ルワンダノオト

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被災地に寄せ書きを送っても喜ばれるとは思えない。

time 2016/06/09

ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。

熊本出身者として、とある依頼をもらって、悩んでます。

他者が絡むことなので詳細は省きますが、

・熊本で復興チャリティーコンサートを開催する

・当日の会場にメッセージボードを設置する

・そこに掲示するために、ルワンダの人たちから寄せ書きやメッセージ、写真を集めて送ってほしい(熊本出身のJICAボランティア派遣各国から集める)

ざっくり言うとこんな内容でした。

気になっている点はふたつ。

1.ルワンダの人たちからメッセージをもらって、熊本の人は嬉しいか?

2.ルワンダの人たちのメッセージは「ウソ」にならないか?

他人からの寄せ書きやメッセージ、嬉しい?

被災地に対する支援として、一番大事なことは「受け取る側がそれをもらって嬉しいかどうか」ですよね。

寄せ書きやメッセージは、お互いの関係性が強ければ嬉しいと思います。たとえば、東北から熊本への寄せ書き。

<熊本地震>寄せ書き「絆ノート」被災地へ | 河北新報オンラインニュース

これは似たような境遇を経験した方々からの、ほんとうに心のこもったメッセージなので、自分がこれを受け取る立場だったら心強く感じると思います。

それから、国同士の結びつきが強い場合や、出身校へ送る寄せ書き、送る側ともらう側が友人同士などよく知っている関係なら嬉しいはずです。

ただ、今回はぼくの出身地とは言え、そのメッセージを見るのはコンサートに来た不特定多数の人たちです。

加えて、ルワンダと日本の結びつきは、残念ながら全然強くないんです。

ルワンダでは、日本で大きな地震があったことすら知られていません。地震後にルワンダのネットニュースをくまなく探しても、一度も地震を報じている記事を見つけられませんでした。

もちろんぼくの探し方が悪かったのかもしれませんが、まわりのルワンダ人から「日本で地震があったらしいね」なんて言われたこともありません。

「熊本の方々に、遠い国との『つながり』を感じてほしい」という思いが依頼文に綴ってあったんですが、いまの日本とルワンダの「つながり」なんてその程度。

「そのつながりを作るのがお前の仕事だろ」という声が聞こえてきそうですが、それはほんとその通りです。

以前、一度だけ「地元の熊本ってところで大きな地震があったんだ」と同僚に写真を見せながら話したことがあります。

ひどいね、と同情してくれましたが、ルワンダでは地震がないので正直あまりピンと来ていないようでした。

それ以来、「ルワンダの人に地震のことを伝えてどうなるわけでもないしな」と思って、他の人には話していません。

「ウソ」にならないか?

もうひとつこの寄せ書きに手放しで賛同できない理由が、「書いてくれ」とお願いして書いてもらう寄せ書きって「ウソ」じゃん、ってことです。

仮に周りの人にお願いしたとしても、以前同僚に話した時のリアクションを考えると「なんかよく分かんないけど書いとくか」って、全然思いが伴わない形になってしまう気がします。

それはぼくがそこまでの関係性を作れていないせいもありますが。

いずれにせよ、「書いてくれ」と頼まれて書いた寄せ書きを、それを書いている様子を撮った写真や活動内容と一緒に掲示するのって、なんか、すごく「白々しい」と思ってしまいます。

こっちの宣伝にはなるけど、それを見て熊本の人はほんとに喜んでくれるかな。

第一、ぼく自身、いまの熊本に何てメッセージを送ればいいのかなんて分かりません。「がんばれ」って言うのも違うと思うし。

熊本の方で「そういうメッセージもらえたら元気が出る!」って方がいれば、喜んで贈ろうと思いますが、そんな意見もなければ、今回の依頼はお断りしようかと思っています。

熊本のみなさん、どう思いますか?

それよりは、熊本の良いところを伝えて、ひとりでも「熊本に行きたい」と思ってもらえる人を増やしたりした方がよっぽど熊本のためになるんじゃないかな、なんて考えているところです。

タケダノリヒロ(@NoReHero)

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タケダノリヒロ

タケダノリヒロ

1989年生まれ。16年1月より青年海外協力隊としてルワンダで活動中。コミュニティ開発隊員として水問題に取り組みながらブログ更新してます。Africa Quest. comライターとしても執筆中。 ※当ブログ記載内容はJICAおよび青年海外協力隊の見解ではなく、個人の見解です。 [詳細]