好きな飲み物は白湯、ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です
ルワンダで遭遇した変な出来事を紹介する「ルワンダ事件簿シリーズ」
今回は神父さんの交代セレモニーで起きた出来事について
「起きた出来事」と言っても、すべてはぼくの頭のなかの妄想が原因ですので、伝わらなかったらごめんなさい
登場人物
タケダノリヒロ(当ブログ著者。ルワンダ・ムシャセクターの教会敷地内に住むボランティア)
神父さんA(ルワンダ人。6年ムシャの教会で勤めたが、近日中にドイツ留学。タケダの隣人であり大家さんでもある。見た目はマフィア)
神父さんB(ルワンダ人。神父さんAと同居していて、同じくタケダの隣人であり大家さん。見た目はマフィア)
神父さんC(ルワンダ人。神父さんAに代わって新しくムシャ教会に赴任予定。見た目は高校球児)
シスター(白人。50歳前後と思われる。ムシャセクターだけでなくルワマガナ郡全域で活動)
突然届いた招待状
ある日、帰宅すると隣に住む神父さんからお手紙が届いていました
辞書を使いながら読んでみると、どうやらドイツに留学する神父さんAを送り出し、新たに神父さんCを迎え入れるというセレモニーの招待状のよう
こんなちゃんとした招待状までくれるなんて、さぞかし厳粛な式になるんだろうなと思いながら当日会場に行ってみると…
まさかのバンドw
想像以上にポップな感じで催しスタート
参列者紹介
こういうルワンダのセレモニーは無駄に長いので、目立たないところに座って、適当なところでささっと帰ろーと思ってました
ところが長老的な人に見つかってしまい、神父さんAの隣に座らされることに
よりによって主役の隣…
「シ」=シスター、「タ」=タケダ、「A、B、C」=「神父さんA、B、C」
ルワンダでは「外国人」というだけで優遇されることが多いです。ぼくもただのボランティアなのにこんな偉い人のポジションに座らされてしまいました
そこから神父さんBが進行する形で、参列者紹介がスタート
「こちらが6年奉仕したムシャ教会を離れることになる神父さんAです」
「(神父さんAが立ち上がって)どうも」
トゥトゥンタタントゥトゥントトントゥクタカタン!(バンドの音)
バンドwメンバー紹介かよw
「こちらが我々の隣人であるノリです」
「(タケダが立ち上がって)どうも」
トゥトゥンタタントゥトゥントトントゥクタカタン!
「こちらがシスターの○○さんです」
「(シスターが立ち上がって)どうも」
トゥトゥンタタントゥトゥンストンテケテン テッテンスクトゥンドゥーン!
アレンジwwwアレンジすなwww
このあたりから教会の催事であるはずなのに妙にポップなこのセレモニーがツボに入ってしまい、耐え難い時間を過ごすことになりました
笑ってはいけない~教会編~
いくらポップとはいえ本来ならば特に笑うところなどありません。参列者の方々はみな無表情
しかし、ぼくはニヤニヤが止まりません。奥歯が折れるほど歯を食いしばっても、皮がちぎれるほど手をつねっても、笑ってはいけないと思うほど、何もかも面白く感じてきてしまいました
必死に笑神様と戦っていると、バンドの爆音演奏が響く中、隣の神父さんAがイタズラな笑みを浮かべて突然耳打ちしてきました
「ノリ、君は神父とシスターに挟まれて座れてラッキーだね」
え、なにそれ??神父ジョーク??どういう意味?とりあえずノる感じで返しとくか
「そうだねラッキーだね。ここだけめちゃくちゃホーリーな感じの空気漂ってるもんね」
「ハハッ」
ミッキーもびっくりな愛想笑い。どうやら不正解だったよう
そのまま神父さんAはまたバンドの方を向いてしまいました
しかしぼくは神父さんの言葉の真意が気になってしまい、
「『白と白に挟まれたらお前の邪悪な心もオセロのように裏を返して浄化されるんだぜぃ!清めよ不届き者めが!ブハハハ!』的な?」
などと妄想が膨らんでしまい、また笑いの波が来てしまいました
そこから飲み物が配られ、
神父さんお手製のバナナビール。作り方教えてもらったので今度作ってみますが、ほんとは普通のビールが飲みたかった
食べ物も頂きました
撮るの忘れてちょっと食べちゃった。豚肉(この辺では珍しい)と食用バナナ(イビトチまたはマトケと呼ばれる)、玉ねぎとトマトのサラダ
暗すぎてまったく美味しそうに見えないですね
サザエさん降臨
食べ終わってようやく心の平静を取り戻したと思った矢先
バンド演奏のギターのリフが「なんだか聴き覚えがあるなー」と思っていたら、ふとサザエさんのBGMに聞こえてきてしまいました
テレテレテッテー、テレテレテッテー、テレテレテッテッテー
さ〜て、来週のサザエさんは~?
カツオ、ホームラン!
ワカメ、プロポーズされる
磯野家、ルワンダへ行く
の3本です!
じゃんけーんぼん!うふふふふ
突然のルワンダwww
みたいな妄想を繰り広げてしまい、完全に「タケダ、アウトー」でした。フジテレビの方、27時間テレビとかでぜひルワンダ編放送してください
こんな感じで苦しい数時間を過ごしたわけですが、ルワンダに来ていちばんお世話になっていた神父さんAがいなくなってしまうのは非常に残念
スピーチする神父さんA
ビザが取れ次第ドイツに向かうとのこと。とは言え、海外に留学するルワンダ人なんてそういるもんじゃありません。さらに素敵な神父さんになってルワンダに帰ってきてもらいたいですね
Urugendo rwiza (よい旅を)!
うふふふふふ
タケダノリヒロ(@NoReHero)
ルワンダ事件簿シリーズ
ルワンダ事件簿①来月から働く職場と住む家を見てきたけど不安しかない。
ルワンダ事件簿②不安しかなかったあの家が!我が家のビフォー・アフター!
ルワンダ事件簿③世界一過酷で世界一雑!?なキガリマラソンハーフ完走!
ルワンダ事件簿④防犯対策し過ぎた自宅に窓をぶち割って侵入した話