ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。
コミュニティ開発という職種で、水や衛生環境の改善に取り組んでいます。
ルワンダのニュースサイト『The New Times』に手洗いに関する記事が載っていました。
Why a hand wash will keep the doctor away
「手洗いは軽視されがちだけど、やっぱり大事ですよ」っていう内容の記事です。
記事の最後に載っていた「どんなときに手を洗うのか」「手の洗い方」が役立ちそうだったので訳しておきます。
これをする前には必ず手を洗いましょう
- 料理・食事の前
- 傷の手当、薬の投与、病人・怪我人の治療の前
- コンタクトレンズの付け外しの前
この記事の本文は、医療従事者向けの内容がほとんどでした。治療する人の手がきちんと洗われていなかったらと思うとぞっとしますね。
ぼくはルワンダでもたまにコンタクトレンズを使っているので、やはり気をつけないといけませんね。
これをした後には必ず手を洗いましょう
- 料理(特に生肉調理)の後
- トイレ、おむつ交換の後
- 動物や動物用のおもちゃ、動物をつなぐひも、排泄物に触れた後
- 鼻をかんだ後、せきやくしゃみを手で覆った後
- 怪我人や病人を治療した後
- ゴミや掃除用・庭用薬品を扱った後
- 洗濯物や汚れた靴など清潔でない可能性があるものを触った後
- 他人と握手した後
- 加えて、その人が汚く見えた時は必ず手を洗いましょう
- (In addition, wash your hands whenever they look dirty)
最後のはなかなか強烈ですね。
確かに過去記事にも書いたようにルワンダは日本と違って握手文化なので、握手によって他人と接触する機会は非常に多いです。
地方では水道が通っていないところも多いので、トイレの後に手を洗わない人なんてざらにいるでしょう(日本でもいっぱいいますが)。
流通しているお札(ルワンダ・フラン)も、どんな修羅場をくぐって来たんだよと思うほど汚いです。そして独特の臭いが。
国民のほとんどが農業従事者なので、畑の土や泥が付いてしまうんでしょうね。お金が汚れてるってことは、農家の人たちが汗水流して経済を回してるってことだと思うので、汚いとか臭いとか言うのも罰当たりな気がしてしまいますが。
ただ、肉屋さんで、ブッチャーのおじさんがナタで肉塊をガンガン叩き切って血みどろになったその手でお釣りを渡してきたときは、(物理的な意味で)さすがにお金って怖いなと思いました。
手の洗い方
- 流水で手を濡らす(温水でも冷水でも可)
- 液体・固形・粉石けんをつける
- よく泡立てる
- 最低20秒間しっかりこする。手の甲や手首、指の間や爪の下を含め、全ての表面を忘れずに。
- よく洗い流す
- 清潔なタオル・使い捨てタオル・ハンドドライヤーで乾かす
- 可能なら蛇口を締めるときにタオルか肘を使う
徹底するなら、蛇口の締め方まで気を使わないといけないんですね。確かに蛇口は手を洗う前の汚い状態で触ってますから、またそこに触れたら意味無いですもんね。
先日見つけた『世界手洗いダンス』。癒やされます。
オノマトペだけで出来ているので、どの国でも使えそうですね。
ただ、意外と難しい。
タケダノリヒロ(@NoReHero)