スポンサーリンク
アフリカ・ルワンダ在住、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。
英語が公用語のひとつになっているルワンダで働いていて、あらためて発音の重要性を実感しています。
「英語は通じればいい。カタカナ英語でも問題ない」という意見もありますが、個人的には半分賛成・半分反対といったところ。
なぜ英語の発音が重要なのか、どうすれば発音を上達させることができるのか、発音練習が無料でできるおすすめのサイトなどをまとめました。
もくじ
ネイティブ発音で世界的ヒットした音楽ユニット
導入として小話をひとつ。
メジャーレーベルや大手音楽事務所に頼らず、世界で成功を収めているAmPm(アムパム)という日本の音楽ユニットがいます。
柴那典さんの記事。GitHubからアルゴリズム研究するとか、ネイティブ発音の英語じゃなきゃだめとか、いかにストリーミングサービスのプレイリストにねじ込むかとか面白い。そしてこのチルな感じ好き。AmPm。https://t.co/bKHdzbgvMU #現代ビジネス
— タケダノリヒロ@アフリカ・ルワンダ (@NoReHero) 2017年10月20日
17年3月に『Best Part of Us』でデビューし、半年後の10月には音楽配信サービスSpotifyで800万再生を記録。海外の有名アーティストが集う1万人規模の音楽フェス「SPOTIFY ON STAGE」にも日本代表として出演を果たしました。
彼らの成功のカギは「ネイティブな英語の発音」にあった、とインタビューで語られています。
「『Life is』に関しては、一つわかったのは語学の問題が大きいということですね。あの曲は英語で歌ってますけれど、ネイティブの発音ではなかった。
結局のところ、Spotifyで楽曲がより多く再生されるためには、チャートインすることではなく、むしろどれだけ沢山のプレイリストに入ることができるかというのが大きなポイントである。
そのためにはどれだけネイティブな英語であるかが重要なんです。ここをクリアしないとどうにもならないということがハッキリしました」
出典:知名度ゼロでいきなり世界を獲った覆面ユニットの「ヒットの方程式」| 現代ビジネス
ネイティブの発音ではなかったという『Life is』。
ぼくは英語圏であるアイルランドに1年弱留学し、TOEICは900点以上と英語力は比較的高いほうですが、自分のレベルではこの曲の発音が悪いかどうかなんてまったくわかりません。
一方、ヒットした『Best Part of Us』。
たしかに、言われてみれば『Life is』よりも流暢な気がする…という程度。
でもネイティブスピーカーが純粋な音楽作品として楽しむのであれば、発音の違いによって生まれる微妙な「違和感」がジャマになってしまうんでしょうね(スウェーデン出身のグループABBAがヒットしたのは、「非ネイティブ英語が逆にネイティブスピーカーに新鮮だったから」という説も聞いたことがありますが…)
旅行・日常会話における英語の発音
これは音楽における英語の発音の話。では、会話における発音の重要性はどうなんでしょうか?
個人的には、「旅行や日常会話であればカタカナ英語でもOK」、「ビジネスなどよりフォーマルな場であれば流暢な発音がベター」だと思っています。
以前こんな記事を書きました。
めちゃくちゃな英語でもガンガンアプローチしてコミュニケーションを取ってしまう出川哲朗さんの「出川イングリッシュ」。
「アヒル(Duck)」という単語が出てこなかったときに、「ガーガーバード」と言ってアヒルまでたどり着いてしまったときは感動すら覚えました。笑
海外旅行やふだんの生活では、出川さんのように臆せずどんどん話していくべきだと思いますが、それでは通用しない場面もあるんです。
ルワンダ人エリートとの会話で挫折
ぼくがいま暮らしているルワンダでは、英語が公用語のひとつになっています。
とは言え、国が英語教育に力を入れ始めたのはまだ10年前。流暢に英語を話せる人はほとんどおらず、話せる人がいても日本人のようなカタカナ英語が主流です。
ルワンダの小学校の授業風景(英語)。リズムに乗せてアルファベットの発音を覚えます。 pic.twitter.com/0eIYq3jgD6
— ルワンダノオト (@Rwandanote) June 12, 2017
そのためふだん農村部で青年海外協力隊として活動している分には、自分の英語力の低さを実感することはありませんでした。
ところが、首都キガリにある「kLab」というIT起業家を育成する施設のマネージャーに話を伺ったとき、彼の英語があまりにも流暢すぎてまったく聞き取れなかったんです。
ルワンダのIT起業家を輩出!コワーキングスペースkLabに行ってきた
せっかく貴重な時間を割いてお話を伺うチャンスを得たのに、ろくに会話がもたず5分も経たずにそそくさと退散しました。
この経験から「途上国でもエリート層と対等にコミュニケーションを取るには、カタカナ英語じゃダメだ」と実感したのです。
発音できなければ聞き取れない?
「自分はネイティブみたいにきれいな発音じゃなくても、相手の言ってることが聞き取れたらいいんじゃないの?」と思いますよね。
でも、調べた限りでは「発音ができなければ聞き取ることも難しい」と解説している英会話サイトが多いようです(賛否両論あり・どれも科学的な根拠には乏しい)。
だからルワンダ人エリートの英語をうまく聞き取れなかったのは、リスニング能力だけの問題ではなく、自分のスピーキング能力、つまり発音に問題があったんじゃないかと思っています。
青年海外協力隊としての活動もあと3ヶ月で終了。いまは草の根レベルで働いていますが、これから自分のやりたいことを叶えていくためには、流暢な英語を話すエリート層やネイティブスピーカーとも対等に話せて損はないはず。
なので、ネイティブのような流暢な発音になりたい、もっとスピーキング能力を向上させたいと思っています。
英語発音の練習方法・おすすめサイト
発音トレーニングのための良い本が何かないかなーとAmazonで探してたんですが、Kindle版で出版されているものはどれもいまいち…。
スマホアプリも見てみましたが、無料で使えるものは単語の発音を確認する程度のものばかり。有料のアプリはそこそこ使えそうでしたが、それより先に試してみたいのがこれらのサイトと動画。
英語発音入門
甲南大学の先生が作成されたサイトで、英語発音の基本的なパターンや、子音・母音の発音を音声つきで学ぶことができます。
が、ちゃんとしてる代わりにカタい!そして「入門」とされているだけあって、決してコンテンツは多くありません。
バイリンガール英会話チャンネル
そこで活用したいのが、有名YouTuberバイリンガール・チカさんの『バイリンガール英会話』。
長年疑問に思いながらうやむやにしていた”I’m fine thank you”の謎が、この動画で解けました。
キャラクターも明るくて、楽しく勉強できますね。
bobby judo(ボビー・ジュード)チャンネル
でもチカさんは女性なので、男の自分がこの話し方をマネするのは難しい…。と思っていたら、男性でわかりやすく英語を解説している方がいらっしゃいました。
ボビー・ジュードさん。日本語ペラペラで説明もわかりやすい(しかもイケメン)。
“clean my room”と言うと「お母さんから言われて仕方なく部屋を片付ける」という子どもっぽい印象を与えるから、大人なら”clean the kitchen”と具体的に言うか、”clean my house”と全体的に言うべき、など知らないことばかりでとても勉強になりました。
これらのサイトや動画を参考にしながら、ビジネス英語が多く使われている映画やニュースでスピーキング・シャドウイング(追いかけて話す)練習をしていくつもりです。
後から上達度合いがわかるように、YouTubeにでもあげていこうかな。ほかにもよい発音練習の方法をご存知でしたら教えてください!
スポンサーリンク