アフリカのルワンダでスタディツアーの運営や情報発信を仕事にしています、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。
ここルワンダでも、あいかわらずコロナによる自粛生活が続いています。もはやこれが日常みたいな感覚になってきましたね。
今回はこれまでに乗り越えてきた3つのカベと、いま悩んでいることについての日記。会社員、海外ボランティアを経てアフリカで起業した31歳男性は、日々こんなことを考えながら働いていますよという記録です。10年後に「かわいい問題で悩んでたんだな」と笑えますように。そして、似たような道を通る人の道しるべになりますように。
3つのカベ
先日、主催しているオンライン・スタディツアー「START」で、ぼくが現在の仕事をするまでにぶち当たってきた「3つのカベ」についてお話しました。
※「オンライン・スタディツアーって何?」という方は、こちらをご覧ください↓
おうちで国際協力やグローバルキャリアを学ぶ!オンライン・スタディツアー「START」
①誰のどんな問題をどうやって解決するのか
1つ目は、大学生時代から社会起業家になりたいという憧れはあったものの、「誰のどんな問題をどうやって解決するのか」という具体的なプランをまったく持てていなかったというカベ。そのカベは、”「国際協力やアフリカに興味はあるけれど、踏み出すきっかけがない」という学生たちにスタディツアーを提供する”というアイデアをもって解決することができました。それが実現できたのは、会社を辞めて青年海外協力隊としてルワンダで2年間ボランティア活動をおこなったからこそですね。
②ルワンダでツアー業なんて需要ある?
しかし、そんなスタディツアーのアイデアを実行に移そうとしたとき、「ルワンダでツアー業なんてやって需要ある?」という心配の声をまわりからたくさんいただきました。これが2つ目のカベ。このご指摘もごもっともですよね。ぼくら日本人にとって、ルワンダなんて全然馴染みがないですし、アフリカは物理的にも精神的にも遠い。でも、そんな問題もブログやSNSを使った集客で解決できました。協力隊時代からがんばって情報発信してきた賜物です。案ずるより産むが易しとはまさにこのことで、起業してからの1年半で約150名の方がぼくのサービスを利用してルワンダ旅を楽しんでくださいました。
③コロナでツアーができない
順風満帆だなあなんて思ってたら、やってきました第3のカベ。コロナです。ルワンダは完全ロックダウン。旅行なんてとてもしてる場合じゃなくなりました。それも今だけでなく、この状態が半年続くのか1年続くのかわかりません。廃業危機?さあ困った。でも、そこで出てきた案が、先ほどもお話したオンライン・スタディツアーです。これまでルワンダで開催していたスタディツアー「START」を、できる限りオンラインで再現しようというもの。もちろんリアル版STARTのように、小学校で授業体験をしたり、農村部でホームステイをしたりはできません。でもその代わり、遠い遠いルワンダのことや、血の通った国際協力やグローバルでのはたらき方について、おうちにいながら学ぶことができます。ということで、「3人しか参加者いなかったらどうしよう……」と不安に思いつつも立ち上げてみたら、想像以上の反響。5月18日時点で5月度は約60名、総参加コマ数500コマ以上という結果が出ています。大成功と言っても過言ではないでしょう。
……と、ここまでがこれまでのお話。ここから、いま現在ぼくがぶち当たっているカベについてお話しますね。
4つ目のカベ
今月からスタートしたオンライン・スタディツアー「START」もおかげさまで大盛況。しかしながら、次のカベが出てきました。
それは「ルワンダに興味がある人、すでに全員参加しちゃったんじゃないか説」。だってこんなニッチな内容を学ぶオンラインツアーに、1ヶ月で60人以上参加してくださったんですよ??ほかにも今月の参加者さんたちみたいな人が、どこかにいるのかね。。
ということで、「来月以降のオンラインSTARTをどうしていくか」という問題に直面しております。
毎月開催ではなく隔月くらいにしたほうが労力を集中できて運営効率が良いのではないかーー
初月はコロナでみんなが大変な状況ということでかなり安い値段にしたけど、サステイナブルではないため値上げしたい。でもいくらに値上げするのか。値上げしたとしたらそれ相応の価値を参加者に実感してもらえるのかーー
無料で出すオープンな情報(ブログ、note、YouTubeを活用したコンテンツマーケティング。チラシ代わり)と、有料で出すクローズドな情報の棲み分けをどうするかーー
有料で情報を得てくれる人たちにはどんな有料特典を提供できるかーー
リピーターや口コミを増やすためにどんなメリットを提供できるかーー
使用ツールはZOOMよりGoogle Meetのほうが良いんじゃないかーー
Slack上での主催者(自分)対参加者、参加者対参加者のコミュニケーションをどう円滑かつ活発にするかーー
そもそもこのサービスで提供できる価値とは何なのかーー
これを続けていった先に自分はどう成長できるのか、この仕事をやり続けた先に理想の自分はいるのかーー
こんなことを最近ずっと考えており、頭がパンクしそうです。サービスを立ち上げたばかりで変数が多すぎるから大変なんですよね。もうすこし方法が確立してきたら、細部を微調整するだけで大丈夫になるから脳の負担も減ると思うんですが。。ピンチになって宇宙船に飛び乗ったものの、ボタンやレバーがたくさんありすぎてどうやったら上手く飛ぶのか全然わからなくてパニックな状態です。
でもフリーザを撃破した直後の孫悟空は、たまたま見つけた宇宙船をいじくり回してなんとか爆発直前のナメック星を脱出。しかも命拾いしただけじゃなくて、たまたまたどり着いたヤードラット星で「瞬間移動」という最強すぎる技までマスターして地球に帰ってくるんですよね。ぼくにもこの4つ目のカベを乗り越えて、瞬間移動なみの強力な技を手に入れたいものです。
アフリカで起業するなんて人生、そうそう歩めるものではありません。大変なことも多いですが、挑戦させてもらえる環境や応援してくれる家族にも感謝しつつ、この貴重な経験を精いっぱい楽しみたいと思います。その過程で得た気づきなどは、引き続きこのブログに書いていきますね。つぎもぜってぇ見てくれよな!