あなたは「教養とは何か?」と聞かれたら、何と答えますか?
ぼくは仮にも「国際教養学部」の出身なので、この問いにはぴしっと答えられなければいけないはずです。ぴしっとね。
なのですが、残念なことに自分なりの答えは持ち合わせてませんでした。
でも見つけたんです。これだ!という説明を。
参考:人生100年を生きるため学ぶべき教養とは何か
こちらの記事。そもそも教養とは何なのかが語られていました。
「教養」の訳とされることも多い「リベラルアーツ」。
リベラルアーツは、古代ギリシャでは「自由な人格となるための手段」ととらえられていたそうです。
そして”自由で独立した人間とは、固定観念や思い込みに縛られない「自由な思考」を持っているということ“とこの記事では解説されています。
最近、まさにこの考え方に当てはまる「教養人」と出会いました。
ぼくはいまアフリカのルワンダという国に住んでいます。
この国ではバイクタクシーがおもな交通手段のひとつになっているんですね。
それでいつも通りバイクタクシーに乗ったらドライバーから、「どこの国から来たの?」と聞かれたんです。
まずここで「教養ポイント1点!」と叫びたくなりました(ほんとに叫んだらあたおかですのでもちろん心の中で)。
ルワンダでは「アジア人=中国人」と思っている人が多いので、「中国人」と呼ばれることがほとんどなんです(「チャイナ!」って叫んでくる人、まじで何がしたいんだろう)。
なので、「アジア人=中国人」という思い込みに縛られずにちゃんと「どこから来たの?」と聞いてくれたこのドライバーは教養があると感じないわけにはいかなかったんです(これだけでもうれしい……!)
また、彼は「英語を勉強中だ」「語学の勉強って楽しいよね」とも言っていました。ここでさらに教養ポイント。
先ほど引用した記事では「正解のない問いについてよりよい解を探す能力や、自分とは違う他者と連携する能力をいかに発揮できるかが、ビジネスにおいてもカギとなります」とも書かれていました。
このドライバーのお兄ちゃんが身に着けようとしていたのは語学力ですが、それは言い換えれば「自分とは違う他者と連携する能力」ですよね。これぞ教養。
まとめると、教養がある人とは
・固定観念や思い込みにしばられない自由な思考をもっている人
・自分とは違う他者と連携できる人
だと、このできごとから学ぶことができました。
だからたくさんの知識をもっているだけでは不十分で、その知識を思い込みから自由になるために活用したり、バックグラウンドの異なる人にもやさしく接するために使ったりできないと意味がないんですね。
結局引用した記事では「教養」をひとことでズバッと定義していたわけではないので若干モヤモヤが残りますが、すこし自分のなかで「教養」というものが明確になりました(元記事では「「正解のない問いについてよりよい解を探す能力」という特徴についても触れられています)。
教養、磨いていきましょう。