タケダノリヒロ( @NoReHero)
アフリカのルワンダで、メディアとツアーの会社「Africa Note Ltd.」を運営しています。タケダノリヒロです。
昨年9月に起業して、約半年で27名の方がうちのツアーを利用してくださいました。
日本には馴染みのないこのルワンダで、毎月お客さんが訪れてくれていることは、我ながらすごいことだと実感しています。
では、そもそもなぜぼくは「ツアー」を仕事にしようと思ったのでしょうか。自分自身の振り返りも兼ねて記事にしておきます。
自分だからこそできることを
この仕事を始めた理由はいくつかあるんですが、もっとも大きな理由は「『自分だからこそできること』を仕事にしたかったから」。
ぼくは昔から「ちょっと人と違うことをやりたい」という性分がありました。大学時代のバイトは諸事情あってここでは書けないようなことをやったり(悪いことじゃない)、留学先も「アメリカやイギリスは普通だから嫌だな。でも英語圏がいいな」と思ってアイルランドを選んだり。
そんなわけで、いまでも「他の人にはマネのできないこと」をやりたいと思って、ルワンダでツアー業をやることにしたんですね、たぶん。理由なんて自分に納得感をもたせるための後付けにすぎないので、ほんとにそれが理由かは自分でもわかりませんが。
じゃあなぜこれが「自分だからこそできること」だと言えるのかというと、3つの「自分ならではの要素」を組み合わせているからです。
それが「ルワンダ」「ソーシャル」「情報発信」。
「ルワンダ」という軸
まず最初の軸は「ルワンダ」です。日本人でルワンダについて語れる人なんて、ごくわずかですよね。まして現地に住んでいて、現地の人たちとのつながりがある人はもっと稀です。
ぼくは日本にいたらちょっとイケメンなだけの普通のアラサー男性ですが、ルワンダにいると、それだけで自分の市場価値を高めることができます。
そうなったのもほんとにたまたまで、青年海外協力隊としてルワンダに派遣されて、2年間ボランティア経験を積むことができたから。
正直自分で選んだわけではありません。協力隊は第3希望まで出せるんですが、第1・第2希望が南アフリカで、第3希望はインドネシアでしたからね。
とは言え、いまではルワンダに来ることができて心からよかったなと思っています。人生どうなるかわからんものですね。
「ソーシャル」という軸
2つ目の軸が「ソーシャル(社会貢献)」。
前述の通りぼくは2年間ルワンダで青年海外協力隊として活動していたので、そのへんの日本人よりは「国際協力」や「国際交流」について肌感覚をもって語ることができます。
協力隊の前、会社員時代は東北で震災ボランティアもやっていましたし、「社会貢献」に対する関心が高く、自分の仕事においてもできる限り社会的な意義や価値を出していけたらなという想いです。
ルワンダで実際に国際協力にかかわっている友人・知人も多く、ツアーではそういった方々から直接お話を伺う機会を参加者に提供することができています。
「情報発信」という軸
そして3つ目が「情報発信」。
協力隊時代にこのブログを本格的に始めて、月間最高20万PVまでいきました。
あまりピンとこない数字かもしれませんが、月に20万回自分の書いた記事が読まれているということです。個人の雑記ブログでここまで結果を出せる人は正直そう多くはないです。どや(もちろん上には上がいるけど)。
それからTwitterもよく使っていて、フォロワー数はいま4,600人ほど。「インフルエンサー」と言うにはほど遠いですが、ここまで来るとアフリカや国際協力界隈では、会ったことがなくてもぼくのことを知ってくれている方もけっこう多いです。
今後はTwitterもフォロワーを最低1万人まで増やしたいなと思ってますし、YouTubeにも力を入れていきたいと思っているところ。
かけ合わせればオンリーワン
「ルワンダ」「ソーシャル」「情報発信」ーー
この3つの強みを生かして、スタディツアー「START」とオーダーメイド旅行の「ルワ旅コーデ」というサービスを展開しています。
ルワンダ在住者のやるツアーだからこそ、お客さんに安心感をもってもらえる。
ソーシャルな活動をやってきたからこそ、社会貢献や国際協力に関心の高い参加者にも満足のいく体験を提供できる。
情報発信を武器にしているからこそ、日本から1万km離れたこの土地でも問題なく集客できる。
ひとつひとつの軸を見れば、ぼくよりすごい人はたくさんいます。
ぼくよりルワンダに詳しい人、ぼくより国際協力に精通している人、ぼくよりフォロワーが多い人。
でもすべてを兼ね備えている人はたぶんいません。
「自分だからこそできる、他の人にはマネできない仕事をやっている」
その実感が、より幸福感のある働き方につながるんじゃないかなと思っています。
会社を立ち上げて半年。最初はツアーのたびにフラフラになりながら準備やアテンドをしてきましたが、徐々にいい意味で「こなせる」ようになってきました。
その慣れがおざなりな仕事につながらないように、この「自分だからこそ提供できる価値」をもっともっと突き詰めていきたいと思っています。
引き続きルワンダで楽しくがんばります!