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LINEでメッセージをひらくと出る「既読」の文字。これを付けておいて返信をしない「既読無視(既読スルー)」は世間的には悪とされますよね。
グーグルで「既読無視」と検索してみました。やはり「既読無視は犯罪だ」「返信しろ」という趣旨のメッセージが並んでますが、ひとつだけ違うメッセージを伝えている画像があるんです。分かりますか?
既読は震災から生まれた
正解はこちら。
「既読が付くだけ ありがたいと思え」
この画像の作成者がどのような意図で作ったのかは分かりませんが、「読んでやってるんだから感謝しろよ」という意味でぼくが引き合いに出しているわけではありません。ぼくはそんなオラオラな男じゃないですよ。むしろ尻に敷かれるタイプです。
LINE社があえて既読機能を実装した背景にあるのが、東日本大震災です。電話が繋がらない状況でも連絡を取り合えるサービスが必要だとして、3ヶ月後にサービスを開始しました。
相手に返信する余裕がなくても、既読と分かれば安心する。そんな思いを込めた。
既読の文字は本来「よかった。見てくれてる」と安心するためにあるものなんです。
ぼくらはいま、青年海外協力隊として途上国で活動しています。危険に遭遇する確率は、確実に日本よりも高いです。大切な人とやりとりをしていてなかなか既読がつかないと「何かあったのかな」と心配になることもあります。でも、少なくとも「既読」さえ付けば「ああ、とりあえず無事なんだな」と安心することが出来ます。
既読無視も許されないような関係なんてやめちまえ
世の中には「既読をつけない方法」が存在することも、その情報を多くの人が求めていることもグーグル先生は教えてくれます。
そんな関係やめちまえ、と思います。ほんの数時間の既読無視も許してもらえないような関係なんてマイナスでしかない。それに対してわざわざ既読を付けないように細工するのもエネルギーの無駄です。
既読スルーだってコミュニケーション方法のひとつ。それで相手が少なくとも画面を開いてくれてるのが分かれば、それでいいじゃん。
どんなものごとにも、必ず表と裏があります。角度を変えれば、このLINE既読の例のように一見悪に見えるものも違って見えてくるんです。
どんなものごとにも、表と裏がある。
ボランティアだって100%正しいなんてことは絶対あり得ません。元青年海外協力隊の宮崎大輔さんは、「ぼくのお父さんは、ボランティアというやつに殺されました」というお話を書いています。
物質的な豊かさが必ずしもすべての人を幸せにするわけではない、というボランティアの葛藤を非常によく表していて、ネット上で大きな話題になったお話です。自分の正義が万人の正義であるとは限らないということは、忘れないようにしないといけませんね。
総ては捕らえ方次第だ
青年海外協力隊のボランティアが住む地域は、大抵外国人がほとんどいないため歩いているだけで珍しがられます。ぼくもしょっちゅう「ムズング(外国人)!」「ニーハオ!」と声をかけられます。
決して気持ちのいいものではなく、当初はイラッとしてしまうこともありました。でも落ち着いて相手の表情を見ると、嘲笑ではなく満面の笑みで言っている人もいるんです。
「からかってるんじゃなくて、ただ単に挨拶してるだけなんじゃないか?」「『ニーハオ』も、こっち側の言葉を使って少しでも近づこうとしてくれてるんじゃないか?」と思うようになってからは、(たまにしか)イライラしなくなりました。
表面的にはマイナスにしか見えないことでも、裏を返せば良い部分が見つかることもあるものです。結局、どう考えるかは自分次第なんですね。またまた大好きなミスチルから引用します。
どんな不幸からも 喜びを拾い上げ
笑って暮らせる才能を 誰もが持ってる
(中略)
総ては捕らえ方次第だ
総ては捕らえ方次第。それを変えられるかどうかは、自分次第です。
すくなくとも、LINEの既読無視でなやむのは、もうやめにしませんか。
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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