東アフリカのルワンダでスタディツアーや情報発信をしながら、国際協力機関でも働いています、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。
と自己紹介するものの、「結局どんな仕事をしてるの?」「どうやって稼いでるの?」とよく聞かれるのでこのページに私の仕事についてまとめておきます。
SNSなどで見かけて「このタケダって人にちょっと仕事頼んでみようかな」と思っていただけた方や、キャリアの参考にしたいという学生さんはぜひご覧ください。
タケダノリヒロのプロフィール
竹田憲弘(タケダノリヒロ)。1989年、熊本県生まれ。早稲田大学国際教養学部卒業後、大手食品メーカーで営業担当。退職後、青年海外協力隊としてアフリカのルワンダでコミュニティ開発(衛生啓発活動)に従事。その後、同国でスタディツアーや情報発信をおこなう会社Africa Note Ltd.を立ち上げる。NGOデスクコーディネーターとして、JICAルワンダ事務所でも勤務中。ルワンダ在住歴は約5年半。現在は日本とルワンダで二拠点生活。
タケダノリヒロのお仕事一覧
いろんな仕事をしているので自分でも何屋さんと言えば良いのかわからないのですが、一覧にするとこんな感じです。
- 自社事業:アフリカノオト(ルワンダにつくった自分の会社)&ルワンダノオト(日本での個人事業主としての屋号)
- ツアー業(ルワンダでのスタディツアーやツアーコーディネート)
- 講師・講演業(アフリカに関するオンラインセミナーや学校での授業)
- 国際交流仲介業(日本とルワンダの学校をつないで異文化理解を促進)
- 執筆業(ブログ、note、学校教科書、外部メディアへの寄稿)
- メディア出演(ラジオ、テレビ)
- オンラインストア運営(ルワンダカレンダーや動画コンテンツ販売)
- JICAルワンダ事務所にて、NGOデスクコーディネーター(ルワンダで活動する日本のNGOをサポート)
- 国際協力系NPO法人IFPaTにて、ITサポート(アフリカ・南アジア各国の省庁職員に向けた、研修動画編集やZOOM運用管理など)
自社事業
ツアー業
コロナ前までルワンダでスタディツアーやツアーコーディネートを実施していました。現在は休止中ですが、2022年8月ごろから再開予定。
「スタディツアーSTART」は、現地家庭にホームステイをしたり、学校で小学生に授業をしたり、現地で活躍する日本人の話を聞いたりしながら、ルワンダの歴史・文化・社会課題を学ぶプログラムです。参加条件はありませんが、おもにアフリカや国際協力に興味のある大学生を参加者として想定。決まった期間で募集をかけて、そこで集まった参加者全員で5泊6日程度行動をともにします。
「ルワ旅コーデ」は、お客様の要望に合わせて旅程をオーダーメイドで提供するサービス。1994年に起きたルワンダ虐殺について学ぶ祈念館訪問や、農村ホームステイ、サファリツアー、コーヒーツアーなどをご用意しています。
私はもともと青年海外協力隊としてルワンダの農村部で2年間ボランティアをしていました。そこで培った人々との関係性や、蓄積されたルワンダに関する気づき・学びが武器。私がコーディネートするからには、ただの旅行では終わらせない、という想いでやっています。
起業前は「ルワンダにツアーに行く人なんているの?」と心配されたりもしましたが、コロナ前までの1年半で約150名の方が当社のルワンダ旅を楽しんでくださいました。日本では無名のこの国にこれだけの方々を呼び込めたのはすこし自慢です。
【詳細】スタディツアー「START」第9期〜ふり返りと参加者の声〜
講師・講演業
コロナ禍以降は、オンラインでルワンダやアフリカのことを伝える仕事を中心にしています。
たとえば私の地元・熊本県熊本市のルーテル学院に対しては、アフリカ・ルワンダに関するオンライン授業をおこないました。
前半はアフリカ・ルワンダ講座。「アフリカの奇跡」と呼ばれるほどの経済発展、「IT立国」を目指す背景と実情、世界トップランクの男女平等の取り組みなどを解説しました。後半はルワンダ人との交流。1994年のルワンダ虐殺を生き延びた方にインタビューをおこないました。また、現地の若者との質疑応答を通じてルワンダの生活や文化への理解も深めていただきました。
【詳細】【レポート】ルーテル学院さま・ルワンダオンライン授業&生徒感想
東京外国語大学と京都大学に対しては、オンラインスタディツアーを実施。2日間にわたり、ルワンダ講座、首都キガリ中心街バーチャル観光、ディスカッション、虐殺祈念館バーチャルガイドツアーをおこないました。
【詳細】【オンライン授業】東京外国語大学様オンラインスタディツアー【アフリカ】
その他、HISスタディツアーデスクや、ISA、近畿日本ツーリストなどの旅行会社経由でもご依頼をいただいて、オンラインスタディツアーや学校での授業、一般向けの講演をおこなっています。
国際交流仲介業
日本とルワンダの学校や学童保育をオンラインでつないで、異文化理解を促進しています。
千葉県印西市立原山小学校6年生のみなさんは、ルワンダのことを学んで、アフリカ布を使ってハンドメイド作品をつくり、その販売利益をビデオレターで交流したルワンダの学校に寄付するという素晴らしい取組みをおこなってくださいました。
【詳細】【レポート】千葉県原山小6年生、販売したグッズ利益10万円をアフリカに寄付!
執筆業
このブログやnoteからも収入を得ています。ブログは広告収入、noteはコンテンツ販売ですね。
また、光村図書出版の2021年度中学校3年用の英語教科書(掲載期間:2021年4月~2025年3月予定)に、私がブログに書いたルワンダの学校の様子が掲載されています。Web上にはリスニング用音声がアップされていて、ナレーターさんがめちゃめちゃ良い声で「Hi, I’m Nori!」と読み上げてくれています。
依頼があれば外部メディアへの寄稿もおこなっているので、アフリカやルワンダのこと、ボランティアやひとり起業というキャリアについて書く人を探していればぜひお声がけください。
メディア出演
ラジオ、新聞など各種メディアでも、ルワンダのことや自分のキャリアについてお話しています。
J-WAVE「JAM THE PLANET」(2021年12月13日)
朝日新聞GLOBE+「自分の得意なことで、目の前の人に喜びを。アフリカでツアー会社つくった日本人」(2021年3月10日)
オンラインストア運営
オンラインストアも運営中。現在はまだルワンダカレンダーとルワンダ講座の動画コンテンツしか販売できていませんが、これから徐々に拡大予定です!
JICAルワンダでNGO支援
自分の会社の事業と並行して、複業もおこなっています。2021年11月から、JICAルワンダ事務所にて、NGOデスクコーディネーターという肩書で勤務中。
私が所属する部署は正式には「NGO-JICAジャパンデスク」と呼ばれるのですが、ちょっと何言ってるかよくわからないですよね。。ひらたく言えば、ルワンダで活動する日本の市民団体(NGO、NPO、教育機関など。最近はこれらを総称してCSOとも呼ばれます)をサポートするお仕事。
ただ、いまはまだルワンダで活動する日本の団体がすくないので、まずはルワンダで活動してもらえる団体を増やせるように、現地の情報収集や発信活動に力を入れています。ルワンダで活動するにはどんな手続が必要なのか、どんな課題がありどんな協力が求められているのか、といったことですね。
正職員ではなく、業務委託(ローカルコンサルタント)として週3日程度の勤務です。ルワンダにいる間は事務所で、日本にいる間はリモートで働いています。
国際協力NPO法人IFPaTでITサポート
もうひとつの複業が、国際協力系NPO法人IFPaT(国際農民参加型技術ネットワーク)でのITサポート。完全リモートのお仕事です。
このNPOは、アフリカ・南アジア各国の農業省や保健省の職員に向けて、栄養改善に関するオンライン研修を実施しています。私の業務はそこで教材となる動画の編集や、オンライン講義の際のZOOM運用など。
青年海外協力隊時代の同期がこのNPOで働いていて、私がこういった作業が得意なことを知ってくれていたのでお声がけいただきました。
ここでの私の役割は直接的な国際協力にはならないですが、この研修によって各国の役所職員の方々が取り組む問題解決がすこしでも効果的なものになれば、それは自分にとってもうれしいことだなあと思います。
これからやってみたいこと、達成したいこと
ということで、いろんなお仕事をして、それなりに貯金ができるくらいのお金はいただいているので「タケダはちゃんと稼げているのだろうか……」と心配してくださっていた方はどうぞご安心ください。
現地ツアーやオンラインツアーを通じて、私がアフリカやルワンダのことをお伝えした方は累計4000人を超えました!
これからもひとりでも多くの方に、アフリカ・ルワンダの魅力や課題をお伝えしていきたいです。
最後に、これからやってみたいこと、達成したいこと、ほしいものは……
- 子どもを授かること:これが一番です。ひとりでは5年半、結婚してからは3年半ほどルワンダ生活をしてきましたが、半分日本に軸足を移したのは、不妊治療をするため。最近人工授精から体外受精というより高度な治療方法にステップアップしたばかりなのでまだまだこれからですが、将来にわたって家族で自分たちらしく過ごせるように働き方もデザインしていけたらと思っています。
- 現地ツアーの再開:コロナ禍以降ルワンダでのツアーを休止していたので、夏休みには再開したい!
- 本の出版:いつか自分の名前で本を出して、ルワンダでの学びや体験をまとめたいです
- 大学の先生:単発の授業は何度もやってるけど、客員教授みたいな形でがっつり講座をもったりしてみたい
です!
この記事を読んで、なにか面白いことを一緒にできそうだなと思っていただけたら、ぜひお気軽にお声がけください。
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