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こんにちは、ルワンダ在住ブロガーのタケダノリヒロ(@NoReHero)です
みなさん、本、読んでますか?
知識、蓄えてますか?好奇心、衰えてませんか?
「これを読んだら絶対に本を読みたくなる!」っていう本を紹介します
もくじ
子どもは40000回質問する/イアン・レズリー あらすじ
それがこちら。”子どもは40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力”
「好奇心格差」が「経済格差」を生む! 「知ることへの意欲=好奇心」は成功や健康にまで大きな影響を及ぼす。
その好奇心を突き動かしつづけるのは実は「知識」であり、知識を得るには「労力」が必要だ。また、知識のない好奇心や創造性は失速する。
いっぽう、幼少期の環境に由来する「好奇心格差」は、深刻な経済格差に発展することが懸念される。
はたして、いま私たちが自分のために、そして子どもたちのためにできることとは?
人間の好奇心がいかに生まれ、育まれる、なぜ人間に好奇心が必要なのかを、多彩な例を引きつつ解明。
親、教育者、そして知的意欲に溢れるビジネスマンまで必読のノンフィクション。引用元:Amazon
つまり、どんな本?
ざっくりまとめると、人生を豊かにする鍵は「好奇心」で、その好奇心を育むには「知識」が必要だよ、ってことです
このひとつひとつの例ーー研究結果や著名人の生き方、歴史に名を残す知識人たちの金言などーーがめちゃくちゃ面白い
『グレート・ギャツビー』や『オデュッセイア』、『ハムレット』、『種の起源』、『国富論』などなど「名前は知ってるのに実は中身はよく知らない作品」がたくさん引き合いに出されていて、この本を読みながらも「あれも読みたい、これも読みたい」と思わされてしまいました
それほどに「知的好奇心」を刺激し、「知識」に対する貪欲さを引き起こしてくれる本でした
知識よりも重要?二十一世紀型スキル
多様な観点から「好奇心」について語られている本書のなかでも、もっとも印象的だったのが第7章の『知識なくして創造性も思考力もない』
この章では「知識よりも学習スキルや思考力など『二十一世紀型スキル』を重視した『進歩的な教育』を推し進めるべきだ」という意見を否定しています
「好奇心駆動形」教育とも呼ばれる、一見良さげなこの進歩的な教育
ジャン・ジャック・ルソーは『エミール、あるいは教育について』(1762)で、子どもは大人から干渉されずに必要なことを何でも学ぶことができると主張しました
教育コンサルタントのケン・ロビンソンは、子どもたちには生まれつき飽くことのない学習意欲があるが、大人から学業を押し付けられた時点で消失し始める。だから学習の手助けは不要だとしています(TEDで最高再生回数を記録しているスピーチ)
詰め込み教育は悪?
この「二十一世紀型スキル」は似たような主張がルソーの時代から提唱されてきて、そのたびに思想の誤りが繰り返し証明されています。にも関わらず、いまだに多くの支持者を得ているんです
この主張に悪者扱いされているのが、いわゆる「詰め込み教育」です。しかし、著者のイアン・レズリーは「知識なくして創造性も思考力もない」と、批判されがちな詰め込み教育を肯定しています
勉強したくなる名言
下記の引用文を読めば、「好奇心駆動形」教育が間違いであり、「知識」がいかに重要かが分かるはず
教師は、子どもたちが自分では興味を抱くと思っていない分野――つまり「知らないと知らずにいること」――や、はじめは退屈に思えたり、気後れしたりするような分野の知識に、目を向けられるように手助けすることができる。
ケン・ロビンソンは「学習の手助けは不要だ」と主張していますが、子どもに「知らないと知らずにいること」に気づかせるのが大人の役割なんですね
創造性は空白から生まれるわけではない。優れたイノベーターや芸術家は膨大な知識を蓄えていて、必要な情報を無意識に引き出すことができる。それぞれの分野の法則を熟知しているからこそ、それを書き換えることに集中できるのだ。彼らはアイディアや主題を何度も混ぜ合わせ、そこから類推を働かせ、変わったパターンに目を留め、ようやく独創的な飛躍に至るのである。
優れたアイデアも、土台となる知識がなければ生まれません
心理学者のスティーヴン・ピンカーが指摘するとおり「天才はガリ勉だ」。子どもは知識や経験を積み重ねなければ、粘土をもたない彫刻家と同じだ――いくら創造性豊かといっても具体的な形にはならない。
「天才はガリ勉だ」。なんて良い言葉。勉強しよう
シェイクスピア学者のレックス・ギブソンはこう説明している。「シェイクスピアは学校で学んだあらゆることを戯曲のなかで用いている……彼の驚くべき想像力は、暗記や反復練習といった現在では不毛な訓練とみなされている教育のおかげで大きく開花したのである」
シェイクスピアの才能が開花したのは、現代では不毛だと思われている暗記や反復練習の賜物です
二〇〇件以上の特許を保有する精力的な発明家ジェイコブ・ラビノーは、心理学者のミハイ・チクセントミハイから独創的な思考に必要なものは何かと訊かれた。ラビノーは「ビッグ・データベース」とも言うべき、頭に記憶された知識が何よりも大切だと答えた。「たとえば音楽家は、音楽について多くのことを知らなければいけない……もしも無人島に生まれて一度も音楽を聴いたことがなければ、ベートーベンにはなれないでしょう……鳥の鳴き声は真似できたとしても、交響曲第五番は作曲できないはずです」。彼は、データベースの構築を始める時期は早いほどいいという。「たくさんの情報を蓄えられるような雰囲気のなかで育てば……人生の初めの小さなちがいは、四〇年、五〇年、八〇年と経ったとき、とてつもなく大きな差となるのです」
ミハイ・チクセントミハイは『フロー』の概念で有名な心理学者ですね。彼の質問に対し、「頭に記憶された知識が何よりも大切」「データベースの構築を始める時期は早いほどいい」と答えたジェイコブ・ラビノー
遅すぎることはありません。いまから始めましょう
チェスは一見すると、純粋に思考力だけがものをいうゲームのように思える。だが、チェスの勝敗の鍵となるのは、じつは知識なのだ。名人は多くの局面を記憶しているので、瞬間的に記憶を甦らせ、すべての意識を次の手(もしくは次の数手)に集中できる。
一時期将棋にハマってたんですが、将棋の経験者や本から学んだ定石を使ったら、ど素人でもあっという間に強い難易度のコンピューターにも勝てるようになりました。あれも思考力じゃなく、知識の勝利だったんですね
知識の幅が広がると知性の幅が広がり、ひいては新しい情報から得るものはより大きくなる。したがって、学校は知識よりも「学習スキル」を重視すべきだという議論は誤っている。そうしたスキルの土台となるのはほかでもない、蓄積された知識なのだ*27。私たちは知れば知るほど思考力を強化できるのである。
知識は人を賢くする。ある題材について豊富な知識があるということは、いわば透視眼を得たようなものだ。奥深い本質に焦点を絞って斬り込むことができるので、本質を覆い隠す表面的な情報のために脳の処理能力を使い果たさずにすむ。
「子どもがヘイスティングズの戦い[ノルマンディー公ギヨーム二世(=のちのウィリアム一世)がイングランドを征服した戦い]の年号を知って何の役に立つんだ」。なぜ役に立つのか。それは、長期記憶に保存された事実は孤立した島ではないからだ。事実はほかの事実に合流して互いに結びつき、理解を手助けするネットワークを形成する。ヘイスティングズの戦いの年[一〇六六年]を知っていれば、ざっくりとでも、たとえばマグナ・カルタ制定の年[一二一五年]や、エリザベス一世の即位の年[一五五八年]といった流れのなかで、それがどの辺りに位置するのか把握できる。ひとたびそうした知識の足場が整えば、忘れてしまってもいい。知識がかたまりとして長期記憶に保存され、やがてイギリスの発展史といったより深い問題に取り組めるようになるからだ
年号の暗記とかもそれだけでは意味がないけど、他の知識と結びつけばより深い問題を考えるきっかけになるんですね
知識を蓄え、思考力・好奇心を高めよう
ぼくは現在、青年海外協力隊としてルワンダで活動しています。任期は2年間
日本で働いていたときと比べると、不便なことやしんどいこともありますが、「使える時間」は明らかに多いです
この2年間はしっかり自分と向き合って、自分を高める時期にしようと決めてルワンダに来ました
2018年から新たなステップで夢中になって働けるように、いまのうちに知識を蓄え、思考力を高めて、知的好奇心をぐいぐい養っていきたいと思っています
インプットした情報は逐次ブログにアウトプットしていくので、効率よく知識を吸収したいちゃっかり者のみなさんはぜひチェックしてみてくださいね
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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