アフリカ・ルワンダ在住のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。現在は妻とアフリカ南部を旅行しています(執筆:2019年4月14日)。
今回は、モザンビークのペンバ空港におけるイミグレーションについて。アライバルビザの取得や、イエローカードのせいで空港で注射を打たれる(!)という実際に起こったトラブルを書き留めました。
タンザニアのダルエスサラームからモザンビークのナンプラに向かう途中、ペンバでの乗換時のできごとです。
旅人向け情報まとめ
まずは費用やビザなど、旅人向けの情報まとめから。
あくまで2019年4月時点におけるわたしの経験に基づいていますので、参考までにご覧ください。
・アライバルビザ
- 料金: 50usd/人
- 有効期間: 1ヶ月
- いちばんの懸念事項でしたが、取得できました!ただ、日本から渡航する場合は大使館で発行してもらえるはずなので、事前に取得しておくことをおすすめします。
・イエローカード(黄熱病の予防接種)
- 料金: 50usd/人
ペンバ空港でのアライバルビザ
モザンビークに入るときは、原則ビザの事前取得が必要です。
ただ、ぼくらが住むルワンダにはモザンビーク大使館がなく、ビザを取得することができませんでした。そんなときは例外的に?、アライバルビザ(空港に着いたときに取れるビザ)を取れるようです。
現地にいる知人からの情報やインターネットを通じてリサーチした結果、「どうやらペンバ空港でもアライバルビザを取れるらしい」という結論に。
「空港によってはビザが取れないかも」「賄賂の多いモザンビークだから、多少お金を要求されるかも」と身がまえていました。
でも、結果的にアライバルビザ自体は意外とスムーズに、賄賂を渡す必要もなく取得することができました。ただ、スムーズだったのは、青年海外協力隊の元モザンビーク隊員でポルトガル語がペラペラの妻が対応してくれたおかげかもしれませんが。。ありがとう!
イエローカード取り直し!?
ビザは大丈夫だったんですが、問題があったのはイエローカード(黄熱病の予防接種証明書)。
わたしは以前、青年海外協力隊としてルワンダに派遣されていたので、その前にイエローカードを取得していました。
なので、それをペンバ空港で見せたんですが、なぜか「これじゃダメだ」と言われて止められてしまったんです。持参したイエローカードを取られ、すぐ隣にあるカウンターの奥のスペースに連れて行かれました。
ダメな理由をポルトガル語で説明されてちんぷんかんぷんだったんですが、どうやら「ワクチンの種類が違うから50usd払って打ち直せ」って言ってるっぽい……?
頼れる妻は「乗換の時間がないから!」と先にイエローカードチェックを通過して、ビザ取得に走ってくれてました。でもわたしだけでは、ほんとに注射しなきゃいけないのかがわかりません(モザンビークはびっくりするくらい英語が通じない人が多い)。やばい、どうしよう。
ほんとは打たなくていいのに、言いがかりをつけてお金を取ろうとしてるのかもしれないし。。
そこで大声で妻を呼び戻し、係の人とあらためて話してもらいました。しかし結局イエローカードは再取得しないといけないし、注射も打たなきゃいけないとのこと。理由はやはりワクチンの種類の違いでした。
でも、たしかに思い当たる節はあります。
・わたしが3年前に接種したときは「10年間有効」だった黄熱病ワクチンが、昨年から「生涯有効」という制度に変わった(でも本来打ち直す必要はない)
・妻は結婚後に名字が変わってたものの、名義変更をしていなかったため、制度改正後にルワンダで予防接種を受け直してイエローカードを再取得していた
・だから妻はOKだけど自分はダメなのかも
そうこうしていると、別の係の人がやって来て「君たちまだこんなところにいるのか!!急がないと出発するぞ!!」と腕時計を指してすごい剣幕で急かしてきました。ヤバい……!乗換に間に合わない……!
本当は2回もワクチンを打ちたくありませんでしたが(しかもこんな地方空港の隅っこで)、妻をはじめ2回打っても問題なかった事例も知っていたので、意を決して50usdを払い、注射してもらいました。。
イエローカード担当のおじさんも焦ってたもんだから、パスポート番号を書き間違えたり色々不安でしたが、なんとかカードを発行してもらい、ビザカウンターへ。
すでに妻が書いてくれていた書類の残りを埋めて、提出して、ビザ代を払って、ビザをもらって、荷物検査を経て、搭乗口へ走りました。
「急いで飛行機乗らなきゃ!」と思いながら搭乗口に着くと、同じ飛行機に乗ってきた人たちがのんびりくつろいで待っていました。まだ全然出発する気配ないじゃん……!
めちゃくちゃ焦りましたが、無事間に合ったようです。
搭乗口を出て、飛行機に向かって「とりあえずなんとかなったねえ……」と妻と話しながら歩いていると、建物の窓越しにさっき注射してくれたおじさんと急かしてきたおじさんが満面の笑みで「グッドラック!」というジェスチャーをしてました。平和か。
以上、ペンバ空港におけるアライバルビザとイエローカードについてお伝えしました。この情報があなたのモザンビーク渡航の参考になれば幸いです!良い旅を!
この旅の様子は「#タケダ夫婦のアフリカ旅」というハッシュタグを付けて、Twitterでもリアルタイムに発信してました(ブログはだいぶ時間差)。
夫婦ともども(夫 @NoReHero, 妻@asukanyaaa )フォロー&リアクションいただけるとうれしいです!