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「そろそろ会社辞めようかな」?その前にこれ読んで!10の収益モデルと3つの起業ステージ

【更新2018/01/09】 タケダノリヒロ( @NoReHero

アフリカのルワンダで青年海外協力隊として活動しています。任期終了後(あと3ヶ月!)はルワンダに戻ってきて起業するつもりです。

そんなタイミングで読めて、ほんとによかったと思ったのがこの本。

著者は山口揚平さん

最近ネットで貨幣論や起業論について語ってらっしゃるのをよく目にして「この人の話、面白いし具体的でわかりやすいなー」と拝見してました。

著書を見てみたらなんと297円(kindle版)!これは買わない手はないと思って読んでみたんですが、「こんなに安くていいの!?」と驚くほどわかりやすいビジネスモデル解説や起業におけるステージの変遷が書かれています。

タイトルどおり「そろそろ会社辞めようかな」「自分でビジネス始めたいな」と思ってる方はもちろん、新規事業やマーケティングにかかわっている方にもおすすめです。

『そろそろ会社辞めようと思ってる人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』要約

この本の内容をざっくり箇条書きでまとめました。

  •  「好き」で「食う」には何が必要か
    • 必要なのは「バリュー」と「システム」と「クレジット」
  •  「食う」ために使える10の収益モデル(実際の企業の具体例つき)
    •  収益モデルは15個、そのうち「食う」ために使えるのが10個(後述)
  •  起業までの3ステップ
    •  潜伏時代、独立時代、起業時代
  •  独立後に身につけるべき3つの考え方
    • 会社員と独立事業者では、「お金」、「時間」、「リスク」についての考え方が全然違う

「食う」ための10の収益モデル

くわしい話は本書を読んでもらうとして、ここではもっとも勉強になった「『食う』ための10の収益モデル」について解説します。

  •  課金の仕方(スポット、ストック、エクイティ
  •  顧客(個人、法人、行政
  •  商品(商品そのもの、周辺商品、共感
  •  支払い方法(本人が現金支払い、本人が簡単に支払い、第三者が支払い
  •  資源(自己調達、タダかバーターで調達、参加メンバー自体が価値

5領域でそれぞれ3つのパターンがあるので、全部で15モデルになりますが、それぞれ最初のパターン(スポット、個人…など)はありふれたもの。実際に「食う」につながりやすいのはそれらを除いた10のモデル(太字)

15の収益モデルのうち「食える」のは10個(網掛けされてないパターン)(画像出典:そろそろ会社辞めようかなと思ってる人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか)

本書では、それぞれどういうことなのか、実在の企業を例に紹介されています。

大手町の花屋さん

課金の仕方」と「顧客」で参考になるのが、大手町の花屋さん。

法人向けに売る大手町の花屋さん

なぜ大手町なのかというと、ビジネス街なので法人向けに販売しやすいという利点があるんですね。

たとえば会社の受付に花を飾ったり、株主総会で会場をデコレーションしたり。そうすることによって、継続的な収益が見込めます。強みは「ストック」と「法人」。

ディズニーリゾート

商品」に関して優れたビジネスモデルをもっているのは、みんな大好きディズニーリゾート。

ディズニーリゾートの売上の55%はお土産や飲食

なかなかいいお値段のするチケットで稼いでいると思いきや、じつは売上げの55%はお土産屋さんや飲食から出ているんです。この「周辺商品」がディズニーの強み。

進研ゼミ

支払い方法」と「資源」で参考にしたいのは進研ゼミ。

払っても懐の痛みを感じにくい進研ゼミ

現金ではなく引き落としになるため、支払っても懐が痛まないという点が「簡単に支払える」という強みに。

そして、親が子どもの料金を払うという「第三者モデル」(利用者本人ではなく、第三者が企業に支払う)になっているので、継続的に収益を得やすいんですね。

起業までの3ステップ

著者によると、起業するまでには3つのステップがあるそうです。

それが「潜伏時代」「独立時代」「起業時代」

起業の3ステージ(画像出典:そろそろ会社辞めようかなと思ってる人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか)

潜伏時代に、自分のミッションを悟り心がうずきはじめます。

そしたら「ボランティアでもなんでもいいから始めてみる」こと。そしてその様子を人に伝えたり、SNSやブログで発信すること。

そうすると、「ちょっとこれ○○円でやってくれない?」と「『好き』に値がつく」ようになります。これが「独立時代」への移行のサイン。

ステージは自分が変えるのではありません。他人の検証が重要なのです。

他人の検証」、つまり自分のスキルにお金を払ってくれる人が現れたら、「独立時代」の幕開けってことですね。

自分自身に置き換えても、3年働いた会社を辞め、青年海外協力隊として2年間活動し、その間にブログやSNSで情報発信をしていたことで、「これやってくれない?」「一緒に仕事しない?」と声をかけてもらえるようになってきました

協力隊の任期中は利益を得てはいけないので、まだどのくらい稼げるかはわかりませんが、少なくとも食いっぱぐれることはないはずです。

なのでようやく潜伏時代を抜けて、独立時代に入ってきたかなあとワクワクしております。

勇気の出ることば

さいごに、本書には背中を押されるようなことばもたくさん掲載されていたので、紹介して終わりにします。

やりたいことが見つからない」という人へ。

ミッションをどうやって見つけるのか? それは人によってやり方は違うでしょうが、僕が考えるに、前に言いましたが、だいたい30歳くらいまで目の前のことに真摯に取り組んでいると、どこからともなく降ってくるものです。

これはほんとそう。とにかくなんでもやってみること。

それから、いくつか選択肢があってその仕事は「金に近いのか?」「夢に近いのか?」と迷ったら

全体として夢に近くてお金が儲かる、という方向にシフトさせていくーーというのが、独立事業者のプロジェクトマネジメントです。

そんな働き方ができたら最高。

やりたいこと1つの裏には10のやりたくないことがある。

やりたくないことも「面白くなってきた!」とか言いながら乗り越えられるほど、やりたいことが見つかるといいですよね。

はあちゅうさんも、「好き」を仕事にすることについて、こんなふうにつぶやいてます。

それに対して。

好きなことを仕事にしていきたい人、いっしょにがんばりましょー!

タケダノリヒロ(@NoReHero

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norihiro415: