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4月15日に27歳になりました。
ルワンダで迎えた初めての誕生日は、地元熊本で大きな地震があった翌日でした。
家族の無事は確認出来ましたが、あれから4日経った今でも地震速報が止めどなく流れて来ており安心は出来ません。
誕生日どころでは無かったんですが、有り難いことにルワンダの同僚や青年海外協力隊の同期に誕生日を祝ってもらいました。
ルワンダにいても熊本のために出来ることを探しつつ、こちらはこちらで自分の目標をやり遂げるために一日一日を大切に生きていこうと思います。
同僚を招いてホームパーティ
自宅に同僚を招いて手料理を振る舞ったんですが、もともとはルワンダネームをもらうために企画したものでした。
同僚に「いつがいいかな?」と相談したところ、「もうすぐ誕生日でしょ?その日にしたら?」と言ってもらえたので、自分の誕生日パーティを自分でセッティングすることになりました。
地震の直後であまり飲む気にもなれませんでしたが、同僚にも声をかけてしまっていたので開催することに。
彼らに祝ってもらうチャンスも協力隊派遣期間中の2回しかないですし、「現地に溶け込む」という覚悟を持って来たのでこの機会を逃すわけにはいきません。
ルワンダ人にとっては「自宅に招いてもてなす」ことが友好の印になるそうです。面倒くさがりのぼくは今回やらなかったら二度とやらないはずなので、結局やることにしました。
自宅の庭にて
それに伴い、「ルワンダ人が喜びそうな日本食って何?」というアンケートを実施。餃子、お好み焼き、チャーハン、卵焼き…などなど沢山のご回答を頂きました。ありがとうございました。
そして作ったのは、そんなみなさんのご厚意を無にする唐揚げとポテトサラダ。ごめんなさい、食べたかったんです。
毎日同じようなものを食べていて、非常に保守的なルワンダ人。気に入ってもらえるか不安だったんですが、やはりほとんど手を付けない人もいました。
唐揚げは写真を撮る暇もなくあっという間になくなったんですが(レシピはこちら)、ポテトサラダのように「なんだかよく分からないもの」は苦手なのかな。一応ジャガイモとキュウリとマヨネーズだよって説明はしたんですが。
とは言え一番体格の良いおばちゃんがほとんど全部食べてくれました。一応みんな美味しいって言ってくれたので良かったです。
おもてなし作戦
料理以外にも楽しんでもらおうと思って、「箸」と「折り鶴」と「ウクレレ」を用意しておきました。
箸
一番ノリの良い男、レアンドレだけ「ユーチューブで見たことある!」と言って、器用に使っていたんですが、他の同僚はチャレンジすらせずフォークに逃げる。興味もてや。
折り鶴
可愛い和柄の折り紙で作ったので、きっとおばちゃんたちのハートをゲット出来ると思って、机の上にセットして置きました。
「なにこれ?」ポイッ
邪魔だったようです。
負けじと「これは鶴っていう鳥なんだよ。オリガミは日本の文化で、こうやって作るんだよ!」と実演。
「へー、すごーい」パチパチ
お世辞下手かよ。
折り紙作戦も失敗。
でも、ひとりはちゃんと持って帰ってくれました。
残りの鶴は、食べかすと一緒にお皿に載せられてたんですけどね…。
写真も興味なし。カメラ見ろや。
でもでも!ちゃんとハッピーバースデー歌ってくれました。
「ふーっ、仕事終わりー!」ってアテレコできそうなこの引き際の潔さ。余韻って言葉はルワンダ語にないんですか。ないでしょうね。
滞在時間50分。ウクレレは出すタイミング無し。
そして「ルワンダネームをもらう」という当初の目的ももはやどうでも良くなってしまいました。「ノリ」で同僚にも村の人たちにも定着してきたのでもう良いかなと。
こんな感じでルワンダ生活満喫してます。
協力隊同期
この日の翌日が、ルワンダ協力隊27年度4次隊の歓迎会でした。
ぼくらの代(27年度3次隊=273)が幹事になっていたので、ホームパーティー終了後首都キガリで打ち合わせを兼ねた飲み会をやることに。
そこで5月生まれのかずきと一緒に、サプライズでお祝いしてもらいました。
この写真の自然な感じが好きです。
「気のおけない仲」という言葉がぴったりの273。7人とも自由で、気を遣うこともなく、面倒くさいこともない適度な距離感なのですごく居心地が良いです。
熊本の地震のことを気にかけながらも「家族が無事だったんならちゃんと祝おうぜ」と言ってくれました。
ほんとルワンダの273で良かった。ありがとう。
274歓迎会向けに作った273の紹介ムービー。好評でした。良い感じに仕上がったので見てみてください。再生時間は1分半なのであっという間です。
https://drive.google.com/file/d/0B9v49rk4y72IQ0pxbG51RUpkWDg/view?usp=sharing(Google drive)
自分の所で一番のウケを取れて非常に嬉しかったんですが、ぴかりんのところはややウケだったので大変忍びなく思っております(わざとじゃない)。
いつも通りしょっぱかったバースデーケーキ(涙でとかではなく、この店のは本当に塩辛い)。
アーティストまっきー手作りのバースデーカード。見た目の美しさとは裏腹に、中にはネット例文のコピペかと思うほど淡白なみんなからのメッセージが並んでいました。ありがとう。
同じ水の防衛隊(RW-SAT)のゆきとしんごの誕生日には、「RW-SAT」と書かれた格好いいTシャツがプレゼントされたので、きっとぼくもそれをもらえるはずだと思ってました。
「Nkunda Blog」=「I love blog」
なにこの「極度乾燥(しなさい)」並に恥ずかしいTシャツ。
しかもこれが出来た日に、こんな記事をアップしていたという自分。
天才かよ。
恥ずかしいのはぼくでしたね。
ということで、これからもブログ書いていきます。
これから
地元が大変なことになり、自分の誕生日などどうでも良くなっていたものの、同僚や同期のおかげで素晴らしい一日になった誕生日。
ぐちゃぐちゃになった家の中や、石垣の崩れた熊本城、山肌が削れた阿蘇山などを見て、自分はこんなに熊本が好きだったんだなと、1万km離れたルワンダで痛感しました。
家族や友人など、地元の人たちが辛い思いをしているのに自分だけ安全地帯で楽しんでて良いのだろうかと考えもしましたが、自粛なんてただの自己満です。そんなこと考える暇があったら、ルワンダにいても出来ることを探します。
元気に生きていられることに感謝しつつ、その恩を熊本に、ルワンダに、世界に、還していきます。
最後に、故郷熊本に寄付をお願いします。
熊本地震 いまは物資・ボランティアより募金を
いまはまだボランティアの受け入れ体勢や、支援物資を運ぶ運送網が整っていないようなので、もっとも確実に復興に役立てられるのが寄付です。
ぼくへの誕生日プレゼントは要らないので、少しでも祝ってあげたいという気持ちがあるのなら、熊本のためにその気持ちを使って頂けるとありがたいです。
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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