ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。
先日、ルワンダ大使館に行ってきました。
何しに行ったかというと、「在外選挙」(※)の登録をしてきたんです。
※外国にいながら国政選挙に投票できる制度
良い機会なので、衆議院・参議院ってそもそもいつ選挙するんだっけ?、なんで選挙に行かなきゃいけないんだっけ?と、政治に関して何も知らないぼくが基本の基本から考えてみました。
ぼくと同じように、「政治とか選挙って難しくてよく分かんない」って方はぜひ読んでみてください。
在外選挙ってどうやって登録するの?
※日本国内の方・登録済の方は、読み飛ばしてください。
さきほども書いたように、今回ぼくが登録してきた「在外選挙制度」とは、外国にいながら国政選挙に投票できる制度です。
在外選挙への登録方法は、外務省のサイトに詳しく書いてあります。
注意すべき点は3つ!
- 日本で「転出届」を出しているか?
- 現在いる国で「在留届」を出しているか?
- 登録にはパスポートを持参する
これだけです。
もうちょっと詳しく説明すると…
- 「転出届」を出していないと、国内の選挙人名簿に登録されたままとなるので、国外で投票できない。
- 「在留届」は3ヶ月以上滞在する日本人は、その地域の管轄公館に提出が必要。「在留届は出してますか?」と聞かれて、「…えっと(なんだっけそれ)」ってなりましたが、任国到着時に出していたようです。
- パスポートはコピーではなく、原本が必要。青年海外協力隊でJICAに預けている方などは気をつけましょう。
あとは大使館に行って書類を一枚書くだけ。
当日は職員の方の丁寧な説明を受けながら、15分くらいで終了。
超カンタンです。
行く前に電話等で「在外選挙に登録したいんですけど」と確認しておくと確実ですね。
次の選挙っていつ?
この申請が通るまで2〜3ヶ月はかかるそうなので、実は今回の参議院選挙には間に合いません。
じゃあ次の選挙っていつなんだっけ?もしかしてルワンダにいる間はもう選挙ないのかな?と思い、調べてみました。
下記に書くことは中学生でも分かるはずの常識的なことなので、「何をいまさら」と思われてしまうかもしれません。
が、恥ずかしながらぼくはちゃんと知りませんでした。同じく知らなかった人はこれ読んで「そうだったんだ」とこっそり頷いといてください。
まず、「国政選挙」とは国会議員を選ぶ選挙のことで、衆議院選挙と参議院選挙の総称です。
参議院選挙
参議院は任期が6年で、3年毎に定員の半数ずつ改選されます。
今回2016年7月に行われる選挙も参議院選挙。ということは、次回は2019年。
衆議院選挙
衆議院は任期が4年です。
前回の衆議院選挙は2014年12月に行われているので、任期満了となるのは2018年12月です。
が、じつは過去に任期満了で衆議院選挙が行われた例は1回しかないんです(※)
※日本国憲法下で初。田中角栄内閣の任期満了後に実施された通称「ロッキード選挙」。
ってことは、制度的にはいつ「解散→総選挙」という流れになってもおかしくないってことですね。
2000年代に入ってからは、00年6月、03年11月、05年9月、09年8月、12年12月、14年12月と2~3年おきに衆議院選挙が開催されています。
政治に詳しい方なら次の解散がいつごろになりそうかという予想も出来るのかもしれませんが、ぼくには分かりません!勉強しましょ。
選挙なんてめんどくせーよ、って人へ
選挙って、よく分かんないですよね。
どの政党がどんな公約掲げてるとか、どの政治家がどんなことやってるかとか知らんし、とぼくも思ってました。
でも、これを読んだらそんな気はなくなります。
2012年の少し古い文章ですが、短くも鋭く刺さる芸術的な記事。
書いているのは病児保育のNPOフローレンス代表、駒崎弘樹さん。
「面倒くさい」「どこに入れても同じ」「なんだかよく分からない」「その日用事ある」「政治家信頼していない」という、よくある選挙に行かない言い訳をバッサリ論破してくれています。
「なんだかよく分からないこと」の価値
先ほどの文章のなかでも印象的だったのが「社会で働くということは、『なんだかよく分からない』ことも何とか調べて、分かったふりをしながらこなしていくこと」という言葉。
日本の選挙制度について習った中学生のとき、「なんだかよく分からないけど、大人になったら分かるんだろうな」と思ってました。
そんなぼくも27歳。大人になっても分からないままですよ。
世の中分からないことだらけです。でもぼくらは「なんだかよく分からないこと」を分からないままにしすぎなのかもしれません。
イギリスがEUを離脱したことだって、「なんだかよく分からない」人たちがなんとなく投票して、今になって「失敗した!やり直したい!」って騒いでる、なんて話もあるぐらいです。
51:49でも世界は変わる。
そう考えると、よく分からないことを放置して流されるのがどれだけ怖いことなのか分かるはずです。
それでもまだ、他人事ですか?
タケダノリヒロ(@NoReHero)