タケダノリヒロ( @NoReHero)
「勉強より面白いことはない」をコンセプトに、ソフトバンクが『私立スマホ中学』というコンテンツを発表しています。
内村光良のホームルーム、堀江貴文の社会とお金の話、叶姉妹の保健体育など自分の道を夢中で駆け抜けてきた先生たちが集って、中学生たちにスマホの中で授業を展開する。これは面白くないわけがありません。
なかでも特に目を引いたのが、KAT-TUNの道徳!きっと元メンバーの話にもなるんだろうなと思っていたら、案の定3人からそれぞれの想いが語られていてグッときてしまいました(SMAPとかNEWSとかメンバー変動の話が好き)。
各動画は10分前後で前編・後編に分かれています。スマホ向けの縦型動画。大人が観ても十分に参考になる生き方・働き方が語られているので、スキマ時間にチェックしてみてはいかがでしょうか。
本記事では、「スマホ中学」の講師一覧と、その中からおすすめの講義を紹介しています。
講師と講義一覧
現時点(2018/03/04)では、以下の8組の動画が公開されています。
・HR(ホームルーム)教頭 内村光良「夢を叶える3か条」
・道徳 KAT-TUN「不屈論 ギリギリでいつも生きてきたから」
・社会 藤田ニコル「キャラ論 13歳から始める自己プロデュース」
・体育 フィッシャーズ「新スポーツ”○○○”爆誕!」
・保健体育 叶姉妹「愛と自分と未来」
・技術 野性爆弾くっきー「ものづくりって楽しい~!」
・理科 はじめしゃちょー「全ては実験から始まる」
・社会 堀江貴文「親より10倍稼ぐ方法」
「新講師、続々登場予定。」と書いてあるので、今後も新たな先生たちが出てくるようです。
おすすめ講義まとめ
ここからは個人的に面白かった講義を紹介。
内村光良「夢を叶える3か条」
教頭役の内村先生が語るのは「夢を叶える3か条」。
映画学校時代の南原清隆さんや出川哲朗さんの話も出てきて面白いです。
内村さんの「夢を叶える3か条」はこちら。
【内村光良の「夢を叶える3か条」】
①負けることを知る
②夢は決して1つじゃない
③いつも通過点だと思うこと
①は挫折を知ることが人を強くするということ。内村さんは子どもの頃から映画監督になることが夢でした。
映画学校に通い、映画を撮ってコンテストに出品。グランプリを取れる最高の作品ができたと思っていたのに一次で落ちてしまって本気で凹みます。でもその経験があったからこそ、もっと上を目指そうと思えたと語っています。ちなみにその作品の主演が出川さんだったそう。
内村さんは映画学校卒業前になっても就職先がなく、同級生の南原さんを誘ってお笑いコンテストに出てみました。1回目で準優勝、2回目で4位、3回目で優勝できなかったら辞めようと話していましたが、優勝してしまったためにお笑いを辞められなくなってしまったんだそうです。
でもやっているうちにだんだんとのめり込んでしまい、いまに至ります。だから「夢をひとつに絞る必要はない」ということが②の教えなんですね。
③は「ゴールを常に通過点だと考えること」。通過点だと思っていないと、ゴールに達したときに満足してしまって違う夢が出てこなくなるから、というお話でした。
後編でも「ドーバー海峡横断部は本当に辞めたかった」というウリナリ世代にはたまらない裏話や、「キャラクターをつくるには、自分の個性やバックグラウンドを活かす」という普段語られないお笑い論が展開されているので要チェックです!
KAT-TUN「不屈論 ギリギリでいつも生きてきたから」
KAT-TUN先生のテーマは「不屈論」。これを聞いただけでも、得も言われぬ気持ちになりますよね。6人が5人になり、5人が4人になり、4人が3人に。。
このメンバーの脱退について「避けては通れない」とぶっちゃけて語ってくれています。
中丸くんは最初から「長続きしないと思っていた」と言っています。ライブで横一列にメンバーが並んでも「ああ、こうやって並ぶのもこれが最後かもな」という予感があったんだとか。
亀梨くんは「僕が抜けたほうがバランスがいいんじゃないか」という葛藤があったそうです。たしかにグループの中では昔からドラマに出たり、別ユニットで活動したりソロ活動が多かったですからね。
もしかしたら亀梨くんのなかに個々の役割分担やキャラクターを考えた「理想のKAT-TUN像」があり、そこに自分はいなかったのかもしれません。
上田くんが感じたのは「仲間って何なんだろうなぁ」ということ。ひとり(赤西くん)が抜けて5人の結束が固まり、またひとり(田中くん)が抜けて「あの話したことは何だったんだ」と葛藤し、4人でもっと話し合い、もっと絆が固くなったと思っていた。けれどまたひとり(田口くん)が抜けて、3人になってしまった。
当時を振り返って、「このときがいちばんギリギリだった。気持ち的に」と語っています。「人っていうのは、(問題や人間関係に)どう対処していけばいいんだろうというのをすごく考えた時期ではありましたね」とも。
そんな困難を乗り越えてきた3人の「不屈論3か条」。
【KAT-TUNの不屈論3か条】
①逆境だからサボる
②言い訳を探す
③努力を反射させる
①は「サボる」と言うとマイナスに聞こえるけれど、後ろ向きになるくらいなら考えないほうがいい。メンバーが抜けたとき焦っていたけれど、充電期間に冷静になって考えたときに、焦って取り繕うのはみっともないなと思った、というお話。
②は「言い訳」というより「反省点」や「駄目だった理由」を探すということ。問題点を洗い出してつぎへのステップにするというお話でした。
③は「反射させる」という言葉があまりピンときませんでしたが、チームで動くときにまわりを見て弱さを補い合い、それぞれの個性を活かそう、という趣旨の話だと解釈しました。中丸くんのヒューマンビートボックスも聴けます。
動画の冒頭で話していますが、KAT-TUNはグループを結成して今年で18年目になるそうです。信じられん。。3人とも若々しくてカッコ良さは変わりませんが、この話を聞くと顔つきがよりセクシーになって貫禄が増したような気がしてきてしまいます。応援したい。
「メンバーを増やすことはたぶんない」と言い切っていますが、ぜひ新しい地図やNEWSとのコラボも観てみたいですね。
堀江貴文「親より10倍稼ぐ方法」
最後のおすすめは堀江さん。「親より10倍稼ぐ方法」やお金を稼ぐ意味などを教えてくれています。
【堀江貴文の親より10倍稼ぐ方法】
①ネットニュースやSNSで常に最先端の情報に触れよう
②高嶺の花に恋をしよう
③貯金をせずにお金を使おう
①は情報収取について。堀江さんは、「自分だけが知っている特別な情報源があるわけではない」と断言しています。ほとんどの情報源はSNSやネットニュース。ただし、異常に効率よく情報を摂取する仕組みをつくっていて、それはみんなにも発信しているとのこと。
確かにメルマガやYouTubeのホリエモンチャンネル、サロンなどで積極的に情報をシェアしていますよね。情報を得る環境はみんな同じなのに、単純に行動していないだけということを訴えています。
②はチャレンジをすること。テレビに出ている女優と付き合いたいと思っていて、実際に誰もが知る有名女優とも付き合えたそうです。「こんな高い目標は自分には無理だ」という諦めが、可能性を狭めているのかもしれませんね。
③はお金の使い方について。現代はクラウドファンディングや暗号通貨など、お金を集める方法が多様化しています。ふるさと納税とクラウドファンディングで7億円集めたNPOも。「やりたいことがあるけどお金がない」ということがなくなった時代なんですね。
シェアリングエコノミーが広まって、たとえば5000円で買った服をメルカリで4000円で売れば実質1000円で買ったことになる。だから親の10分の1くらいの収入でも生きていける、という話も面白い。
堀江さんのことを「金の亡者」などと批判しているコメントをネット上ではいまだに見かけます。でも彼の話を聞いていて分かるのは、「やりたいことがあるからお金が必要」なだけであって、「お金はなくても生きていける」「お金があったほうが人生の自由度が増す」という考えだということ。
大学時代に起業しようとしたけどお金がなくて、彼女の父親から300万円借りて1年で返済したという話などは衝撃的ですが、こういうお金との付き合い方こそ学校で教えるべきことですよね。
以上、「私立スマホ中学」でもおすすめの内村光良さん、KAT-TUN、堀江貴文さんの講義を紹介しました。テレビやネットで活躍する人たちの「個」を突き詰めた生き方は、これからの時代誰にとっても重要になってくるはずです。
ほかの動画も面白いので、息抜きにご覧になってはいかがでしょうか。
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ちゃんと考えてる人は実は少ない。だから「考えて行動することを続ける」だけでいつかは突き抜けられる。