アフリカは「interesting」だけど「funny」じゃない

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タケダノリヒロ( @NoReHero

2回目のアフリカ・ルワンダ生活も、もうそろそろ1ヶ月。トータルで2年以上経つので、はじめて来たときとはまた違う印象をこの国に対していだくことがあります。

きょう首都のキガリで散歩していたとき、車の教習所を見かけました。

ルワンダの教習所

「教習所」と言っても、ルワンダではどこもだいたいこんな感じです。校庭のようなところにポールを並べただけ。

この写真を見て、どう思いますか?

「ショボw」「こんなんでほんとに運転の練習できるの?」「ただのグラウンドじゃん」

そう思った人も多いかもしれませんね。2年前はじめてこの光景を見たとき、わたしもそう思いました。そして笑いました。「マジかw」と。

でも、きょうあらためて見たときにはそうは思いませんでした。むしろ、その簡素な光景を見て笑っていた自分を思い出して、残念な気持ちになったんです。

「べつにいいじゃん。これでも免許取れるんだからそれで十分でしょ。なにがおかしいんだ」と。

テレビ番組でも海外の特徴的な文化や日本との違いを、「面白おかしく」紹介するものは多いですよね。

そう、カルチャーショックはおもしろいんです

でも、その「おもしろい」は「interesting」ではあるけれど、決して「funny」になってはいけないと思います。

「interesting」とは「興味深い」という意味でのおもしろさであり、「funny」とは滑稽でおかしい、という意味でのおもしろさ。

だから、「funny」には小馬鹿にしたりさげすむような意味の笑いも込められているんですよね。

そして2年前にルワンダの教習所を見て笑っていた自分自身を思い出して、そこに「funny」な感情があったことをかなしく思いました。

日本の教習所は当然ながらアスファルトで舗装されていて、駐車練習用のスペースがあったり、S字クランクがあったりして、とてもしっかりと整備されていますよね。

ルワンダの教習所を見て、そのイメージとのギャップにおもしろさを感じるのは自然なことです。でも、だからといってまだまだ貧しいこの国にそのレベルの設備がないことは変でもなんでもありません。

国内で考えてみてもおなじことです。裕福ではない友だちがいたとして、その子の家を見て「あいつんち、めっちゃボロいなw」と言って笑ったりはできないですよね。

でも、なぜか国が違えばそれを簡単に、そして無意識にできてしまう

ルワンダで暮らしていると、日本とはちがう文化や習慣に衝撃を受けて「おもしろい!」と思うことはたくさんあります。

そしてブログやSNSで発信する者として、ツアーを運営する者として、それをたくさんの人に伝えたいとも思います。

でも、そのときに、「interesting」ではなく「funny」に見せようとしていないか?それとまったく同じ内容をルワンダ語でルワンダ人に堂々と伝えられるか?ということだけは忘れちゃいけないな、と思ったのでした。

タケダゴロク
 
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