究極の選択になって、結局忙しさをとるしかなくなっちゃうからね

常に「相手から言われたことを受け入れるか、受け入れないか」というふたつの選択肢しかないと思い込んでしまうと、「多忙さを受け入れるか、それとも嫌われるか」という究極の選択になってしまい、結果として多忙さを受け入れるしかなくなってしまいます。

その3 「最後まで頑張る場所」は厳選する

タケダ
「がんばれば結果は良くなる」って言うだろ?
のり太
うん
タケダ
あれは嘘だよ
のり太
えっ!?
タケダ
君のパパはゴルフを熱心に練習してるね
のり太
うん、でも「最初は楽勝だと思ったのに、最近上達しないんだよなー」ってぼやいてるよ
タケダ
そう、誰でも新しいことを始めてすぐの頑張りは大きな成果につながるけど、一定のレベルになると簡単には上達しなくなるんだ。これは「学習曲線」って言われてるよ

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タケダ
だから合理的に考えれば、自分にとって大して重要じゃない分野なら、☆レベルに達したところで止めるのがいいかもね
のり太
そこから先は生産性が低いってことだもんね
タケダ
でも、逆にはじめはちょっとやればすぐ上達するから、興味のあることにはどんどん手を出せばいいんだよ
のり太
なんでも最初のうちは学びの生産性が高いんだね!

その4 時間の家計簿をつける

タケダ
のり太くんはお小遣い帳ってつけてる?
のり太
うん、ママに言われてつけてるよー
タケダ
それと同じで、「時間」の家計簿をつけるのも生産性アップにつながるよ!
1日のうちに何に何時間使ってるのかを「見える化」すると、無駄な時間も分かりやすいよね

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のり太
…ぼくは昼寝の時間が多すぎるかも
タケダ
…もうすこし起きてようか…

生産性向上の過程で得られるご褒美

タケダ
生産性が上がると、こんなご褒美があるよ!

●いつのまにか成長できていること

●やりたいこととそうでもないことが、明確に区別できるようになること

●自分の人生の希少資源の使い途に関して、他人の目が気にならなくなること

のり太
よーし、ぼくも生産性アップを目指してがんばるぞ!

生産性の重要性

まとめ

「生産性」=「得られた成果(アウトプット)/投入した希少資源(インプット)」

生産性が高い生活とは、「時間やお金など人生の希少資源を最大限有効に活用し、自分が欲しいモノを手に入れる生活」

インプットを制限する具体的な方法

その1 1日の総労働時間を制限する

その2 業務ごとの投入時間を決める

その3 忙しくなる前に休暇の予定をたてる

その4 余裕時間をたくさん確保しておく

その5 仕事以外のこともスケジュール表に書き込む

無駄な時間を減らす具体的な方法

その1 「すべてをやる必要はない!」と自分に断言する

その2 まず「やめる」

その3 「最後まで頑張る場所」は厳選する

その4 時間の家計簿をつける

生産性が人と国を成長させる

のり太、デキる男になってほしいですね

さて、途上国ルワンダで働いているぼくにとって、ちきりんさんのこの文章がとても印象的でした

毎日2キロ離れた井戸まで水を汲みに行く途上国の子供たちを見たとき、「一生懸命働いていてエライ!」と褒めるより、「蛇口をひねればすぐに水が出る環境を整えるべき」と考えるほうが、よほどまともなのです。

まさにルワンダの水問題に関わっている自分にとって、このたとえはものすごく共感できました

うちのご近所さんで、家に水道がない人は近くの公共水栓で水汲みをしますが、混んでる時は3時間並ぶこともあります

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水汲みに並ぶ人たち 2016年7月・ルワンダ

その公共水栓のお金を払えない人は、無料の湧き水を汲みに行きますが、午前中いっぱいかけて歩く人もいます

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水を抱えて急斜面を登る子どもたち 2016年9月・ルワンダ

もしその時間が削減できれば、勉強もできるし、畑も耕せるし、新しいビジネスに取り組むこともできるかもしれない

人の成長なくして、国の発展はありえません

人や国の成長を妨げている最大の要因は「生産性の低さ」だと実感する毎日です

『自分の時間を取り戻そう』はその大切さを改めて教えてくれる本でした

この記事では、生産性アップの具体的な方法を中心にまとめましたが、本書には「なぜ生産性を上げる必要があるのか」について社会情勢を交えてもっと詳しく書いてあります

これを読めば、来る将来に向けて生産性を上げなきゃ!とワクワクすること間違いなしです

Amazon.co.jp: 自分の時間を取り戻そう eBook: ちきりん: Kindleストア

タケダノリヒロ(@NoReHero

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