アフリカのルワンダでスタディツアーの運営や情報発信を仕事にしています、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。
現在実施中のオンライン・スタディツアー「START」では、自己分析のプログラムを設けています。その中で活用しているのが「Will/Can/Must(やりたいこと、できること、求められていること)」の図。これが重なる領域が自分の生きがいになりやすいので、「生きがいの図」と呼ばれたりもしますね。
この記事では、この「Will/Can/Must(生きがい)の図」の作り方や、これを活用したやるべきことの見つけ方を解説します。
「やりたいことがわからない」「将来に向けて何をすべきか迷っている」という方はぜひ参考にしてみてください。
「Will/Can/Must(生きがい)の図」とは
「Will/Can/Must(生きがい)の図」とは、やりたいこと、できること、求められていることを3つの円を使って図式化したものです。
どなたが発明されたのかはわかりませんが(もし知ってる方いたら教えてください)、自己分析ではよく使われる手法ですね。
3つの円は以下のことを表しています。
WILL:自分がやりたいこと、目標、理想像
CAN:できること、武器、能力
MUST:人から求められていること、頼られること、お金を払ってもらえるもの
オリジナルを知らないので、ぼくが実際に使ってみたうえでの独自の解釈も含まれますがご了承ください。まあやるべきことが明確になれば、その過程はちょっと違っても良いでしょう!(雑)
タケダの例
下記にぼくの例を示してみました。これは特に「仕事面」を意識してつくったものです。もはや仕事とプライベートは切っても切り離せませんが、ビジネスに関わることを中心にしています。
ぼくはいまの仕事であるオンライン・スタディツアー「START」を運営することで、自分のやりたいこと、できること、求められてるのすべてを満たせています。すごく幸せな状況ですね。
それぞれどんな要素があるのでしょうか。
【やりたいこと】
・人材育成:人の可能性を広げたい。納得感をもって生きられる人を増やしたい
・情報発信:自分の書くこと、話すことを他の人に見てもらいたい、聞いてもらいたい
・自己成長:ビジネスマンとしてのスキル、経験値を高めたい
・快適なはたらき方:身を粉にして働くのではなく、心身ともに心地よいはたらき方を維持したい
【できること】
・ルワンダ経験&情報(がベースになっている/ を発信できる)
・協力隊経験(がベースになっている/ を発信できる)
・ブログ(文章力)
・Twitter&YouTube(拡散力、想いを自力で編集して届けることができる)
・スタディツアー(ルワンダの知見や人とのつながりを活かして学びのあるツアーを開催できる)
・心理学&自己分析手法(キャリアに悩む人の相談に乗れる)
・講演(説明力)
・起業経験(企画力、運営力、稼ぐ力)
【求められていること】
・ルワンダ情報
・協力隊体験談
・アフリカ起業体験談
・キャリア相談
これらをかけ合わせたところにあるのが、「自分だからこそできること」「自分がやらなきゃ誰がやる」という仕事になるわけですね。
やりたいことだけ、できることだけ、求められていることだけ、それぞれ単体で考えていたら「自分より他の人がやったほうが良いもんな」とか「別に需要ないしな」で終わってしまいます。ぜひそれぞれをかけ合わせてできる「具体的な行動」を考えてみましょう(考えるだけじゃなくて、ささいなことでも良いから実際に行動にうつすことが大事!)。
欠けているものはなにか?
ここまで読んでみて、そして実際に図を書いてみて「できることなんて全然ない……」と思ってがっかりした人もいるかもしれません。
実際4年前のぼくもそうでした。昔のブログにその記録が残ってます。青年海外協力隊としてルワンダに派遣されたばかりのときですね。
いまのぼくは「やりたいこと」だけ大きく持っていて、「できること」はほとんどないし、「求められていること」にはまだ直面出来ていません。
「やりたいこと」は世界の子どもたちの成長に貢献すること。そのやりたいことの一部を実現しながら、経験とスキルを身につけるためにルワンダに来ました。
「求められていること」は、いまはまだ外から眺めている状態です。これから素晴らしい家のある任地ルワマガナに行って、現地の人たちと一緒に生活していけば徐々に掴んでいけるかなと思います。
その人たちに対して自分に何が出来るかはまだ分かりませんが、「世界に対してベストを尽くす」なら、いまこの瞬間にも出来ることは沢山あるはずです。
ルワンダ語を勉強したり、ルワンダの文化について学んだり、色んな人とコミュニケーションを取ったりしていけば、無限にある「できないこと」を少しずつ自分に取り込んで、「できること」を大きくしていくことが出来ます。
自分が何をやりたいのか、何を求められているのかを考えつつ、自分に出来ることを少しでも増やすこと。そしてその3つが重なる場所を見つけること。それをこの2年間でやっていきたいと思います。
「I love youを聞き飽きる人はいない」「世界が私を最悪の状況に陥れても…」Manners in Rwandaの名言から考えたこと : ルワンダノオト 青年海外協力隊ブログ
良いこと書いてますね(自画自賛)。
このときは「できること」はほとんどないし、「求められていること」にはまだ直面出来ていない(どうやって役に立てるかわからない)という悩みを持っていました。
そして2年間の協力隊経験を通じて、ルワンダの人たちに直接的に価値を提供することはそんなに簡単じゃないということ、でも「ルワンダ」を舞台に過去の自分と同様の悩みをもつ人たちを支援することはできるということに気づきました。現在ではルワンダを訪れる日本人を増やすことによって、わずかですが間接的にルワンダの人たちに貢献することもできています。
だから、「Will(やりたいこと)/Can(できること)/Must(求められていること)」のピースがまだ揃っていないのなら、「いまの自分に欠けているものはなにか?」「それを埋めるにはどうすればいいか?」と考えて動いてみると理想のはたらき方に近づけるかもしれません。
「Will/Can/Must(生きがい)の図」の使い方
まとめです!
【「Will/Can/Must(生きがい)の図」の使い方】
・わたしのWill(やりたいこと)/Can(できること)/Must(求められていること)は何か
・その重なる領域で何ができるか?何をやっているか?
・欠けていることがあるとしたら、どうやって補うか?現在の課題はなにか?
みんながみんな特別なことをする必要があるとは思っていませんが、どうせだったら「自分だからこそできること」をしたほうが自分もまわりの人も幸せになれるのではないでしょうか。
参考にしてもらえるとうれしいです。
ルワンダの現状、グローバルなはたらき方について学びたい、キャリアに悩んでるから話を聴いてほしいという方は、ぜひオンライン・スタディツアー「START」をチェックしてみてくださいね。5/24(日)は10名の参加者さんたちに、「Will/Can/Must(生きがい)の図」を使って発表してもらいます。楽しみー!
おうちで国際協力やグローバルキャリアを学ぶ!オンライン・スタディツアー「START」