タケダノリヒロ( @NoReHero)
青年海外協力隊として2年間活動していた、アフリカのルワンダに戻ってきました!今回は妻(日本帰国中に結婚しました)もいっしょです。
協力隊時代は農村部に住んでいたのですが、これからは自分でビジネスをやるので首都のキガリに住むことに。
「アフリカに住む」と聞いて、みなさんはどんな家を思い浮かべますか?
茅葺きだったり、土壁だったり、とにかくエコ&ナチュラルな家を想像してないですか?
たしかにそんな家もまだまだ残っていますが、実はアフリカでも都市部であれば日本とほとんど変わらないんです。
ということで、今日はぼくらが住んでいる家がどんなところなのか、キガリに住むとしたらどんな生活になるのか、ご紹介します。
月600ドル!意外と高いキガリの家賃
テレビ『ボンビーガール』とかを見ていると、よく「こんなに豪華なプール付きの家が家賃3万円!」とか、東南アジアなど新興国の激安な家が紹介されていますよね。
じゃあアフリカのルワンダでもすこしのお金があれば贅沢ができるかと言うと、必ずしもそうではありません。ぼくらが先日住み始めたアパートメントは月600ドル(約7万円)かかりますからね。東京でも余裕で一人暮らしできちゃう値段です。
そんな我が家の外観がこちら。
がっつりモザイクかけてます(見せる意味)。住む場所が特定されるといろいろリスキーですからね。気をつけないと。
雰囲気だけお伝えすると、
・ほぼ新築のアパートなので、外観はすごくきれい
・壁や門はしっかりしていて警備員・セキュリティカメラもついており防犯は比較的安心
・丘の向こうにムムジ(中心街)が見渡せる眺めの良さ
・とは言え周辺の道は未舗装
・エリア的にはカチールというJICAや大使館などのあるハイソな場所だけど、近所には特になにもなくちょっと不便。
・移動はモト(バイクタクシー)かタクシー中心
といったところです。
ルワンダの幹線道路は全国的にきれいに舗装されていますが、キガリでも一本脇道に入るとこんな感じの赤土の道路がいまだに残っています。
お家の中は?
家の中はこんな感じ。
リビング!この家は家具付きなので、生活に必要なものはすべてそろっています。
内見のときに英語が流暢でお金持ちそうなルワンダ人の大家さんが「ここは家具も食器もぜんぶそろってるから、洋服だけ持ってくればいいよ!ハハ!」と陽気に言っていたのですが、まさにそのとおりでした。
そしてルワンダ人の大家さんキャラかぶりがち→過去記事参照『ルワンダ事件簿①来月から働く職場と住む家を見てきたけど不安しかない。』
ルワンダでは家具付きの賃貸物件は決してめずらしくありません。物件を紹介しているサイトを見るとたいてい「Furnished(家具付き)」か「Unfurnished(家具付きでない)」かが書かれています。日本も家具付きの物件が増えれば楽なのにね。
洗濯機、電子レンジ、コンロ、オーブンなどの家電系からフォーク、スプーン、お皿までなんでもあります。むしろ日本で住んでた家より全然豪華……。
シャワー&トイレ!若干狭いですが(トイレの寄り添い具合)、シックな内装が気に入っています。
ベッドルーム!ホテルかと見紛うこの美しさ。これとおなじつくりのゲストルームもひとつあります。
クローゼットにはシーツやタオルまで完備されていて至れり尽くせりです。
そしていちばんのお気に入りはこのベランダスペース。冷蔵庫には、お土産にもらったキットカットの苺味が冷やされており、「食べていい?」と妻に確認しながらひと箱ずつ食べています(一気に食べると怒られる)。
「アフリカの奇跡」と呼ばれるほどの経済発展を遂げているルワンダ。その象徴であるキガリシティタワーなどが一望できます。
でもそのすぐ下には簡素なつくりの家々が。ぼくらの家からさらに丘を下っていったところには、まだまだ貧しい人たちがたくさん住んでいるようです。
開けた景色を見ていると気持ちの良いものですが、これからこの国がどう変わっていくのか、自分自身がどんな変化を起こせるのか、などとついつい考えてしまいます。
楽じゃないルワンダ暮らし
ここまで良い感じに我が家を紹介してきましたが、起業したばかりの身で毎月600ドルの家賃を支払っていくのは決してラクではありません。
家の契約内容としては、水道代込、ネット代(1GB/日)込、セキュリティ代込なのですが、これ以外に電気代、ガス代、食費、その他生活用品、交通費などを含めると、毎月の生活費は約1,000ドル(約11万円)になります。
日本で会社員として働いていれば新入社員でも毎月20万円くらいはもらえますが、ルワンダでそれだけ稼ごうと思うとなかなか大変なのです。
それでも、ここでやりたいことがあるから、ルワンダに住む。それくらいの覚悟がないと長期間住み続けることはむずかしいと思います。
でも、こころ強いのは助けてくれる人たちがいること。
家さがしは不動産屋かと思うくらい物件情報に詳しい知人が全部教えてくれましたし、協力隊時代にお世話になったJICAの方々はいまでも仕事の応援をしてくれてるし、この部屋が空くまでの2週間は「うちに泊まってなよ!」と元協力隊同期でルワンダ起業仲間でもある根本夫妻が快く受け入れてくれました。ほんとにありがとう!!
↑アウトドアやってる感のある根本晃氏(じつはインドア派。日焼けは好き)
主催するスタディツアーの1回目がぶじに終了して、家も決まって、ようやく腰を据えてこれからについて考えられそうです。
ルワンダ第2章スタート!
So I’ll start the revolution from my bed.