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あなたは日本のA県B市役所で働く、公務員です。
働き始めて5年、現在は地域振興課でいわゆる地域おこし事業に携わっています。
そこに途上国であるX国から、Yさんという男性がやってきました。
Yさんは地域活性化について学ぶため、姉妹都市であるB市役所に期間限定で派遣されました。B市役所にとっては、初めての外国人職員です。
上司からは「まったく違う視点を取り入れることで、ウチのためにもなるからな。Yさんは英語も日本語もほとんど喋れないみたいだけど、とりあえずお前よろしくな!最寄り駅も同じだろ?仲良くしてやってくれよ」と丸投げされてしまいます。
さて、プロフィールもよく分からず、言葉も通じないこのYさん。
これから仕事だけでなく、家も近いので生活面でも関わっていくことになりそうです。
どんなタイプの人だったらいいなと思いますか?逆にどんな人だったら嫌だと思いますか?
ぼくなりに考えてみたYさん像はこんな感じです。
もくじ
こんなYさんが良い
ニコニコしている
ただでさえ何を考えているのかよく分からない外国人。でも笑顔だけは世界共通のはずです。
言葉が通じなくてもニコニコしてくれてれば少しは接しやすいかなあ…。
こちらの文化に馴染もうとする
不器用でも箸を使ってたり、お辞儀をしてくたりしたら萌えますね。親近感。
話そうとする、伝えようとする
仮に言葉が喋れなくても意思疎通を図ろうとしているのが伝わってくれば、もっと仕事や生活が楽になるように助けてあげようって思いそう。
こんなYさんは嫌だ
無愛想
ただでさえ「よく分からない」という怖さもあるのに、愛想も悪かったら避けてしまいそう。
日本文化を否定する
「箸なんて非効率だ。ナイフとフォークでいいでしょ」とか「ペコペコお辞儀ばっかりして気持ち悪い」とか言われたら「なんだコイツ」って思っちゃいますね。
コミュニケーションを図ろうとしない
話しかけても反応が薄い、こちらの言葉を理解しようとしない、向こうからはまったく話しかけて来ないとかだと「もうめんどくさいし放っとけばいいか」ってなるかも。
結局「悪いYさん」は「良いYさん」の裏返しですね。最低限この3つが揃ってればいいかな。
あなたはどっちのYさん?
いつもこのブログを読んでくださっている方はお気づきだと思いますが、いま青年海外協力隊でルワンダに派遣されているぼくが、逆の立場、つまり外国人を受け入れる同僚の立場だったらどう思うだろうと思って考えたものです。
ムシャセクターという村役場的なところに派遣されて4ヶ月が経とうとしています。
きょう、同僚とお昼を一緒に食べていて「この人たちにとって、”良い同僚”になれてるかな?」とふと思いました。
毎日オフィスには出るようにしているものの、正直まだそこまで仲良くなれてはいません。「コミュニケーション」と呼べる交流も、ギュッと濃縮すれば1日トータルで5分にも満たないかもしれません。
「逆の立場だったら、この”外国人”のことどう思うかな…」
そんなことを思って、考えてみました。
いくら文化や習慣の異なる国に来たからと行って、根本から自分のキャラクターを変えるのは難しいです。
かと言って「ありのままの自分」を押し通すだけで溶け込めるほど、異文化交流は簡単なものでもありません。
素の自分はおしゃべりなタイプでも積極的に話しかけるタイプでもないので、そのままだったらルワンダ人とは一生仲良くなれないはずです。
でも、今回「良いYさん」と「悪いYさん」を考えてみて、最終的にリストアップしたのはたったの3つでした。
だから「現地の人と仲良くなりたい!」といっても難しく考えすぎる必要はなくて、「笑顔でいる」とかほんとうに些細なことだけ大事にしていけばいいのかなと思います。
この3つ以外に思い付いたのは「礼儀正しい」とか「一生懸命」とか「やさしい」とかだったんですが、これは外国人に限ったことじゃないですよね。単純に「人として」大事なことばかり。
最近同僚との会話になるべく参加しようと心がけています。何の話をしているかぐらいは分かる時もあれば、テーマの見当もつかないような時もあって、そんな日は結構凹みます。。
同僚の会話に入って行きたいけど、まだ何の話してるのかも掴めないことが多い。つまんないやつと思われてるんだろうな。。めげずに分かるようになるまで耐えよう。 #ルワンダ語
— タケダノリヒロ🇷🇼ルワンダスタツア参加者募集中 (@NoReHero) June 6, 2016
階段を一気に5段飛ばしで上れるわけはないので、2段飛ばしぐらいであがいていけたらと思います。
青年海外協力隊はじめ異文化に生きるみなさん、あなたはどんな「Yさん」が良いですか?
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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