ルワンダで起業しました!会社名は「Africa Note Ltd.(アフリカノオト)」

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タケダノリヒロ( @NoReHero

アフリカのルワンダに戻ってきて、会社をつくりました!(※2016年1月から2年間、青年海外協力隊として活動してた場所です)

会社名は「Africa Note Ltd.」(アフリカノオト)。

会社名の意味やルワンダでの登記プロセス、その過程で大変だったことなど。

会社名の由来と意味

会社名は「Africa Note Ltd.」としました。日本語では「アフリカノオト」と呼んでください。

ほんとはルワンダ情報サイトでも使っている「ルワンダノオト」にしたかったんですが、どうやら「Rwanda」から始まる名前は政府系の会社しか使えないらしく、申請が通りませんでした。

それでこんどはスタディツアーの名前である「START」にしようと思ったんですが、これもすでに使われていてNG。

じゃあどうしようと悩んでいて、新居にうつるまで居候させてもらっていたぴかりん(※)に相談してみました。
※元青年海外協力隊同期で、おなじくルワンダで起業した根本晃氏

「会社名、なにがいいと思う?」
「START TOURとかはダサいしな…」
「たしかにダサいw」
「うーん……」
と言い残してシャワーを浴びに消えるぴかりん。

もどってきて濡れた髪をダンディに拭きながらひとこと。

……『アフリカノオト』はどう?

アフリカノオト!!!

「いまのルワンダノオトとかの事業がうまくいったら、「〇〇ノオト」っていうブランドを貸してアフリカのほかの国でもフランチャイズ展開みたいなこともできるし」

たしかに。それはいい。

ということで即決し、こんな会社名になりました!今後ともアフリカノオトをごひいきに。

ちなみにもともとの「ルワンダノオト」という名前の意味・由来はーー

・変わりゆくルワンダのいまの姿を、「音」が伝わるほどリアルに書き残し、伝えるための「note」にしたい、という想いから
・「音」と「note」の掛詞の由来は、昔からファンであるMr.Childrenの『シフクノオト』というアルバムから

読み方に関しては「『Rwanda-no-oto』ですか?『Rwanda Note』ですか?」と聞かれるのですが、後者(ルワンダノート的な読み方)が公式だとここに表明しておきます。

アフリカノオトも読み方は「アフリカノート」でお願いします(ちゃんと呼んでもらえたら地味にうれしい)

ルワンダでの起業プロセス

ルワンダで会社をつくるのは本当に簡単です。「オンライン&最短6時間でできます」と謳われている手軽さを実感できました(実際には会社名で何回かNGをくらったのでもっと時間がかかりましたが)。

ORG(Office of the Register General)のオンライン・プラットフォームにアクセスして、あとは必要事項を埋めていくだけ。資本金も必要ありません(私は適当に5万円と記入しました)。

そしてフォームを提出すると、RDB(Rwanda Development Board)から「申請が通った」とか「修正のためにいったん差し戻します」といったメールが数時間で届きます。このレスポンスが想定以上に早いのがとても助かりました。

それが通ると、オンラインで会社設立の証明書をダウンロードすることができます。

証明書とともに(自宅で入力&印刷したもの)

これからTIN(Tax Identification Number)を受け取ったり、税金を支払ったりしないといけないらしいんですが、ひとまず登記はこれで終了。

くわしい内容は追ってルワンダ情報サイト『ルワンダノオト』にアップ予定です。

登記で大変だったこと

会社をつくるうえで大変だったのは、①用語がよくわからないこと、②RDBの対応が冷たかったこと、③会社名がなかなか通らなかったこと

用語がわからぬ

まず、会社設立に関する用語の意味やそれぞれの違いがむずかしくてわかりませんでした。

会社のタイプを「limited by shares(株式会社)」、「limited by guarantee(保証有限会社)」、「limited by both shares and guarantee」、「unlimited company(無限責任会社)」の中から選ぶとか――

役職を「Managing director(代表取締役)」「Chairman of the board(会長)」「Power of Attorney(委任状?)」から選ぶとかーー

ルワンダの会社法を読んだりすでに起業している人に聞いたりしたものの結局わからないことも多かったので、わりと雰囲気で決めました。会社タイプはLimited by shares、役職はManaging directorに決定。まあ大丈夫でしょう(雑)。

RDBの対応が冷たい

このように、自力でオンラインで進めていてわからないことがいっぱいあったので、「RDB(登記などを管轄している役所)の人に聞きながら登録したほうがいいかも」と思ってRDBへ。

建物に入ってすぐ左手にある「Company Register(会社登記)」と書かれた部屋に行くと、真ん中に大きな円形のソファ、周辺にも別のソファが2~3脚、壁際に3人の職員の机、という配置。バラバラにソファに座っている15人ほどのほかの客たち。

「(だれがどこに並んでるのかさっぱりわからん……)」

困惑するしかなかったので、邪魔して申し訳ないなと思いながらも客対応中の職員に聞いてみました。

「すみません、どこで待てばい――」
「いまこのお客さんに対応中だから!!そっちに座ってて!!」

えぇぇ……。まさかの食い気味怒られ。

しょんぼりしながら適当に座って待つことに。職員と話していた客が席を立つと、最初に待っていたと思われる人が立ち上がります。まわりの人もなんとなく順番をうかがいながら「あ、まだ自分じゃないな」と暗黙のうちにまた座る。

15分ほど待っているうちに2~3人が入れ替わりました。でも、ただ待つだけじゃ時間がもったいないと思ったので、先に登録用紙的だけでももらっておこうと職員に聞いてみました(もちろんさっき怒られた人とはちがう人に)。

「登録用紙とかありませんか?」
「会社の登記ですか?」
「はい」
「じゃあ家でオンラインでやったほうがいいですね」
「え。オンラインのほうが早いってことですか?」
「はい。確実に(無表情)」

えぇぇ……。そういう感じ??

せっかく来たのに……と思いつつ、冷ややかにあしらわれたことで心折れたので、とぼとぼと帰りました。

会社名が通らない

そして3つ目の大変だったことは、会社名がなかなか通らなかったこと。これはわたしの想定していたものがたまたま条件に当てはまらなかっただけなので、ふつうはここまで苦労することはないと思います。

でも、意外とほかの国でも似たような事例はあるようですね。シエラレオネとケニアでのお話↓

着実にできることを

こんな感じで手間取ったり心折られたりもしたんですが、ぶじに登記は完了。よくわからなかった役職も、とりあえずいちばん無難そうな「Managing Director」(日本で言う「代表取締役」)にしておきました。

5年前の自分が知ったら、アフリカで会社をおこすなんてとんでもない偉業のように感じてしまいそうですが、実際にやってみたらなんのことはありません。

ルワンダに戻ってきたのも決して「ようし!やってやるぞ!」と一念発起したというわけでもなく、できること、やりたいことを現実的に考えた結果、自然とこうなったという感じです。

これからも特に野望らしきものはないんですが、かかわってくれる人ひとりひとりに「ああ、よかったなあ」とほっこり思ってもらえるような仕事をやっていきたいと思っています。

ということで、弊社アフリカノオト、よろしくお願いいたします。

タケダゴロク
 
夢がひとつかなった!

自分だからこそできることを仕事に。

 

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ルワンダ・スタディツアー「START」

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